第一印象は最悪極まりない浅見先生
マンガ『浅見先生の秘密』（チカ著・講談社）第1巻が、コミックシーモアで期間限定無料で読めました。
キリリとした表紙の男性の表情に、ミステリーものなのかなと想像したのですが…予想外のラブコメでした。
女生徒からの告白を、こっぴどく断り。
かと言って、教師としての意欲も感じられない、浅見先生。
「なんだ？この人？！」と、最初はイラッとするのですが…彼の秘密が明らかになって行くにつれ、微笑ましくなってきます。
さて、"浅見先生の秘密"とは？！
今回はマンガ『浅見先生の秘密』全4巻のネタバレ感想を書きます。
結末を含みますので苦手な方は、ご注意ください。
マンガ『浅見先生の秘密』全4巻のざっくりしたあらすじ
高校一年生の皆上 幸（みなかみ さち）は入学早々、担任の浅見光央（あさみみつお）に呼び出される。
クールで、教師という職業にヤル気の感じられない浅見に、不快感を持つ、幸。
ところが浅見は、幸と2人きりになると、熱っぽい目で見つめてくるのだ。
戸惑う幸に、怒りを露わにする浅見。
とりあえず謝ろうとした幸は、階段から転げ落ちそうになる。
自分を庇って、右腕を骨折した浅見に詫びたいと、申し出る幸。
その言葉に浅見は、腕が完治するまで“奴隷”になれと言う。
利き腕が使えず不自由だから…と、浅見がやるべき細かな雑用を、押し付けられたのだ。
幸は、塾で知り合った小林栄太（こばやしえいたい）が好きで、この高校に入学したものの、浅見の所為でそれどころではなくなってしまう。
浅見に振り回されて疲れ果てる幸に、優しく接する栄太。
幸は益々、栄太のことが好きになるがー…なんと浅見が、栄太の前で幸にキスをする！
「幸は自分のモノだから、手を出すな」ということらしい。
同意も得ずに勝手にキスをされて、激怒する幸。
栄太は浅見の本気を見て、イタズラ心に火がつく。
普段は完璧なポーカーフェイスの浅見が、幸を前にすると表情豊かになる…浅見から、幸を奪うと面白そうだと考える。
そんな中、浅見は幸に「自分は幼い頃、幸に出会って救われた」と告白。
以来12年間、浅見は幸のことを好きで、幸が大人になるのを待っていたと言う。
浅見に「彼女にならないか？」と、口説かれる幸。
浅見がどうして自分に固執するのか納得した幸は、浅見の彼女になることを決めた。
幸と浅見の交際を知った栄太と、幸の親友・勅使河原雪子（てしがわらゆきこ）、栄太の友だち・間宮 岳（まみや がく）と、町田北斗（まちだほくと）は「弄ばれているんじゃないか！？」と、心配する。
女性経験が豊富そうに見える浅見に対して、幸もどんどん疑心暗鬼になってゆく。
浅見は幸との未来を考え、学校でイチャつくことを自粛。
すれ違いが増えてゆく中、シビレを切らした浅見が、幸にプロポーズをする。
周囲に関係を隠して付き合っていても、いずれバレてしまう。
それならば、幸の両親にも認めてもらい正々堂々と「幸を愛している」と言える存在でありたいと、浅見は願ったのだ。
突飛な話だったが、幸の両親も浅見との仲を認めて、結婚を許可する。
校内ではこれまで通り生徒と先生だが、幸と浅見は揺るがない想いで結ばれ、幸せを感じていた。
15歳の少年が4歳の女のコに恋をするというインパクト！
物語の中で何度も言われていますが…浅見先生の想いの深さといったら。
ロリコンなんて簡単な言葉で、片付けられない気がします。
15歳のときに、4歳の幸に出逢って、惚れてしまうとわ。
そして12年間も、幸が成長するのを待っていた…という。
浅見先生、スゴ過ぎです。
これが26歳と15歳なら、ありきたり…になっちゃうのかなぁ。
15歳と4歳だからこその、インパクト！！
浅見先生的には昔のことを覚えていて、話が繋がっているからいいようなものの…幸にとっては、降って湧いたような話だったのに、よく逃げ出さなかったなぁ…と思います。
雪子のセリフではないですが「ちょっと、怖い」。
そうか。
15歳と4歳の出逢いでも、その後に交流が続いていれば、まだ“怖くない”んだ。
でも、浅見先生は幸を追いかけることなく、ただ再会を信じて待っていたから…。
なんか、突然12年分の想いを幸がぶつけられてるから“怖い”と思ったんですね、私は。
途中、茶々を入れるだけのつもりだった栄太が、幸に本気になっちゃったりしますが…幸が浅見先生を選んでくれて、よかった。
12年という年月もだけど、死にたいとさえ思っていた自分を、救ってくれた人に再会できるというのは、奇跡です！
さらにその人と、結ばれることができるなんて…浅見先生は、幸せ者だなぁ！！
想いが報われて、本当によかった！！
個人的には浅見先生の妹・雛と、岳の恋の行方も気になります。
こちらもらかなりの歳の差ですが…ラブラブなので。
このままずっと、仲良しでいてくれないかな。
