"いつもの素子ではない素子"が楽しめる回です
現在、Huluで配信されているアニメ『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』。 今回はネット世界の中で行われている、"笑い男会議"みたいなところに、素子が潜入するというお話でした。 バーチャルな世界ということで、姿形も自由に変えられるらしく…素子といっても"いつもの素子ではない素子"も楽しめます。
出演されている声優さんは、 草薙素子:田中敦子さん 荒巻大輔:阪 脩さん バトー:大塚明夫さん トグサ:山寺宏一さん イシカワ:仲野 裕さん サイトー:大川透さん ボーマ:山口太郎さん パズ:小野塚貴志さん タチコマ:玉川紗己子さん です。
この『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』シリーズ。 CS日テレプラスで、2017年3月18日(土)に一挙放送されるそうです!!
≪映画「ひるね姫」公開記念≫
— 日テレプラス (@nitteleplus) 2017年3月1日
神山健治監督作品
アニメ「攻殻機動隊S.A.C.」シリーズをCS日テレプラスで一挙放送!
【3/18(土)・25(土)12:00放送】 https://t.co/hRMu06SjGp
なお、あらすじや感想は公式の物ではなく、私が見て受け取ったものを文章化しておりますので、ご注意ください。
>公式サイト⇒攻殻機動隊 Information Site
今回はアニメ『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』第9話-ネットの闇に棲む男のネタバレ感想を書きます。 苦手な方は、ご注意ください。
アニメ『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』第9話-ネットの闇に棲む男のざっくりしたあらすじ
“笑い男”について、興味深い会話が聞ける場所があると知り、素子はネットの世界へ意識をダイブさせる。
チャットルームは入室した者たちの姿を、実体化させていた。 実体化…といっても、参加者が思い描く姿となっており、実際の身体とは異なる。
6人の発言者たちは、大きな円卓に座り、思い思いの考えを披露してゆく。 “笑い男”は、どんな人物か。 どういう理由があって、犯行を繰り返すのか。
その発言に対して、画面の外から見ている者たちは、自由にカキコミをしている。 発言者の前に浮かぶパネルに、そのカキコミがリアルタイムで表示されていくが、気にするものはいない。
円卓に座る6人の中へ入ってゆく、素子。 特に挨拶もせず、空いた椅子に腰かけた。
発言者たちは“笑い男”の最初の事件から、振り返ってみようと、当時のVTRを見る。
6年前。 お天気コーナーのカメラ前に、セラノゲノミクス社の社長である、アーネスト・瀬良野(CV:中嶋聡彦さん)に銃を突きつけた男が現れる。
騒然となる現場で、男は瀬良野に対し“あることを告白しろ”と命じるが、瀬良野は応えなかった。 男は自らの顔がテレビや人々の記憶に残らないよう、瞬時にロゴマークに書き換えるという神業を見せ、逃走。
人々はその可愛らしいロゴマークから、男のことを誰ともなく“笑い男”と呼ぶようになった。
笑い男はそれ以降も、様々な会社を脅迫してゆく。 脅迫を受けた企業は株価の暴落が予想されたため、政府は公的資金を投入することを決定。 それと同時に、笑い男は姿をくらましてしまう。
発言者たちの争点は、笑い男が単独犯なのか複数犯なのか。 6年前の事件と、今回の警視総監暗殺未遂事件は同一人物なのかなど。
議論が白熱してゆく中、1人冷めたように淡々と言葉を発する男がいた。 ベビー・ルースの話を聞いていた素子は、警視総監暗殺未遂事件のときに感じた視線が、彼の物だと悟る。
彼の電脳に直接語りかけた素子は、脅しをかけつつベビー・ルースが入手したデータを譲ってもらう。 彼がチャットから抜けると同時に、素子もまたチャットルームから何者かによって、強制的にログアウトさせられてしまった。
素子の興味は、ますます深まってゆく。
水のように流れていく文字は私の動体視力ではとても追えません
最後にバトーがちょっと出てくるだけで、公安9課の雰囲気も全く感じさせないお話です。 ひたすら笑い男について語っている、6人の様子が描かれているだけで、アクションシーンも派手さもありません。
外からこの会話を覗いている人たちのカキコミが、「ぶわーっ」と流れてゆくのは、何度見てもスゴイなぁ…って思います。 細かく見ていくと、面白いことがカキコまれていたりするそうなのですが、文字が水のように流れていくのが、綺麗で見惚れてしまうのです。
私の動体視力では、とてもじゃないけど追いつけません。
第5話で、ウイルスの発症したSPの電脳を覗いていたのが、ベビー・ルースだったとは、驚きです。 まさか宇宙よりも広いネットの世界で、偶然、出会うことができるなんて思いませんでした。
偶然…ではない…か。 然るべくして、出会ったんだろうなぁ。 そう思うと人の縁というものは、いつであれ不思議だなぁと思うのでした。