待ってました!マンガ『ドロップフレーム』第4巻!!メッチャ気になっていたつづき!!
つづきが気になって仕方なかった、マンガ『ドロップフレーム』(成家慎一郎著・一迅社)の4巻を買って、読みました!!
今回は、マンガ『ドロップフレーム』4巻のネタバレ感想を書きます。 結末や犯人までわかる内容となっていますので、苦手な方はご注意ください。
マンガ『ドロップフレーム』4巻のざっくりしたあらすじ
高校2年生の夏-8月に、同級生たちと短編映画を撮ることになった、刻鐘閏之介(コクショウ ジュンノスケ)。 仲間の篠崎希(シノザキ ノゾミ)、双葉燈里(フタバ アカリ)、熊谷進(クマガイ シン)…そして、ヒマワリ畑で偶然出会った美少女・奏多ルウ(カナタ ルウ)と撮影を続けていた。
8月20日。 ルウが、何者かに惨殺されてしまう。
悲しみと絶望で混乱する中、閏之介は自分が8月の日付をバラバラにタイムリープしていることに気が付く。 どの日にち飛ぶのか予想は出来ないが、自分が覚えている日にちから逆算して、閏之介はなんとか犯人の手がかりを掴もうとする。
夜0時を過ぎても寝なかった場合、本来の時間軸にいる自分と、前日からずっと起きている自分が重複して存在できる"オーバーラップ"という方法を見つける、閏之介。 その裏技を使って、犯人に接触できたか…と思ったが、逆に襲われて別の日に飛ばされてしまう。
運命は変えられないのかもしれない…と落ち込む閏之介だったが、自分以外の出来事を変えられることに気づく。 "他者の未来を変えられる力"。 これで、ルウの命を守ろうと決める。
8月19日。 実はルウも閏之介と同じように、8月の日付をバラバラにタイムリープしていると、告白される。 この現象は2月29日生まれの人間に起きやすく、時として命を落とすこともあるという。 ルウも閏之介も、同じ2月29日生まれだった。
閏之介とルウは、互いの"8月の記憶"を共有させていく。 8月20日に殺されてしまう、ルウには閏之介たちと出会う前の、8月1日…あと1日しか残されていなかった。 2人が出会っていない日に、どうやって出来事を変えてゆくのか。
ルウは閏之介に、自分が死んだ後のことを教えて欲しいと頼む。 閏之介は、ありのままをルウに話した。 ルウの事件が起きて、閏之介が容疑者として逮捕されること、閏之介が燈里に暴力をふるったり、希が自殺してしまうことなど。
8月1日にできることを考えた閏之介は、親身になってくれた刑事・土屋のことをルウに話す。 8月1日の時点ではまだ未来の話だが、彼ならこのタイムリープのことを信じてくれるだろうと。 ルウは閏之介の言葉を胸に、8月1日へタイムリープしてゆく。
"オーバーラップ"を使い、8月20日に割り込んだ閏之介は、ルウの持ち物を隠すことで、本来の時間の流れにいれ自分たちの行動を変えてゆく。 少し目を離した隙にルウを見失った閏之介は、殺害現場へ先回りする。 そこで犯人を捕まえようとするのだが、逆にナイフで刺されてしまった。
騒ぎを聞きつけたルウがやって来て、またしても犯人に捕まってしまう―…そこへ警察がやってきた!! 8月1日へタイムリープしたルウが、土屋刑事を説得し現場へ警官を向かわせたのだった。 しかし犯人は、ルウの髪を掴んで離さない。
今まさにルウに向かって刃物が振り下ろされたとき、彼女の髪の毛が掻き消される。 ショートになったルウは、無事に犯人の手から逃れ愛しい閏之介の腕の中へ…互いの存在を確かめ合った次の瞬間、ルウは閏之介の記憶を失くしていた。
それを見て閏之介は、8月1日へタイムリープしたルウが"自分とは出会わなかった未来"を創り出したことを悟る。 自分の命を守るために、ルウは身を引いたのだと。
そして―… ルウと出会わなかった閏之介は、希と付き合うようになり幸せな高校生活を送っていた。 ある日、教室に2人きりになったとき、進が閏之介に尋ねる。
進「あとさ 閏之介」 閏之介「ん?」 進「ずっと 聞きそびれて たんだけど 真犯人って 探さなくていいのか?」 >引用元:マンガ『ドロップフレーム』4巻 185ページから186ページより
熊谷進にたまらない怒りを覚えました!!
4巻を読み終わって、まず思ったのが…「進、腹立つー!!」です!! あの…あのいやらしくて憎たらしいニヤリとした笑み…床に叩きつけそうになりました。 後は「え?もう終わり??」と、ビックリして何度も見直しました。
もっと続くと思ったのになー。 残念です。
ただ、進の口ぶりでは彼がこの一連のタイムリープの主(…というのか、主人公というのかな??)のようでした。 最終回で雄弁に喋る進を見ていると、もう何度も何度もこの夏を、体験しているのかもしれません。 自分の立ち位置をいろいろ変えてみたりして、他人に与える影響力を試して遊んでいるようです。
人の人生、なんだと思ってるんだー!!と、進に対してわなわなと怒りが湧いてきます。 いくら主だからって、ここまで人の想いを踏みにじっていいハズないっ!! だけど。 絶対に自分は捕まらないことも、進は知っているんですよね…あー、腹が立つ!!
腹立ちまぎれに、進に都合の悪いように解釈したら。 進だけはどう足掻いても、この物語の中から出られないってことなんですよね。 なにをしようが、どれがけ周りに人がいようが、進はずーっと一人ぼっちで相撲をとっているようなものなのかもしれません。
………って、負け惜しみにしか聞こえませんね。 悔しい!! 嗚呼!いつか進を出し抜いて、「ギャフン!」と言わせてやってください!!閏之介っ!!
作者・成家慎一郎さんのブログで意外な事実を発見しました
この記事を書き終えて、なんとなく納得がいかず作者の成家慎一郎さんを検索してみたら、ブログを発見しました。 そこで『ドロップフレーム』について、語っておられる記事を読むことができました。
自分のマンガについてあまり語りたくはないのですが、ちょっと心残りなのでドロップフレームのお話をします。 >引用元:? ? shinichirou71.com
※該当ページは削除されてしまったようです※
この言葉から始まるお話に、ただただ驚きました。
そして、なにかがストンと自分の中に納まった気がします。
連載、本当にお疲れさまでした。 その気持ちでいっぱいです。