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マンガ『宇宙(そら)を駆けるよだか』全3巻のネタバレ感想-然子ちゃん以上に公史郎クンが怖い!

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期間限定無料配信中のマンガ『宇宙(そら)を駆けるよだか』1巻を読んでみた

マンガ宇宙(そら)を駆けるよだか』(川端志季著・集英社)の1巻が、期間限定で無料配信中だったので、読んでみました。

表紙のイメージから勝手に「天文部のお話に違いない」と、決めてかかっていたのですが、大ハズレ!! いきなりキナ臭い雰囲気が、漂い始めます。 まさか、まさかの展開にまたしても、最終巻まで購入して一気読みしました!

今回はマンガ『宇宙(そら)を駆けるよだか』全3巻ネタバレ感想を書きます。 結末まで書いてありますので、苦手な方はご注意ください。

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マンガ『宇宙(そら)を駆けるよだか』全3巻のざっくりしたあらすじ

高校1年生の小日向あゆみ(こひなたあゆみ)は、大好きだった水本公史郎(みずもとこうしろう 愛称:しろちゃん)に告白をされて、舞い上がっていた。

初めてのデートの日。 突然、クラスメイトの海根然子(うみねぜんこ)から、電話がかかってくる。 「私…これから死ぬから…」 そう言って、あゆみの見ている前で屋上から飛び降りる、然子。

目の前が真っ暗になったあゆみが、次に目覚めると…病院のベッドの上で、なんと然子になっていた。 必死に自分は「小日向あゆみだ!」と訴えるが、誰も信じてくれない。

何がなんだかわからないまま、翌日登校する、あゆみ。 すると目の前に、自分が歩いている! 「海根さんだ!」と、気付いたあゆみは身体が入れ替わったことに気づく。

元に戻る方法を考えようと、海根に相談するあゆみだったが、断られる。 海根は自分の外見にコンプレックスを抱えており、美人で友だちも多いあゆみになりたいと思っていたのだ。 さらに公史郎のことが好きだったため、水本と付き合うことになったあゆみの身体を、"ある方法"を使って、乗っ取ろうと考えたらしい。

誰にも相談できずに悩むあゆみだったが、あゆみの友だちの加賀俊平(かがしゅんぺい)が、文字を見て2人の身体が入れ替わっていることに気づく。 そして俊平が、然子になったあゆみと周囲の橋渡しになってくれることで、次第にクラスメイトとも会話ができるようになる。

一方、然子はあゆみの身体で動けるようになったものの、元のネガティブな性格が直せず、周囲から孤立していこうとしていた。

あゆみが加賀と2人で、身体を元に戻す方法を探していると、宇金真緒(うこんまお)という女性が接触してくる。 彼女もまた、"入替り"を経験した人間で、現在は他の入替り体験者の話を聞き、方法を確立した上でビジネスにできないかと考えていた。

入替りの条件は3つ。 1.赤月の日に行うこと 2.なりたい相手に見られていること 3.かならず死ぬこと

ただし、入替った相手に戻ることは、できないらしい。 これまで試した人間は、すべて亡くなったという。

取り乱し部屋を飛び出したあゆみを、通りがかった公史郎がなだめる。 そして入替りの条件を聞き、妙案を思いつく。

あゆみが加賀に守られ、あゆみもまた然子の身体で生きていく覚悟を決めた頃。 公史郎は然子から、今まで自分がどれだけ悲惨な人生を送ってきたかを聞く。 然子は、可愛い顔を持って生まれ、友だちもいて、公史郎まで手に入れたあゆみが、憎くて羨ましくてたまらないのだ。 自分があゆみになるためだったら、誰が苦しもうが構わないと言う。

公史郎はそんな然子に「海根さんの身体と、俊平の身体を入替てやろう」と提案する。 自分も俊平のことが憎かったので、人生が変わって苦しむ姿を見たいというのだ。

次の赤月の日。 「海根さんの身体と、俊平の身体を入替てやろう」と言っていた公史郎は、俊平と身体を入替てしまう。

実はこれが、公史郎の立てた計画だった。 "一度入替った相手とは、二度と入替れない"。 ならば、別の人間を経由すればいいのではないかと、公史郎は考えたのだ。 最終的に然子の協力が必要になるため、彼女の説得を始める。

然子の母親の助けもあり、元の身体に戻ることを約束した、然子。 4人は赤月の日に入替りを繰り返し、やっと元の姿に戻ることができた。 それは赤月が見られなくなるという、最後の日のことだった。

入替り体験後。 4人は仲良くなり、然子も積極的にあゆみと話すようになった。

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公史郎クンの名演技にすっかりダマされました!!

1巻を読み終わって思ったのは、然子ちゃん以上に公史郎クンが怖い!でした。

自分の好きな女のコ…あゆみちゃんと然子ちゃんの中身が入れ替わっているのに気づいたら、普通は俊平クンみたいに必死になって元に戻る方法を探すでしょう。 それが…俊平が嫌いだったから、彼の好きな女のコを奪っただけだと言うんです。 顔も好みだったからって。

だから別に、中身が誰でも構わないような言い方をして―…「なんだ、この男ー?!」と、腹が立って、腹が立って…あゆみちゃんの身体を奪った然子ちゃんよりも理解ができませんでした。

まさかそれが全部、お芝居だったとは。 然子ちゃんの傍に居ることで、あゆみちゃんがもとに戻れる方法を探していたって言うんですから、驚きです!! 見事に公史郎クンに、ダマされましたよ。

思えば、然子ちゃんの正体を見破ったときに、激しく泣きつかれたことで、公史郎クンは然子ちゃんの危険さに気づいたんですね。 下手をすると然子ちゃんが、あゆみちゃんの身体を傷つけかねないと。 最終話まで読んでから、あの場面の公史郎クンの表情に納得がいきました!!

それにしても全巻通して思うのは、然子ちゃんのマイナスな思い込みの強さです。 同じ身体なのに、あゆみちゃんが入っていたときの然子ちゃんは、表情も明るくて親しみやすい感じでした。

一方、元が可愛いあゆみちゃんの身体に然子ちゃんが入っているときは、冷たくて近寄りがたくて…ということは、外見以上に心が大切なんだな!と、改めて思うのです。

あゆみちゃん、公史郎クン、俊平クンと喋れるようになった然子ちゃんなら、きっとこれからどんどん可愛くて優しいきもちを取り戻してゆけるんだろうなぁ。

いっぱいいっぱい、幸せになって欲しいです!!


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