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先日見た、夢の話。

Posted by cometiki on  

この前見た、夢のお話が個人的に
ツボだったので、物語ちっくにして
みました♪

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なんでこんなことになったのか。
俺にはよくわからない。





このご時世、
就職活動なんてもんは当たり前だ。
今日も、いつもどおり面接を受けるために、
ある企業を訪れた。

近代的で大きなビル。
少し、威圧感さえ覚える。

なぜそんな気持ちが起きるのかといえば、
正直書類審査で落ちると思っていたせい
かもしれない。


と、いうか。
俺、ここに履歴書送ったっけなぁ?



なかなか再就職が決まらない俺は、とにかく
できそうな職種を募集している企業へ、片っ
端から、履歴書を送りまくっていた。

だから、正直言うとよく覚えていない
ものもある。


…この会社がまさにそれだ。


でも、面接受けられるっていうんだもんな。
とりあえず、行ってみよう。




第2会議室と書かれた場所には、既に30人
ほどの面接希望者が集まっていた。

俺は入ってすぐの椅子に腰を下ろす。


間もなくして、前方の扉が開き2人の男性が
入ってきた。
1人は黒のスーツを着こなし、歩き方も颯爽
としている。
…仕事がデキル男って感じだ。

もう1人の男は……バイトか?
明るめの茶髪に、ふわふわのパーマ。
よれたシャツに、身体のサイズに合っていない
大き過ぎるカーディガン。
ズボンも引きずっている感じだ。

…よく注意されないなぁ。
若そうだから、叱られても気にしないのか?


「今回募集しておりますのは、私の部署と、
彼の部署の2つになります」

デキル男が、今回の募集内容を簡潔に説明する。
……え?彼の部署?
あのゆるい男は、上司なのか??


「あの、俺のほうは後でいいんで。先に面接
してください」

ゆるい男は、デキル男にぽつりというと、
興味がなさそうに会議室を後にした。


デキル男は溜息を吐くと、残された面接者を見た。
ひとまず彼の部署の見学に行き、デキル男の
下で働く、デキル部下たちを見た。

…これは、俺、ついていけんだろう。


その後、会議室に戻り、筆記試験を受けた。

…ついていける、いけんの前に、ほとんど解けん
かったぞ。



ガックリとうなだれていると、前の扉が開き
雰囲気からして美人の女性が現れた。

さっきのゆるい男の部下らしい。

「ご希望のかたのみで結構です。
試験場へ移動しますので、ついてきてください」

淡々と語られる冷たい声に、半分以上の人間が
会議室から去っていった。

俺はといえば、折角ここまで来たのだし、受けれ
るものは全て受けて帰ろうと、美女の後に続いた。






……これ、就職面接…だよな?


試験場までは、車に乗って移動だった。
どこだかわからない、廃ビルの中。

10人の男が、汗だくで荒い息を吐いている。
試験と言われてついてきた男たちだ。

試験場についてから、試験が始まったのだが、
全て体力検査だった。
走ったり、飛んだり、休むことなく身体を
動かしている。


「それでは、次の試験を行います。
希望されるかたのみ、残ってください」

美女の言葉に、6人が車へと戻ってゆく。
残り4人。


そこに、あのゆるい男が現れた。

「じゃあ、始めるよ。必要なら武器を取って
構わないから」

マシンガンを手に、アーミールックで冷たい
視線を寄こしてくる。
………これ、就職面接…だよな?

美女がカートに、あらゆる武器を乗せてやって
くる。

「ご安心ください。本物ではありませんから」

本物だったら犯罪だろーっ!!
つか。
なんで就職試験に命までかけにゃならんのだっ!!

いやいや。
アーミーごっこ自体が、試験っていうのが
おかしいだろう?!


だが、疲れきった脳みそでは、正常な判断が
できないのか、俺以外の男たちは、それぞれ
武器を手にとった。

それが合図とばかりに、柱の陰から、兵隊の
格好をした敵が続々現れ、銃を乱射し始める。


「ちょっと、待てー!!」と、叫ぶ俺の声は、
もちろん聞き入れてもらえない。

必死で逃げ惑うことになった。



敵にみつからないよう、柱の陰に隠れて
後悔する。
「会議室で帰っときゃよかったんだよな」

ずざざざーっ!!

独り言をつぶやいた俺の足元に、人間が倒れ
こんできた。

「ちょ…大丈夫…」
助けおこしかけて、それがあのゆるい男だと
わかる。
一瞬躊躇するが、放っておけなかった。

「俺のことはいいから、自分の心配してろ」

手を振り払われ、睨まれた。
逃げ惑っている俺とは対照的に、戦い続け
ているらしい、ゆるい男は傷だらけになっ
ていた。

「まだやるんですか?」

「お前に関係ないだろう?」

ない。
確かに関係ないが、このままこの人を一人
で行かせてはいけない気がした。

ゆるい男が飛び出した瞬間、俺も合わせて
飛び出した。

武器もなにも持っていない。
ごっこだろうが、戦いは嫌いだ。
でも、行かなくてはいけない気がした。


「なんでついてくる?!」

「ほっとけないんだから、仕方ないでしょう!
それより、前見てください!!」

敵の姿を発見し、男に注意を促す。
男はすばやく反応し、敵を倒した。

次は右から。

なぜか俺は敵の気配を敏感に察知できる
ようになっていた。
飛び掛ってくる相手に、蹴りを入れる。

「うわぁっ!ごめんなさいっ!!」

素人の蹴りが、どれほどのダメージに
なるのかわからないが、痛みを感じな
いはずはないので、謝ってしまう。


そんなことをどれくらい繰り返したか
わからなくなった頃。

「ビーーーーーッ」と、試験終了の
ブザーが鳴った。



「やっぱり、お前だ!!」
持っていたマシンガンを投げ捨てて、
ゆるい男が俺に抱きついてきた。

「はあっ?!」

突然の出来事に目を丸くしている俺は、
完璧スルーで、男は興奮気味に話を
続ける。

「最初見たときから、わかってた。
やっと合えたな!探したぞ!!さあ!
あのときの続きをしよう!」

「あ…あのとき?」

「思い出さないか?戦国時代だ!!
一緒に戦ったじゃないか!これからは
仕事で一緒に働こう!!ついてきて
くれるな!!」

子どものように破顔した男を見ると、
俺の身体の力も抜けた。



なんでこんなことになったのか。
俺にはよくわからないが、多分
運命ってやつは、こんなものなんだろう。

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