男爵の内面がほっこりと描かれていて萌えました
2017年4月28日(金)22時からNHKで放送開始された、ドラマ『ツバキ文具店~鎌倉代筆物語~』。 出演は多部未華子さん、高橋克典さん、上地雄輔さん、片瀬那奈さん、新津ちせさん、江波杏子さん、奥田瑛二さん、倍賞美津子さん。
第3話のサブタイトルは「けじめの断り状」。
男爵メインの回でしたが、謎に包まれている部分は割とそのまま放置でした。 その分、男爵の不器用なんだけど、優しい人…という気持ちの部分が表現されていて、胸がほっこり温かくなったのです。
口は悪いけど鳩子さんのことも、本当は気にかけておられるんだなぁ…と感じました。 なにせ鳩子さんのオムツも、男爵は替えたことがあるそうですから。 父親みたいな、感覚なのかもしれません…意外にも。
今回はドラマ『ツバキ文具店~鎌倉代筆物語~』第3話のネタバレ感想を書きます。 苦手な方はご注意ください。
ドラマ『ツバキ文具店~鎌倉代筆物語~』第3話 けじめの断り状のざっくりしたあらすじ
雨宮鳩子(多部未華子さん)は、祖母・カシ子(倍賞美津子さん)の死をきっかけに、実家の文具屋を継ぐことにした。 カシ子の残した人脈を活かして、鳩子は鎌倉の一角で文房具を売ってゆく。
店にはカシ子が本業にしていた、代筆を頼みにやって来る人が後を絶たない。 後継ぎとして育てられてきた鳩子は、その依頼を引き受けるようになるのだが、クセのあるものばかり。
今回は鳩子が幼い頃から顔見知りの、男爵(奥田瑛二さん)からの依頼。 借金の依頼をしてきた友人に、断り状を書いて欲しいというのだ。
手紙を書くために内容を見た鳩子は、その文面に絶句する。 男爵の怒りがもっともと言わんばかりの、乱れた文字に誤字脱字。 言葉の選び方も雑で、どことなくエラそうに感じる。
鳩子が手紙に読み入っている内「支払いは、成功報酬だ」と言い捨てて帰ってしまう、男爵。 断るタイミングを逃した鳩子は、渋々依頼を受けることになった。
男爵はカシ子とは茶飲み友だちのようで、よく店に来ては話をしていた。 しかし顔を見る度に、嫌味を言われてきたので、鳩子は苦手意識を持っている。 できるだけ関わらないようにしてきたため、男爵がどういう人物なのか全くわからない。
町の人に男爵について聞いてまわるが、どれも今一つピンとこない。 そんな中、白川清太郎(高橋克典さん)が「以前、男爵に捨て猫を引き取ってもらった」という話を聞く。
人を集めて貰い手を探していたが、誰も引き取るとは言ってくれなかった。 困り果てている清太郎に、周囲に人がいなくなってから男爵が「引き取ってやる」と、声を掛けてくれたという。
清太郎は「男爵は表に出さないが、優しい人だ」と、語る。 鳩子はその話を聞いて、借金を断るためだけなら自分に代筆を依頼しないだろうと思う。 そして、男爵がこの手紙を持ってきたときに見せた表情から、縁を切るための断り状ではなく、"縁を繋ぐための断り状"を求められていると察した。
男爵のイメージで選んだ紙に向かい、万年筆を持ち、鳩子は断り状を書き上げる。 後日。 男爵から、その後の友人の話が聞けた。
なんでも鳩子の手紙を読んで、もう一度自分の力で頑張ってみる…ということだった。 男爵は鳩子に、成功報酬として「なんでも食べたいものをごちそうしてやる」と、歩き出す。
謎のエッセイスト=男爵だと思っていたのに!!
第3話は、この男爵の話と並行して鳩子さんの元カレ・武田聡(松澤傑さん)さんの、執筆依頼の代筆が絡んできました。 出版社に勤める聡さんは、老若男女から人気のエッセイストに執筆を依頼するよう、上司から命令されたそうです。
どの編集者が依頼しても断られるエッセイストに、手紙を書くことになったものの、聡さんはテンプレート的な文章しか書けず、何度も上司にボツを喰らって飽き飽きしていました。 そこで手紙を書くのが得意な鳩子さんに、代筆を依頼するのですが…鳩子さんはこれをビシッと断ります。
最終的に鳩子さんが聡さんへ叱咤激励する手紙を書き、それを読んで聡さんが自力で頑張って、依頼をとりつけることに成功する…というもの。
聡さんが"鎌倉に住んでいる、謎の有名エッセイスト"と語られた瞬間…「ああ、男爵のことかぁ」と思ったのですが、全く触れられることはなく物語は終わってしまいました。 あの流れだと、これまでなんの仕事をしてるのかわからなかった男爵が、エッセイストだったー…という展開になるもんだとばかり思っていたのに…またしても、見当違いな推理をしてしまったんだなぁ…私は。
予想外といえば、「婚活頑張る!」と宣言していた・パンティーこと楠帆子(片瀬那奈さん)さんが、男爵に一目惚れ(?)してしまったことです。 鳩子さん同様に「えっ?!」って、なりました。
不倫とかになる訳ではない…みたいなので、パンティーと男爵の恋の行方も、これから楽しみにしたいと思います!! 鳩子さん、ラブレターの代筆とか頼まれたりして。