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マンガ『電撃デイジー』全16巻ネタバレ感想-笑いながらトキメけます!!

こめなべ-20170120

ギャグも満載で笑いながらトキメけます!!

マンガ『電撃デイジー』(最富キョウスケ著・小学館)全16巻を、読みました。
コミックシーモアの無料お試し期間中に、3巻まで読んで続きが気になり、買い貯めてしまったのです!!

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少女マンガなのに、ギャグ満載でクスクス、ニヤニヤ笑ってしまいます。
こてこてな甘い場面はないものの、ちょっとした仕草や表情で好きという感情が伝わって来て、鼻血が出そうなくらい持っていかれることも!!

今回は、マンガ『電撃デイジー』全16巻のネタバレ感想を書きます!
結末を含みますので、苦手な方はご注意ください。

マンガ『電撃デイジー』全16巻のざっくりしたあらすじ

高校生の紅林照(くればやしてる)は、最後の肉親である兄を亡くし、天涯孤独となっていた。
貧乏ながらも、学校へは奨学金をもらいながら通う、照。
頭が良く、明るく前向きで、少しおバカな性格はクラスメイトから、親しまれていた。

ある日学校の窓ガラスを、誤って割ってしまった照の元へ、校務員と名乗る黒崎祐(くろさきたすく)が現れる。
窓ガラスが弁償出来ないなら、代わりに自分の下僕となって、仕事を手伝えというのだ。

黒崎のムチャぶりに振り回されながらも、照の心は“DAISY(デイジー)”に支えられていた。
亡くなった兄が、最期に託してくれた携帯に届くメール。
兄の友人と思われるその人が、折に触れ優しい言葉をかけてくれる…それだけで照は、頑張ろうと前を向けるのだ。

しかし、DAISYハッカーだった。
これまで優しくしてくれていた人が、犯罪者かもしれないとわかり、戸惑う照。
止むに止まれぬ事情で、初めてDAISYハッカーとしての力を借りたときー…照は、物凄い後悔をする。

黒崎に相談すると「DAISYは罪を犯してでも、お前を守りたかったんだろ」と、諭される。
そんな黒崎を見て、照は彼がDAISYなのではないかと思い始めた。

いつだって照に、口悪く当たってくる黒崎は、DAISYとはかけ離れた存在なのに、困った時には必ず助けてくれる。
キツイ態度とは裏腹で、とても優しいところに、黒崎とDAISYのイメージが被るのだ。

照の兄・奏一朗(そういちろう)は、天才的なエンジニアで数々のプログラムを、生み出していた。
そんな彼が亡くなるとき、大切な妹に何も残さないハズはないと“遺産”目当てに、様々な人間が照を狙ってくる。

家を荒らされ、行き場をなくした照に手を差し伸べたのは、黒崎だった。
一緒に住むことを提案し、2人の同居生活が始まる。
その中で、照は今まで以上に黒崎に惹かれてゆく。

あるとき、照はDAISYに宛てたプレゼントを、黒崎の部屋で見つけてしまう。
黒崎がDAISYだと確信した瞬間ー…照にはある不安がよぎった。
素性を明かさないDAISYの正体が黒崎だと気づいてしまったら、彼は照の側を離れて二度と会わなくなってしまうのではないかと。

照はこれまで通り、黒崎に接してゆくが…黒崎もまた、照への想いを募らせていた。
しかし黒崎には、照に知られたくない過去があった。

それは若かりし頃に犯した、ハッカーとしての罪。
その罪を忘れて生きたいと思ってしまったがために、新たに罪を犯して…結果、奏一朗の命を縮めてしまったのだ。

その罪とは…
国家の機密情報に用いられる、日本独自の暗号“雷電(らいでん)”が開発された。
開発当時の“雷電”は隠語で、“JACK(ジャック)”。

JACK推進派が多い中、使用前に安全性を確認すべきだー…と唱えたのは、緑川秀雄(みどりかわひでお)教授だった。
官僚の中にも、慎重派がいたのだが…ある事件が起こる。
JACKの機密情報を持ち出し、海外へ売ろうとしている人間がいる…と、緑川教授が密告したのだ。

容疑者の名前は、黒崎孝宏(くろさきたかひろ)。
緑川教授と共に、慎重派として知られていたのだが…逃亡中に死亡する。
孝宏は、黒崎の父親だった。

スパイの汚名を着せられたまま亡くなった、父の死の真相を知るために、黒崎はDAISYというハッカーになったのだ。

照の兄・奏一朗のエンジニアとしての能力は、JACK推進派にとって唯一恐るべき存在だった。
そのため、両親が亡くなったことを知った推進派は、奏一朗と照の2人が生活していくのに充分な待遇の会社を紹介した。
奏一朗は推進派の出した条件を全て飲み、照を守ることを優先する。

黒崎が作った“jack'o Frost(ジャック フロスト)”というウイルスは、国家機密暗号JACKを用いて作られたものだった。
それは感染したら指示に従う以外、修復の方法が無いという完璧なもの。
使い方によっては、人の命まで奪う危険なウイルスだ。

逮捕された黒崎は、奏一朗たちの元へエンジニアとしてやって来る。
奏一朗は黒崎の過去を全て知った上で、黒崎を労い守ってやると誓う。

普通の生活に黒崎が馴染み始めた頃、「今の生活を守りたければ、jack'o Frostをもう一度使え」と脅迫される。
黒崎は、思わずその提案にのってしまうのだが…それは、緑川教授や奏一朗を死に追いやることになってしまう。

激しい後悔に打ちのめされた黒崎に、病院のベッドで奏一朗は黒崎に照を託した。

一連の流れを知った照は、黒崎に「罪を抱えたままでいいから、側にいて欲しい」と願う。
黒崎が辛いとき、悲しいときは自分が彼を助けたいと。

幸せになる資格がないと思い込んでいた黒崎は、照の言葉に沢山の人から守られ愛されていたことに気づき、涙する。
そして一生、照の側で彼女を愛してゆくことを誓うのだった。

お互いが好きだとわかってからのやりとりは胸キュン必至!

何がいいってもう!照と黒崎の、付かず離れずな微妙な距離感です!
お互いが好きだとわかってからの、ほのかな想いのやりとりは、胸キュン必至!!

照の天然っぷりに、爆笑しつつ。
黒崎のツンデレな態度に、悶えます!
最終的に「照、大好き」が、ダダ漏れになるのですが…そうなると、周囲の人たちから激しいツッコミを受けて!!

照と黒崎以外のメインキャストの皆さんの、個性豊かなことといったら!!
奏一朗の彼女で、現在は照の通う高校の心理カウンセラー・鬼塚理子(おにづかりこ)。
喫茶『お花畑』のマスターで、総務省の関係者でもある・増田(ますだ)。
照の通う高校の学長で、奏一朗たちと働いた経験もある・安藤数正(あんどうかずまさ)。

照の友だちの長谷川清(はせがわきよし)や、沢口遥(さわぐちはるか)、一之瀬玲奈(いちのせれな)も、活き活きしていてとても好きです。

学園ラブコメにとどまらず、国家の機密情報にまで幅広く展開してゆく物語は、一度じっくり16巻まで読んで堪能していただきたくなります!!

ハッカーとか、暗号化とか…正直よく理解はできてないのですが、緊迫感に満ちた場面も沢山織り込まれていて、全く飽きることがありません。
そして、何度も読み返してしまう。

個人的には、照に自分の過去を知られた黒崎が、彼女の目の前にはもう居られないと逃げ出し。
それを照が、追いかけていって捕まえるところが、とても好きです。

この、黒崎を捕まえる作戦がまた…照ならでわの発想で。
思わずにやけてしまうからです。

普段、率先しておバカなことをやってても、やっぱり照は賢いんだなぁ(しみじみ)。
照には黒崎と、ボケツッコミを絡ませながら、末永く幸せでいて欲しいものです。