前編の展開以上のものが待っているのかと期待していました!
2017年3月26日(日)21時から放送された、アガサ・クリスティー原作-二夜連続ドラマスペシャル『そして誰もいなくなった』。 出演は仲間由紀恵さん、向井理さん、柳葉敏郎さん、大地真央さん、余貴美子さん、國村隼さん、藤真利子さん、橋爪功さん、津川雅彦さん、渡瀬恒彦さん、荒川良々さん、沢村一樹さん。
前編の展開が予想以上に早くて、犯人の検討も皆目つかない状態だったので、後編の放送が待ち遠しくて仕方ありませんでした!! 残された4人が、どうやって壊れていくのかも…怖いもの見たさで、期待していました。
渡瀬恒彦さん遺作『そして誰もいなくなった』15.7%、13.1%の好視聴率https://t.co/YGwsD5vKD5
— ORICON NEWS(オリコン) (@oricon) 2017年3月27日
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今回はドラマ『そして誰もいなくなった-後編』のネタバレ感想を書きます。 結末を含みますので、苦手な方はご注意ください。
二夜連続ドラマスペシャル『そして誰もいなくなった-後編』のざっくりしたあらすじ
ホテルのオーナー・七尾審(ナナオシン)という謎の人物から、八丈島沖の兵隊島にある『自然の島ホテル』へ招待された、元水泳選手の白峰涼(仲間由紀恵さん)、元東京地裁裁判長の磐村兵庫(渡瀬恒彦さん)、元国会議員の門殿宣明(津川雅彦さん)、救急センター医師の神波江利香(余貴美子さん)、元傭兵のケン石動(柳葉敏郎さん)、元女優の星空綾子(大地真央さん)、ミステリー作家の五明卓(向井理さん)、元刑事の久間部堅吉(國村隼さん)の男女8人。
彼らはホテルの執事として雇われた、夫婦・翠川信夫(橋爪功さん)とつね美(藤真利子さん)に出迎えられた。 オーナー不在の中、謎の声により突如暴かれた10人の罪。
それをきっかけに、五明、つね美、門殿、信夫、星空、磐村が次々と殺されてゆく。 残された神波、久間部、石動、白峰は、4人の中に犯人がいると疑心暗鬼に駆られてしまう。
殺される前に早く島を出たいと、足掻く4人だったが無情にも神波が姿を消し、3人に。 さらに久間部が、遺体で発見される。 残された、白峰と石動。
遺体の見つかっていない、神波が犯人なのではないかと一縷の望みを託すが、波打ち際に浮かぶ彼女を遺体を発見してしまう。 白峰は錯乱し、石動の拳銃を奪って発砲。 石動を、撃ち殺してしまった。
緊張の糸が切れた白峰は、呆然自失となり自らの部屋に掛けられた縄で、首を吊ろうとする。 その足元に置かれた椅子を、何者かが蹴り飛ばす―…。 10人すべてが殺された島の中で、一体誰が?
後日、定期連絡船の船長が島の異常に気づいて、警察に通報。 10人の遺体が、発見された。 遺体の状態からは、殺された順番がわからないという。
捜査を担当することとなった警視庁の相国寺竜也(沢村一樹さん)は、現場を一巡した後「この事件の犯人は、相当自己顕示欲の強い人物だ」と、推理する。 そういった人物であれば、必ず証拠を残しているはずだ…と、捜査員を増やしてカメラを探す。
すると、何十台もの小型カメラが発見される。 カメラには、事件の一連の様子が録画されていた。
相国寺は現場写真から、磐村の遺体に注目する。 腐敗具合から、一番初めに殺害されたと思われていた。 しかし相国寺は、彼こそが犯人で最後に死んだという。
納得できないという捜査官を尻目に、相国寺は独自の推理を展開していく。 そしてついに、磐村が残したメッセージを見つける。
彼は昔から、正義感と殺人衝動を持ち合わせていた。 それでも正義感のほうが強かったため、判事という職を選んだ。 年齢を重ね、末期ガンであることがわかったとき…磐村は、これまで誰もやったことがない殺人を実行に移すことを決意する。
磐村の殺す人間は、過去に殺人を犯しているが、法律では裁けなかった者たち。 殺されるべき人間を、自らの命をかけて殺していく自分は、正義と殺人衝動の両方を満たして死んでゆく。 これは芸術なのだ―…と、自慢気に磐村は語る。
相国寺はすでにこの世にいない磐村へ向かって、「殺人に芸術などない」と心の中で反論した。
犯人の殺害動機に驚きました
磐村さんかぁー…。 死んだフリをして、誰かが裏で動いているんだろうと、予想はしていたのですが。 まさか、犯人が磐村さんだったとは。
さらにその殺害動機に、驚きました。 昔から人を殺してみたい衝動を抑えて来て、判事になって。 判決を下すことに、快感を覚えてしまい…自分が死ぬとわかったら、「これまで脳内で描いていた殺人を、実行してから死のう!」と。
そしてそして、殺す人間は吟味して"殺していい人間"を選んだ…という、磐村ルール。 あんな詳細に事件のことや、事件背景を調べられるということは、判事時代の特権を利用しておられますよね。
なんか…持てる限りの力を使って、この計画を立てて実行して。 正義感で殺害衝動を抑えてきたという割りに、この殺人事件を行うために生きてきたかのようです。 最終的に、勝ち逃げですし…。
個人的な復讐心ではなく、自己満足のための殺人。 ちょっと私には理解しづらい、動機でした。
ただ…磐村さんの最期に見せた"正義"の表情が、ドラマ『相棒』の右京さんに似ている気がしました。 正義の暴走…というのは、誰にも止められないものなんでしょうか。
二夜連続ドラマスペシャル『そして誰もいなくなった』は、『TVer』で2017年4月9日(日)19時まで、無料で配信されているようです!! ※配信期間などは予告なく変更になる場合がありますので、公式サイトをよくご確認ください
>公式サイト⇒民放公式テレビポータル「TVer(ティーバー)」