こめなべ

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乙女向けドラマCD『籠女ノ唄 ~吉原夜話~ 山吹編』ネタバレ感想-意外に純愛!

こめなべ-20170419

『籠女ノ唄 ~吉原夜話~ 山吹編』ヒロインの設定が楽しみでした!

佐和真中さんが出演しておられる、乙女向けドラマCD籠女ノ唄 ~吉原夜話~ 空木編』の物語に感動して、「このシリーズ、もっと聴いてみたい!」とレンタルしてきました!
土門熱さんが出演されている『籠女ノ唄 ~吉原夜話~ 山吹編』。

『籠女ノ唄~吉原夜話~』シリーズのヒロインは、微妙に設定が異なっています。
佐和さん演じる・空木編では、武家の娘。
お家が傾いた為に、吉原の大店・小夜月屋へ売られてきたという設定。
茶介さん演じる・東雲編では、小夜月屋の看板花魁と、客との間にできた子どもという設定。

>公式サイト⇒籠女ノ唄~吉原夜話~ | 花鏡
>公式サイト⇒ステラワース

同じ"花魁シチュエーション"でも、設定が微妙に異なるだけでこんなにバリエーション豊かに物語が描かれるんだー!!と、聴くたび感動してしまいます。

さて。
土門さん演じる・山吹編では、ヒロインはどんな設定なんでしょうか?!

今回は乙女向けドラマCD『籠女ノ唄 ~吉原夜話~ 山吹編』の感想を書きます。
ネタバレ結末を含みますので、苦手な方はご注意ください。

乙女向けドラマCD『籠女ノ唄 ~吉原夜話~ 山吹編』のざっくりしたあらすじ

吉原の大店・小夜月屋の花魁であるヒロイン(聴き手のこと)に、呼出しがかかる。
ヒロインを待っていたのは、若侍の山吹(CV:土門熱さん)だった。

山吹は馴染みを作らず、多くの店を渡り歩いては花魁たちに手をつけていた。
吉原のルールも、お金で捻じ曲げてやりたい放題。
そんな彼についたあだ名は、“吉原の渡り狼”。

小夜月屋を選んだのも、ヒロインを呼んだのも、山吹にとっては理由もない、ただの暇つぶしだった。
ふと、薄暗がりの中で見たヒロインの顔に、懐かしさを覚える山吹。
だがそれは“気の迷いだ”と、考えることを止めてしまう。

夜が明けて、酒も抜けると「もう、ここには来ないだろう」と、山吹は思った。
どこへ行っても、どの女を抱いても同じ…意味がない。

ぶらぶらとさまよい歩く山吹を、ある日ヒロインが呼び止める。
吉原では、客が花魁に声をかけることはあっても、その逆はない。
花魁だからと偉ぶる様子もないヒロインに、わずかに興味を持つ、山吹。

湯屋へ行くのを口実に、桜を見に来たというヒロイン。
山吹は彼女に、桜が嫌いだということと、足元にさく黄色い花が好きだという話をする。
戯れにその花の名を尋ねると、「面影草(オモカゲグサ)」と応える、ヒロイン。

普通の人間なら「山吹」と答えるハズの花である。
それを山吹の別名「面影草」とは…?

吉原から戻った山吹を待ち構えていたのは、家督を継いだ実力のある彼に、自分の娘を嫁がせたいと差し出してくる者たちだった。
娘たち自身も、山吹の地位と財産目当てという者ばかり。

辟易した山吹は全ての縁談を断って、また吉原のヒロインの元を訪れる。
ヤケ酒をあおる山吹に、ヒロインは飲み過ぎだと諭す。
花魁なら、客に酒を勧めて酔い潰したほうが、仕事をしなくてよいので楽なハズである。
それをしないヒロインの言葉に、心から自分の身を心配していることを察し、山吹は飲むペースを落とした。

そして、山吹は昔話をはじめる。
小さな頃に行った別宅で、笑顔の素敵な野菜売りの娘に出会った。
歳が近く、話も合った2人はすぐに仲良くなったが、別れのときもすぐにやってくる。

山吹は自分の気持ちを"山吹の花の詩"に喩え、母親の手鏡と娘の手鏡を合わせると、ずっと忘れないと約束して土に埋めた。
以来、山吹は彼女の面影を追っている―…添い遂げるなら、彼女だけだと。
だが彼女を探す術もないまま、吉原の花魁たちに面影を重ねていたのだ。

気が付けば、酔って眠ってしまっていた、山吹。
ヒロインが隣にいないことに気づき、姿を探している途中、手鏡を見つける。
それは忘れもしない、彼女との思い出の品だった。
突然のことに言葉を失くし、ヒロインになにも聞けないまま、吉原を後にする。

真相を確かめるため、別宅へ向かった山吹は手鏡を埋めた場所へ向かう。
しかし掘り返した場所に、手鏡は1枚しか埋まっていなかった。
それを手に、ヒロインの元へ戻る山吹。

山吹はようやくヒロインが、捜し続けていた彼女だとわかる。
想いを確かめ合った2人は、もう二度と離れないと誓う。

山吹の想いの強さとハッピーエンドに大拍手!

吉原のルールを覆すほどの、山吹の金の使いっぷりに、唖然としました。
音しか聞こえませんが、ジャラジャラジャラジャラ…って。
お店を貸し切りにできるくらいの、勢いだったのではないかと。

“吉原の渡り狼”とあだ名されるくらいに、遊び歩けるお金持ち。
それなのに侍という仕事を、毛嫌いしている山吹。
なんというか…筋が通った人なんだなぁ、と思いました。

なにせ初恋を大事に大事にして、結果実らせるんですから!
それにしても『遊女悲恋 第一章 -水芭蕉の章-』の悠之丞のように、吉原で1人の人を捜し歩いていた訳ではないのに、出会える想いの強さもまたスゴイ。

一番初めにしても、滅多に行かない別宅での出会い。
そこから別れがあって、再会。

ヒロインがまた健気で、一途で。
山吹との思い出の手鏡ひとつで、生きていこうとする潔さ。
山吹が気づいてくれて、身請けしてくれることになったときは「おめでとうー!!」と、拍手してしまいました。

『籠女ノ唄~吉原夜話~』のハッピーエンドは、本当にほっこり幸せになれていいなぁ。