こめなべ

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乙女向けドラマCD『籠女ノ唄 ~吉原夜話~ 東雲編』ネタバレ感想-吉原禁断の恋!

こめなべ-20170414

『遊女悲恋 第一章 -水芭蕉の章-』の悠之丞の衝撃を引きずってましたがっ!

佐和真中さんが出演しておられる、乙女向けドラマCD籠女ノ唄 ~吉原夜話~ 空木編』の物語に感動して、「このシリーズ、もっと聴いてみたい!」とレンタルしてきました!

『籠女ノ唄 ~吉原夜話~ 東雲編』!!
出演は、茶介さん。

>公式サイト⇒籠女ノ唄~吉原夜話~ | 花鏡
>公式サイト⇒ステラワース

私の中で茶介さんというと、初めて聴いた『遊女悲恋 第一章 -水芭蕉の章-』の悠之丞が、本当に衝撃的だったので…深く印象に残っている声優さんです。

物語は全く違うものの、私の記憶が茶介さんの声=悠之丞になってやしないかと、少し不安でした。
ところがどっこい!聴いてみたら、そんな不安は全くの杞憂だったと思い知りました。

今回は乙女向けドラマCD『籠女ノ唄 ~吉原夜話~ 東雲編』の感想を書きます。
ネタバレ結末を含みますので、苦手な方はご注意ください。

乙女向けドラマCD『籠女ノ唄 ~吉原夜話~ 東雲編』のざっくりしたあらすじ

吉原にある大店・小夜月屋で働くヒロイン(聴き手のこと)は、店の看板花魁になるべく、小さな頃から読み書きや芸事など、様々な教育を受けてきた。
楼主の東雲(CV:茶介さん)は、先代の楼主から頼まれたこともあり、ヒロインには目をかけている。

彼女の持つ素質だけでなく、東雲の援助もあって、瞬く間に売れっ子花魁になってゆく、ヒロイン。
馴染み客も増え、彼女が「身請けして欲しい」と囁けば、誰であれ大金を払うことを惜しまない程だ。

東雲はヒロインが、花魁として順調に育っていくことを、心底喜ぶ。
そんな東雲にヒロインは、花魁としてお披露目する前から、“客を長く繋ぎ止めるための手管”を、教え込まれている。

売れっ子になっても、東雲の自室で密やかに行われる“習い事”。
ヒロインは東雲に褒められると嬉しくて、毎回一生懸命になってしまう。

多少無理をしてででも、東雲の求めに応じようとする、ヒロイン。
ある時、東雲がヒロインに口づけをする。
「花魁の唇は、安売りしてはいけない。心底想っている相手にだけ、許すものだ」と、東雲から教わっていたヒロインは、混乱した。

真意を確かめようと東雲に問うが、東雲は「これも手管の一つだ」と言い切る。
花魁の唇が、簡単には許されないことを知っている客たちに、口づけしてみせれば“自分は特別だ”と、勘違いするだろう…と。

その客はヒロインに、どんどんのめり込んでいくハズだ。
「やり方を知らなかったら、困るだろう」と、あくまで手本を見せただけだと言う。

梅雨時になり体調を崩してしまったヒロインは、店を休ませてもらえることになる。
2日、3日と休む内、ヒロインの中の東雲に対する恋心は、抑えられなくなってゆく。
花魁なのに客を取ることが、苦痛になったのだ。

そしてなにより…本気になった客が、身請けをすると言い出すことを、恐れた。
ヒロインは小夜月屋を…東雲の側を離れたくないと、強く想う。

仕事をしたくないという、ヒロインのワガママを、楼主である東雲が許すハズはなかった。
気を失うまで殴られ、身体をボロボロにされてなお…ヒロインは「仕事をしない!」と、言い続ける。

何度目かの意識が遠のく前に、夢か現か…東雲が「大金持ちに身請けされて、お前が幸せになることだけを考えてきたのに」と、悲しく呟く声を聴く。
ヒロインはその声に「一緒に居たい」と、切望し意識を手放した。

ヒロインは東雲の側にいるには、仕事をしなければ…と、思い直しまた客をとるようになる。
すると、上得意の客が身請けしたいと申し出てきた。
大金を出し、身請けした暁には本妻として迎え入れたいという。

これ以上は無い好条件に、東雲はヒロインに身請けを勧める。
だがヒロインは、頑なに拒んだ。
すると…東雲から「それなら、俺の嫁になるか?」と、提案を受ける。

待ち望んだ言葉に、ヒロインは即答で東雲を選ぶ。
自分から言い出しておいて、何度も「後悔しないか?」と確認する、東雲。
その度にヒロインは、東雲が好きだと言葉にした。

同じシチュエーションで作られる豊かなバリエーションに感動!

同じシリーズの“ヒロイン”は、同じ設定なのだと思っていましたが、『籠女ノ唄 ~吉原夜話~』は少し違うみたいです。
佐和さん演じる・空木編では…ヒロインは武家の娘。
お家が傾いた為に、吉原の大店・小夜月屋へ売られてきたという設定でした。

東雲編では、小夜月屋の看板花魁と、客(本当は、楼主)との間にできた子どもという設定で、廓の外の世界を知りません。
子どもの頃から吉原という世界に生きていて、大きくなったら客を取ることが当たり前…なのでしょう。

いくつか“花魁モノ”…“花魁シチュ”?を聴いてきましたが…どうやら「看板花魁×想い人」…というだけで、叶わぬ恋的要素が揃ってしまうようです。
ただ…その2人の立場と性格などにより、切なさをどう募らせていくか、というところで物語が全然違ってくるんですね!!

同じシチュエーションでも、こんなにバリエーションが作れるんだ!と、ビックリしてしまいます。

今回は看板花魁×楼主というシチュエーションで、これまた吉原の中では“禁断”とされている関係なのだそうです。
…知りませんでした。

さらにヒロインは東雲が大恩を感じている、元楼主の娘。
「絶対に幸せにしてやってくれ」と頼まれていたにも関わらず…ヒロインに好意を向けられて、大切にしたいと思っていた想いが、“愛”なのだと気づいてゆく東雲がまた…たまりません!

しかし、腹を括ってからの東雲は潔かった!!
男らしくて…それと同じくらい少年ぽさもあって。
なんか、可愛かったです。

聴き終えて、毎回「スゴイなぁ…」と思うのが、ヒロインと想い人との関係性から、感情の起伏。
切なさも愛しさも含めた一連の“恋”を、1人の声優さんで表現されることです。

それには、声優さんの声を活かす工夫をされる方や、その世界を描かれた脚本家さんやイラストレーターさんのチームワークあってこそ!!
私の憧れる“チームワーク”が、ドラマCDには詰まっているから、ついのめり込んでしまうのだと思います。