"生死の境"での体験を経て大人になった蓮クンがカッコイイ!
マンガ『ぼくの地球を守って』(日渡早紀著・白泉社)の新章! 『ぼくは地球と歌う-ぼく地球 次世代編Ⅱ-』(以下、ぼく歌)の第2巻が、遂に発売されました!!
『ぼく歌』は『ぼくの地球を守って』(以下、ぼく地球)、『ボクを包む月の光』(以下、ボク月)に続く”-ぼく地球(タマ)次世代編II-”です。 『ぼく地球』の主人公だった亜梨子(ありす)の息子・蓮(れん)クンが主人公!
『ボク月』では小学生、小学生していた蓮クンが、『ぼく歌』ではすっかり大人っぽくなっています。 まだ11歳なのに、"生死の境"での体験が彼を大人にしているのです。
その頃はまだ亜梨子のお腹の中にいた、地球子(ちまこ)ちゃんも無事に生まれて"お兄ちゃん"になったからかもしれません。
今回は、マンガ『ぼくは地球と歌う』第2巻のネタバレ感想を書きます。 苦手な方はご注意ください。
マンガ『ぼくは地球と歌う-ぼく地球 次世代編Ⅱ-』第2巻のざっくりしたあらすじ
前世で月基地のメンバーだった、小椋迅八(おぐらじんぱち◆前世:玉蘭)、錦織一成(にしきおりいっせい◆前世:槐)、笠間春彦(かさまはるひこ◆前世:秋海棠)、土橋大介(どばしだいすけ◆前世:柊)は、小林輪(こばやしりん◆前世:紫苑)を居酒屋に呼び出していた。
最近、夢に木蓮が現れて、キィ・ワードを訊いてくるのだ。 迅八たちは"輪が、また何かを始めた"と、思う。 輪は昔、月基地メンバー全員のキィ・ワードを集めて、月基地を遠隔操作しようとしたことがある。
居酒屋に現れた輪に、話を聞こうとするが…さらにそこへ輪が遅れてやって来た。 最初に現れた輪は、なんとEPIAを抜け出してきたヘンルーカという女のコだった。 ESPで網膜に幻影を焼き付けて、輪に見せていたのだ。
これまで眠り続けていたヘンルーカは、輪のESPに触れて覚醒したらしい。 彼女は過去に輪がしたように、月基地メンバーのキィ・ワードを集め、東京タワーを使って何かをしようとしいてる。
宇宙人から転生した月基地のメンバーに、興味を持つヘンルーカ。 中でも彼女は、輪の妻・亜梨子(ありす◆前世:木蓮)に執着を見せていた。
ヘンルーカを相手にしないと決めた輪は、話もそこそこにその場を立ち去ろうとする。 その態度に腹を立てたヘンルーカは、店内でESPを暴走させてしまう。 突然の攻撃にキレた輪も、ESPで応戦。
元が何だったのかもわからないくらい、店内が破壊されたころ亜梨子が輪の様子を見にやって来る。 亜梨子に手を伸ばした瞬間、ヘンルーカは意識を失くし倒れてしまった。
事態を収束させるため、輪は亜梨子、迅八、一成、春彦、大介を連れて自宅へテレポートする。 中には、ヘンルーカもまぎれていた。 彼女を追い出そうとする、輪だったが息子・蓮(れん◆前世:ロジオン)が「待った!」をかける。
蓮は夢の中でヘンルーカと会っており、そこで見た彼女に惹かれていたのだ。 しかし現実で会う彼女は、どうにも様子がおかしい。 蓮は必死に、ヘンルーカに話しかけてみるものの無視される。
そこへ、輪の幼馴染で同居している薬師丸日路子(やくしまるかちこ)と、輪の妹・地球子(ちまこ◆前世:アスワド)、さらに飼い猫・ヒァーがヘンルーカに興味を持ち、やって来る。 ヘンルーカはヒァーの気持ちを汲み取ると、地球子の言い出せない想いを言葉にする。
地球子の言葉を聞いた蓮と日路子は、ケンカして地球子に心配をかけていたことを反省した。 蓮は日路子と"本当の仲直り"をするために、78日間の猶予が欲しいと輪に申し出る。 2人だけでは素直になれないとわかっている蓮は、ヘンルーカの力を借りたいとも思った。
「78日間、あの娘をココに置いてあげて下さい!」 そう土下座して頼む蓮と日路子、そして地球子。 輪の反対を押し切って、OKを出したのは亜梨子だった―…。
1巻を手元に置きながら読んだ2巻…面白い!!
2巻を開いてから…一瞬、1巻の物語を思い出すまでに時間がかかりました。 輪クンのニセモノが現れた!!ってトコまでは、覚えていたのですが。 ヘンルーカが蓮クンに夢で会ったこととか、まるっきり忘れていて…しばらく「??」と頭を悩ませつつ読み進めました。
しかし、いくら読み進めてもサッパリ思い出せないので、1巻を読み直すことに。 そうそう!蓮クンが出会ったのは、闘争本能丸出しのヘンルーカじゃなくて、どこか悲しげで優しそうな女のコだったんです。 …表情が違い過ぎて、別人にすら思えます。
私の中では、猫のオイさんが蓮クンの夢に現れた女のコだと思っていたので、居酒屋でESP爆発させたヘンルーカと一致しなかったんです。 …猫のオイさん…一体、何者なんでしょう?今、一番気になっています。
ヘンルーカがなぜ月基地メンバー…特に亜梨子さんにこだわるのかも、まだまだわかりません。 "ESPを食べる"っていう表現も、謎です。 相手から放出されたESPを、体内に取り込むのなら…輪クンと闘ったことで、いくらか"食事"ができたのでしょうか?
前に未来路(みくろ)さんが、月基地メンバーと地球人のESPは性質が違うって言われてましたけど…そんなESPを食べて、ヘンルーカさんお腹壊したりしないのかなぁ。 なにはなくとも輪クン(紫苑さん?)のESPは、めちゃくちゃ強いので身体に取り込むなら、その性質を理解しておかないと大変ですよ?
なんかつい、余計な心配をしてしまう…。 猫化しているヘンルーカには、母性本能をくすぐられます。
2巻は蓮クンたちが、輪クンにヘンルーカを家に置いてくれ!!と、お願いするところで終わってしまいます。 す、すごく続きが気になるのですが…と震えていましたら、コミックスの柱にある『わずか1/4のたわごと』で、作者の日渡早紀さんがこんなことを語られていました。
実は今回のこの2巻。作者的にはもうあと1話…!! …本当は収録したかった…! この2巻の終わりの話の次ですね、つまり3巻の冒頭の話は是非皆様次巻も買って読んでやってくださいまし。 >引用元:マンガ『ぼくは地球と歌う-ぼく地球 次世代編Ⅱ-』第2巻 67ページより
どんな展開が待っているのかまでは、残念ながら明かされていません。 もしかしてここからさらに、前世部分が深く絡んでくるのでしょうか?! この言葉を読んだだけで、早くも第3巻の発売が待ち遠しくなってきました!!