サービスについて考えてみる

映画館で残念だなと思ったこと

先日、映画を見に映画館へ行ったときのことです。入場口がえらく混雑していたので、「どうしたんだろう？」と覗いてみると、映画の特典を配布していました。

特典が配布されているのを見るのは、初めてではありませんでしたが、こんなに混雑しているのは初めてでした。不思議に思い、よく見てみると映画館のスタッフさんが、チケットを確認した後、一回づつ離れた場所まで特典を取りに行かれるのです。

さらに戻って来たスタッフさんの手には、いくつかの特典がワサッと握られており、それを入場者の方に手渡しておられました。しかし、お子さま連れのお客様の多くは、手にポップコーンやジュースを持っておられます。バラけた状態の特典を手渡されても、スムーズに受け取ることができません。

…入場口が混雑する訳です。

せめてあらかじめいくつかの特典を取り出しやすく、入場口にセットしておくとか。複数の特典を手渡す場合には、透明のビニール袋にでも入れて、セットしておかれるといいのに…と、思いました。

そうしたら、お子さまだけでも特典を持つことができて、スムーズに入場ができるのになぁ。

どうしても別の場所に特典を置くことが決められているなら、その映画の入場者の方は先にそちらへ誘導するとか…いろいろ対策は考えられる気がします。

特典を取りに行くため、入場口から何度も離れた場所を往復するスタッフさんたちは、疲れの所為もあってか表情も暗くて。楽しみにしている映画を見る前に、気持ちを折られる気がしました。それがなにより残念でした。

実際は職場の決まりごとや、ビニール袋ひとつとってみても、経費の面とかで実現させるのは大変なのかもしれません。しかし「また、来たいな」と思ってもらえるのは、そうした細かな気配りがあるかないかのような気がします。

雨の日に買い物をすると、紙袋の上からビニールをかけてくれるサービス。あれを初めて体験したときは、感動しました！！

買ってもらったら、そこでおしまい！じゃなくて、ちゃんと家に帰るまでのことも含めて、気にかけてもらえていると実感できるのは、とても胸があたたかくなります。そんなお店には「また行こう！！」って、思えるのです。

素敵なものに出会えた喜びプラス、そこで出会った人との思い出も大切なんだなー…と、しみじみ感じました。サービスに対して、ちょっと欲張り過ぎかもしれませんが。