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映画『LOOPER/ルーパー』ネタバレ感想

こめなべ-20161003

未来の殺し屋のお話。映画『LOOPER/ルーパー

アクションものが見たいとHuluで検索したところ、飛び込んできたのがコチラ。 映画LOOPER/ルーパー』…未来の殺し屋のお話です。

出演はジョセフ・ゴードン=レヴィット、ブルース・ウィリス、サラ:エミリー・ブラント、セス:ポール・ダノ、ノア・セガン、パイパー・ペラーポ、ジェフ・ダニエルズ、ピアース・ガニォン。

今回は、映画『LOOPER/ルーパー』のネタバレ感想を書きます。 結末まで書いてありますので、苦手な方はご注意ください。

>参照:映画『LOOPER/ルーパー』DVD予告編 - YouTube

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映画『LOOPER/ルーパー』のざっくりしたあらすじ

時は、2044年。 30年後には、タイムマシンが完成するらしい…らしいというのも、一般には普及せず、裏社会の人間がこっそり使うようになるからだ。

使用用途は、暗殺。 30年後には死体処理が出来なくなるため、タイムマシンで殺して欲しい人間を、“ルーパー”と呼ぶ契約した殺し屋の前に転送。 ルーパーたちは、それぞれ指定された時間に担当の場所へ行き、現れた未来人を撃ち殺す。

“現代には存在しない人間”なので、死体処理もしやすい。 ルーパーたちは、撃ち殺した人間の身体に括りつけられている銀板が報酬だ。

ジョー(ジョゼフ・ゴードン=レヴィット) は、路頭に迷っていた所を拾われ、ルーパーになった。 彼の夢はいつかフランスへ行って、暮らすこと。 仕事は仕事と割り切って、人殺しも厭わない。

ある日。 友人のセス(ポール・ダノ)が、仕事に失敗したと、ジョーの家に駆け込んでくる。 相手は、30年後の自分だった。

ルーパーの掟では、例え相手が自分であろうと必ず殺さなければならない。 そして、自分を殺したら金塊を報酬として受け取り、ルーパーを卒業することになるのだ。 それなのにセスは、30年後の自分を逃してしまったという。

セスは30年後の自分もろとも、組織の人間に切り刻まれて死んでゆく。 そんな姿を見て、ジョーも自分の番がやってくることを察する。

その日は、指定の時刻になっても相手が現れなかった。 異常事態だと緊張するジョーの前に現れたのは、紛れもなく30年後の自分。 思わず引き金を引く手が、遅れた。

隙をついて、オールド・ジョー(ブルース・ウィリス )はジョーをぶちのめし、逃走。 オールド・ジョーを逃したことは、すぐに組織にバレてジョーまで追われる羽目になる。

自分でカタをつけようと奮闘するジョーの前に現れる、オールド・ジョー。 彼は愛する人の命を守るため、この時代にいる、まだ幼い未来の独裁者“レインメーカー”を暗殺するのだと言う。

未来で得た手がかりで、“レインメーカー”になりうる男の子、3人の居場所を絞った。 片っ端から殺害してゆくという、オールド・ジョーを止めようとする、ジョー。 ジョーが先回り出来た農場では、母親のサラ(エミリー・ブラント)と、息子のシド(ピアース・ガノン)が暮らしていた。

一見、普通に見えるシドだったが、彼は自分に殺意が向けられると、防御本能として相手を殺してしまう程の念動力を、発揮する。 シドの様子を見て、彼こそがレインメーカーだと確信する、ジョー。

また、オールド・ジョーもシドがレインメーカーだと気づく。 オールド・ジョーがシドに銃口を向けたとき、息子を守るため飛び出したサラの姿に、ジョーの脳内で記憶が弾ける。

それは母親を亡くした悲しみと怒りで、レインメーカーになってゆくジョーの姿だった。 ジョーはこの光景を、もう何度も見ていることに気づく。 そして、この悪循環を止めるには、自分が死ぬしかないと判断し、自らを銃で撃ちぬき死亡する。

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ジョーはタイムリープを繰り返しているんだな、と思った

途中、「え?!今、どうなった??」という場面を挟むのですが…見終えてみると、合点がいきました。 ジョーは、もう何度も何度も同じことを繰り返し(タイムリープ)ているんだなぁ…と(見当はずれかもしれませんが)。

ジョーがオールド・ジョーに気づいて、逃げられるパターン。 ジョーがオールド・ジョーに気づかず、撃ち殺してしまうパターン…etc。 もう、記憶じゃなくて魂に刻まれてしまうくらい、何度も何度も。

きっと、オールド・ジョーがサラを撃ち殺すパターンもあったのでしょう。 だからジョーには、シドの未来が見えた。

それどころか、愛する妻に出会うために、オールド・ジョーは何度もサラを殺してきたのかもしれません。 サラを殺せば、レインメーカーが生まれると気づいていながら…妻を殺したら彼が、憎かった。

でも、自分が妻にこだわることで、あらゆる人間を不幸にする(と、わかっている)なら、ここで終わらせればいいんだ!と、ジョーは気づくんですね。 子どもを殺してきた、オールド・ジョーにも愛想が尽きたのかもしれません。

それにしても、潔かった。 私はてっきりオールド・ジョーを殺して、ジョーはサラとシド、3人で生きていくのかと思ったので。 「え!?そうくるか?!」と、驚きました。

驚いたといえば、シド役のピアース・ガニォン君の怪演です!! 少年のときはチャーミングに、怒ったときにはメチャクチャな迫力で演じられていて、ビックリしました。

シドの…自分ではコントロールできない力に振り回されるときの、戸惑いとか混乱もすごくよく伝わって来て…こんな少年を間近で見ていたジョーは、どんなことをしても守りたいと思ってしまうかー…と、共感して…少し悲しい気持ちになります。

あー…もっと、ジョーとシドのやりとりを見たかったなー!!