こめなべ

マンガ・アニメ・ドラマや映画の感想&声劇台本置いてます

映画『容疑者Xの献身』ネタバレ感想-堤真一さんの絶叫につられて号泣!

こめなべ-20170220

福山さんと堤さんの男友達な雰囲気の場面がとても好き

東野圭吾さん原作のガリレオシリーズが、『ガリレオ』としてドラマ化され。 さらに『容疑者Xの献身』が、2008年に映画として公開されました。 公開当時映画館に行って見て、号泣したなぁ…と久々に見返しました。

出演は福山雅治さん、柴咲コウさん、北村一輝さん、ダンカンさん、長塚圭史さん、金澤美穂さん、益岡徹さん、林泰文さん、渡辺いっけいさん、品川祐さん、真矢みきさん、松雪泰子さん、堤真一さん。

原作を読んだことは無いのですが…ドラマ『ガリレオ』は、福山さんと柴咲さんの掛け合いが面白くて、楽しみにしていました。 そんな作品が映画化されて、しかもキャスティングからして堤さんが犯人役っぽいとなれば、期待が高まって当然です!

映画では福山さんと堤さんの、男友達な雰囲気の場面がとても好みで。 中でも…天才的な数学者の家へ、難解な数学の問題を手土産に遊びに行く…という設定が、とてもお洒落で憧れます! 相手の真に喜ぶものがわかっているって、本当に気心がしれているんだなぁ…って、思うのです。

今回は、映画『容疑者Xの献身』のネタバレ感想を書きます。 苦手なかたは、ご注意ください。

スポンサーリンク

映画『容疑者Xの献身』のざっくりしたあらすじ

3月11日。 河原で、死体が発見される。 丸裸で顔を潰され、手足も焼かれていて指紋も採取できない。

しかし、遺体の近くに乗り捨てられていた自転車から、指紋が採取された。 指紋を照合すると、警視庁のデータベースから富樫慎二(長塚圭史)だとわかる。

捜査一課の草薙俊平(北村一輝さん)と内海薫(柴咲コウさん)は、容疑者として富樫の元妻・花岡靖子(松雪泰子さん)を調べることになった。 動機は一番強そうに見えたが、靖子には犯行時刻に娘・美里(金澤美穂さん)と、街で映画を見ていたという、鉄壁のアリバイがある。

そのアリバイにどうしても納得のいかない草薙と薫は、天才物理学者・湯川学(福山雅治さん)に捜査を依頼する。 事件に関して全く興味の無い湯川だったが、靖子の隣に住むという石神哲哉(堤真一さん)の名前を聴いて、目の色が変わった。

石神は湯川の帝都大学時代の同級生で、親友だった。 天才的な数学者である石神を、心から尊敬する湯川は、懐かしさから久しぶりに彼に会ってみたくなる。

物理学や数学、昔話で盛り上がった後…ふと石神が、いつまでも若々しい湯川を「羨ましい」と呟いた。 これまで外見や容姿など、数学以外に全く興味を示さなかった彼の言葉に、驚く湯川。

靖子が経営している弁当屋の常連という石神について、湯川も行ってみることにする。 そこでの石神の視線や表情から、彼が靖子に恋をしていることを悟った。

湯川は、靖子の犯行を石神が隠蔽しようとしている…と確信。 殺人事件について薫から、詳細を訊ねる。

湯川と捜査本部が靖子への疑いを深めてゆく中で、彼女には富樫の殺害が不可能だと認めざるを得ない、目撃情報が出た。 捜査本部は捜査を一から立て直す算段をし、湯川は「あり得ない」と項垂れる。

薫はそんな湯川を見て、草薙に石神の捜査を続けたいと申し出る。 草薙は薫の気持ちを汲んで、一緒に聞き込みに行く。 結局、目ぼしい証拠も得られず、石神もシロだと…湯川に報告する。

ところがその報告の中で、湯川は石神が靖子を守るために、新たな殺人を犯したのだと理解した。 石神ほどの天才ならば、人を殺すという選択以外にも道はあったハズなのに…靖子と美里を守るため、それだけのために石神は人を殺したのだ。

湯川が事件の真相に辿り着く頃、石神は自分が富樫を殺したと、警察へ自首して来る。 3月10日に富樫を殺害し、河原へ捨てたと証言。 証拠品などから、全てが石神の犯行であると証明された。

靖子と美里を守れたことに満足して、裁かれようとする石神。 湯川は悲し過ぎる結末に、納得できないでいた。 石神に、罪を被せてしまったことを悔やむ靖子もまた、持って行き場のない感情に苦しめられていた。

湯川は靖子に、石神が行なったこと全てを告げる。 靖子と美里が、富樫を殺してしまったのは…3月9日。 石神はそれに気づき、靖子と美里を犯罪者にしたくないと、遺体を細かく切断した後、川へ流して始末をした。

さらに、靖子と美里の完璧なアリバイを作るため、3月10日に石神は自ら“富樫の遺体”となるような男を、殺害したのだ。

靖子は石神の深い想いにうたれ、自らも罪を償いたいと、連行されて行く石神に泣きながら訴える。 石神は、思いもよらなかった靖子の姿を見て「どうして?(なんで僕なんかを、気にかけてくれるの!?)」と、子どものように大声を上げて泣き崩れた。

スポンサーリンク

石神さんの絶叫には胸が張り裂けんばかりです

この映画の何が好きかと言うと…クライマックスの石神さんの絶叫です。 何回聴いても、震えるほどに胸が張り裂けそうになります。

絶叫に向かうまでの、淡々とした石神さんの回想シーンもたまりません! 靖子さんに向けた手紙を、石神さんが思い返している風に、作られているのですが。

絶望して死にかけていた石神さんは、隣に越してきた靖子さんと美里さんに、本当に救われたんだなぁ…と。 ささやかな日常を感じさせてくれる存在が、どれだけ尊いのかと思いました。

生きるか、死ぬか。 自らを殺すときには、次の1秒だって耐えられない。 でも“今”という瞬間を乗り切ることができたら…次の1秒も、耐えられるかもしれない。

その石神さんの“今”を、靖子さんと美里さんが作ってくれたんです。 お2人がいなければ、石神さんは迷うことなく死んでいたでしょう。

生き続けていたからといって、突然幸せいっぱいになる訳もなく。 辛いことの方が多いのですが…それでも、今を生きようと想う気持ちを持てたことの幸せは、言葉に出来ないくらい大きいのかもしれません。

石神さんの絶叫が、まさにそれなのかも。

スポンサーリンク