こめなべ

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アニメ『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』第18話-暗殺の二重奏ネタバレ感想

こめなべ-20170329

記憶や記録を一瞬で共有できるのは便利だけど弊害も

現在、Huluで配信されているアニメ攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』。 第18話は、電脳化が一般的になっている世界だからこそ、起こりうる事件でした。 記憶や記録を一瞬で共有できる時代は、便利そうだけど…いろんな弊害が出てくるものなんですね。

電脳や義体を上手く使いこなせている公安9課のメンバーは、頭の賢さはもちろん心の強さも持っておられるんだなぁ。

出演されている声優さんは、 草薙素子田中敦子さん 荒巻大輔:阪 脩さん バトー:大塚明夫さん トグサ:山寺宏一さん イシカワ:仲野 裕さん サイトー:大川透さん ボーマ:山口太郎さん パズ:小野塚貴志さん タチコマ玉川紗己子さん です。

なお、あらすじや感想は公式の物ではなく、私が見て受け取ったものを文章化しておりますので、ご注意ください。

★アニメ『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』のざっくりした舞台設定について 物語の舞台は、西暦2030年ー。 情報ネットワークが、あらゆる進化を遂げている世界。 アンドロイドはもちろん、生身の身体と機械を融合させる技術も発展していた。 大半の人々は“義体化”という…脳や中枢神経以外の身体のパーツを、人工臓器や義肢などへ機械化している。 それにより、犯罪も多様化した。 政府は深刻な電脳犯罪への対処、要人警護、暗殺、政治家の汚職摘発、凶悪犯罪の捜査を一手に引き受ける、組織を内務省直属でつくりだす。 それが、公安9課。 通称「攻殻機動隊」と呼ばれている。

>公式サイト⇒攻殻機動隊 Information Site

今回はアニメ『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』第18話-暗殺の二重奏ネタバレ感想を書きます。 苦手な方は、ご注意ください。

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アニメ『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』第18話-暗殺の二重奏のざっくりしたあらすじ

荒巻は昔の同僚・辻崎英雄の娘・サオリ(CV:平松晶子さん)から、弟・ユウ(CV:石井真さん)の言動が最近おかしいことを、相談される。 それはユウの誕生日に、亡き父・英雄から携帯端末が届いてからだった。

急に大人びて、軍事関係の難しい話をするようになり、海外からユウ宛によく荷物が届くようになったという。

荒巻は成長して、英雄に似てきただけだろうと言うが、サオリ曰く「まるで、父本人のようなんです」と。 ふとしたときに、ユウは晶子のことをまるで娘のように「サオリ」と、読んだりする。 それが英雄そのもので、サオリは恐怖を覚えていた。

しかし荒巻は、私情で動くことをしない。 サオリの調査依頼を断り、公安9課へ戻る。

来日した中国の金外務次官に、暗殺予告が出されたのだ。 河南省公安局の依頼で、9課が警備を任された。

あらかじめ荒巻の指示で、情報を集めていた9課のメンバー。 犯人と思われる人間の顔写真を元に、素性の特定を急いでいた。 そこへ戻って来る、荒巻。

荒巻は容疑者の写真を見て「辻崎ユウだ」と、答える。 早速、素子とトグサに、ユウの確保を命じるが、自宅には既にユウの姿は無かった。

突然現れた素子たちに戸惑う、サオリ。 素子は簡潔に、ユウの言動がおかしくなった理由を説明した。 英雄から送られてきた携帯端末は、陸自内にある英雄の残したデータライブラリにアクセスできるものだった。 そこでユウは、金外務次官暗殺の動機と、それを遂行するための知識を手に入れたのだ。

イシカワの調べで、ライブラリに残されたものは、英雄が長年蓄積した戦術理論だということがわかる。 ユウはそこへアクセスすることで、戦術理論を学び立派な暗殺者になっていた。

荒巻の元へ死んだはずの英雄から、電話がかかってくる。 英雄は携帯端末に、自分の記憶を遺していた。 それを見たユウが、母親の死の理由を知り、復讐心を持ったのだ。

英雄とユウの記憶や感情が混ざり合い、現在では英雄なのかユウなのかわからない状況だという。 英雄はユウに力を貸して、復讐を遂げるつもりだと宣言した。

荒巻は現場のバトーたちに、警戒を強めるよう指示を出す。 しかし、どれだけ探してもユウの姿は見当たらない。

9課の目をかいくぐり、ユウは金外務次官に花束を渡す役の学生と、すり替わっていた。 ナイフを持ち、金外務次官に向かって駆け出したとき、ようやくバトーがユウの姿を認識する。

「間に合わない!」と思ったときー…素子が、ユウを止めた。 ユウの電脳にアクセスし、“暗殺計画は成功した”とする、記憶を上書きして眠らせたのだ。

目覚めぬユウを前に、それでもサオリはユウが生きていてくれることに、感謝する。

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気がつけば身体を乗っ取られている日が来るのかも

英雄の記憶がどんなものだったのか、全くわかりませんが…“自分が暗殺計画を遂行しなければ”という、義務感に駆られるくらいです。 よっぽどだったんでしょうね。

自分の記憶なのか、他人の記憶なのかわからなくなって苦しむ…というと、マンガ『ぼくの地球を守って』(日渡早紀著・白泉社)の小林輪を思い出します。 寝ても覚めても、“今”という実感が持てなくて、焦燥する…自分という確信が欲しくて、誰かに縋ったり。

輪みたいなことは、稀だと思ったのに…電脳化という…感情の記録を、簡単に共有できる世界なら、もしかすると誰でも体験できてしまうことなのかもしれません。 そして自分よりも、相手の感情が(思い出が)強ければ、あっという間に飲み込まれてしまうのかも。

ただし“飲み込まれた”という感覚は、無いのかも。 英雄が“溶け合うように”という言葉を使っていましたが…それが自然であることのように、受け入れてしまうんでしょう。

身体を(脳みそを?)乗っ取られても、気づけない…ということも、あるんだろうなぁ。 怖い…というか、きっと不思議な感覚なんだろうと、想像しています。

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