憧れていた同人活動についてマンガで読むことができました!
マンガ『ドージン活動、はじめました?!』(中条亮著・KADOKAWA)。 1巻が無料配信されているときに、読みました。 もう、タイトルに惹かれて!!
同人活動に興味があるのですが、周囲に中々やっている人がいなくて、話を聞くこともありませんでした。 ずっと「聞いてみたいなー」と思っていたことが、マンガで読めるなんて!?
1巻を読んだら、続きが気になって気になって!! 販売中の3巻まで、購入しました。 面白いです!!
今回はマンガ『ドージン活動、はじめました?!』の1巻から3巻までのネタバレ感想を書きます。 苦手な方は、ご注意ください。
マンガ『ドージン活動、はじめました?!』1巻から3巻までのざっくりしたあらすじ
プロの漫画家を目指している、櫻井遥斗(さくらいはると)。 漫画専門学校のクラスメイト・秋山美織(あきやまみおり)のアドバイスを受け、生まれて初めて編集部に原稿の持込みをする。
すると担当者の柊司(ひいらぎつかさ)から、「同人活動してみたら?」と言われる。 プロの漫画家になりたいのに、なぜ同人活動なのか?!そもそも、同人活動とはどうすればいいのか!?
これまで「プロの漫画家になりたい」と、ぼんやりとしか考えてこなかった遥斗にとっては、全てがわからないことだらけ。 悶々と悩んでいるところに、双子の妹・美晴(みはる)がやって来る。
遥斗の悩みを聞き、「一緒に同人誌を作ろう!」と提案。 美晴は既に同人活動を、行っていたのだ。 読み手としてはもちろん、自分で小説も書き、pixivやコミケで販売もしていた。 美晴は自分の書いた文章を、遥斗にマンガ化して欲しいと頼む。
遥斗は同人活動の先輩である、美晴に教えを請いながら、人生初の“締切”を迎える。 何日徹夜を続けても、終わらない原稿。 「もうダメだ」と思ったとき、美晴が友だちの朱華院紅椿(しゅかいんべにつばき)に、ヘルプを求める。
紅椿に助けられ、なんとか締切に間に合った遥斗と美晴。 美晴は早速、完成した表紙をtwitterに投稿し、コミケの宣伝をうつ。 すると、同じジャンルの大手・おてあらいの“おしりさん”が、新刊のツイートをRTして応援してくれた。
大喜びする美晴に、イマイチ凄さがわかっていない、遥斗。 その凄さはコミケ当日の、会場で理解することになる。
初参加のコミケは不安ばかりで、遥斗は売り子のヘルプを、幼馴染の五十嵐凪月(いがらしなつき)に依頼。 快諾した凪月は、当日も要領のよく仕事をこなしていった。
遥斗は初めて自分の作品を買ってくれるお客様や、自分のイラストが欲しいという人を間近で見て、感動し喜びを噛み締める。
美晴に連れられて、RTで新刊のことを広めてくれた“おしりさん”に挨拶へ行くことになる、遥斗。 なんとそこには、美織が居た!
専門学校を卒業後、既にプロの漫画家としても活躍するようになっていた美織が、なぜ?! すると美織は「萌えは、同人で発散させたいから!」と、笑顔全開で答える。 プロの漫画家になるためにするのが“同人活動”だと思っていた遥斗は、衝撃を受ける。
そして、同人誌に関わる人たちを見てゆく内、遥斗は次第に“マンガに対する情熱”とはなにか?を、考えるようになってゆく。
その後、夏のコミケに落選した遥斗たちに、美織から合同誌を作ろうと提案があったり。 そのことが原因で、twitterで中傷を受けたり。 大手である美織の発行部数と、印刷代の請求額に青くなったり。 コミケ当日は、美織の本を求めて来る人たちの熱気に、遥斗のほうがのぼせる勢いだった。
商業の仕事もしながら、同人活動も完璧にこなす美織を尊敬しながら、遥斗は次のイベントに向かって一歩を踏み出す。
本気の人の凄さがビシバシ伝わってきます!
読み進めていくと、遥斗クンと自分がダブっていって…。 編集者の柊さんの言葉が、ザクザク胸に刺さります。
そうですよね。 マンガに人生の全てを捧げている人と、ぼんやり過ごしてきた人間が“同じ”になれる訳ないですもんね。 本当に美織ちゃんの「マンガが大好き!!」パワーには、頭が下がります。
美織ちゃんて、なんか…毎日徹夜してそう。 私だったら絶対、体調崩してますよ。 なのに元気でいられるのは、きっと美織ちゃんの「マンガが大好き!」って気持ちが、強いからなんだろうなぁ。
「徹夜続きだよー。しんどいよー」じゃなくて、「あれもこれもしたくて、気づいたら徹夜してたー!!」って、喜べる美織ちゃんパワー!! 寝なくても苦にならない(身体はもちろんしんどいんだろうけど)、楽しもうとするきもち!!本当にスゴイ!!
…私は、彼女の境地に立てることは、多分一生無い気がします。 どうしても「寝ないと、明日の仕事が…」とか、考えてしまって。
それってつまり、やりたいと思っていることに、全然熱量を注げてないってことなんですよね。 「やったつもり」になっているだけなんだと、気づかされました。
「萌える」の勢いも、美織ちゃんや美晴ちゃんの妄想トークを聞いていると、私なんて足元にも及びませんし。 “好き”ってきもちの強い人は、本当にスゴイなぁ。
このマンガを読んで、コミケに参加してみたいな…という淡い想いは、綺麗に昇華されました。 生半可な気持ちで参加していい場所ではないということが、よくわかったのです。
せめてもその空気感を、この『ドージン活動、はじめました?!』で味わいたいと思います! 4巻も楽しみです!!!