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ドラマ『警視庁捜査捜査一課9係 season12』第7話ネタバレ感想-偽物でもいいんじゃないかと

こめなべ-20170528

殺人事件が霞んでしまうほどの展開に

2017年5月24日(水)21時から放送された、ドラマ警視庁捜査一課9係 season12第7話。 メインキャストは渡瀬恒彦さん、井ノ原快彦さん、羽田美智子さん、津田寛治さん、吹越満さん、田口浩正さん、原沙知絵さん、中越典子さん。

ゲストは小林健さん、小林綾子さん、池田道枝さん。

>公式サイト⇒警視庁捜査一課9係 season12|テレビ朝日

どんな物語なんだろう?と、想像もつかないまま見ていましたが…殺人事件が霞んでしまうほどの展開でした。

今回はドラマ『警視庁捜査捜査一課9係 season12』第7話 殺人フェイクネタバレ感想を書きます。 苦手な方はご注意ください。

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ドラマ『警視庁捜査捜査一課9係 season12』第7話 殺人フェイクのざっくりしたあらすじ

後頭部を殴られた遺体が、発見される。 被害者の名前は、杉谷道夫(笠兼三さん)。 内ポケットからは現金20万円が見つかり、物取りの犯行ではないと推測された。

杉谷を調べると、窃盗容疑で逮捕された経歴があった。 ところが、杉谷は証拠不十分で釈放されている。 取調べでは杉谷の他に、主犯格がいると思われたが、杉谷はその人物について何も語らなかった。

村瀬健吾(津田寛治さん)は、杉谷はその人物に貸しができたと考える。 釈放されてからの杉谷の動向を調べる、小宮山志保(羽田美智子さん)と村瀬。 すると杉谷が馴染みの食堂で、1枚の写真に見入っていたことがわかる。

それは、介護施設『遼水園』のイベントのときのもの。 参加者の集合写真の中には、矢沢英明(田口浩正さん)の妻・早苗(畑野ひろ子さん)の姿もあった。

一方、杉谷が持っていたペットボトルの水にこだわる、浅輪直樹(井ノ原快彦さん)。 成分を調べてもらうと、"整水器"で作られたものだとわかる。 その整水器は、家庭用のものではなく業務用だったため、顧客名簿を調べれば杉谷の足取りが掴めると、浅輪は考えた。

小宮山から介護施設の名前を聞いた浅輪は、顧客名簿に遼水園を見つける。 浅輪は早速、遼水園へ向かう。

杉谷は、介護施設の看護師・松井理沙(下村愛さん)を訪ねてきたらしい。 浅輪は理沙の訪問介護先を確認して、本人に話を聞こうとする。

その頃。 青柳靖(吹越満さん)と矢沢は、遺体現場に残っていたサンダルの足跡を追っていた。 ブランド品であるそのサンダルは、顧客名簿を調べればすぐに持ち主がわかった。 青柳と矢沢は、小川春江(池田道枝さん)のもとへ向かう。

春江の自宅に着いた青柳と矢沢は、理沙に会いに来た浅輪に出くわす。 小川家は春江を中心に、子どもの静子(小林綾子さん)と優一(小林健さん)が仲良く暮らしていた。 浅輪・青柳・矢沢はあまり話せない春江の代わりに、静子から話を聞くことになる。

静子の話によると、サンダルは随分前に失くしてしまっており、杉谷という人間にも心当たりがないという。 青柳は隙を見て、理沙の指紋を入手。

理沙の指紋を鑑識にまわすと、杉谷が持っていた現金の入った封筒についていたものと一致した。 理沙を取調べると、昔、借金返済のために出演したAVの件で、杉谷に強請られていたという。

過去のバラされ、現在の仕事と恋人を失いたくなければ、お金を寄越せと言ってきた。 借金を返済し終えたばかりで、お金に余裕のない理沙は途方に暮れる。 そんな理沙に手を差し伸べたのは、静子だった。

女性の自立をサポートする活動を行っている静子は、理沙の身の上を知ると同情して、現金を用意してくれたという。

浅輪は遼水園のボランティアに関わっていた早苗から、話を聞くことにする。 すると優一は、最近まで行方不明だったらしい。 もう戻って来ないのではないか…と、諦めていたところへ優一が戻ってきたのだ。 春江も静子も大喜びで、それ以来、ずっと仲良く暮らしている。

その話を聞いて、浅輪はずっと感じていた違和感に気づく。 家族写真の中の優一は、右手に時計をしているのに、現在の優一は左手に時計をしているのだ。

優一の捜索願が出されている、所轄のデータを調べると犯罪者履歴の中に、優一そっくりの別人を見つける。 窃盗で逮捕されたことのある、北山大樹(小林健さん・二役)。 杉谷が最後まで名前を言わなかった、主犯格は北山だったのではないかと推理。

杉谷は、大金持ちの息子になりすましている北山を見つけた。 窃盗で捕まったときに、名前を出さなかったことをネタに北山を強請る。 そして北山にお金を払う気が無いとわかると、春江を殺そうと持ち掛けてきたのだ。

家族の縁が薄かった北山は、偽物でも春江と静子の絆が大切だった。 だから2人を傷つけようとする杉谷に怒りを覚え、咄嗟に殺害してしまった。

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犯罪者さえ改心させてしまう春江さんと静子さんスゴイ!

杉谷さんさえ来なければ…と、思わずにはいられません。 だって、すごく仲の良い"家族"だったじゃないですか!! 例え偽物でも、本物以上の思いやりや心遣いを感じられたのに。

春江さんは「優一さん、本人だ」と思っていたとしても。 静子さんが「別人でもOK!!」って、素性も詮索せずに"優一さん扱い"されているんだったら、北山さんはもう優一さんでいいんじゃないかと!

北山さんも、最初は盗みに入ったハズなのに…春江さんにほだされて、すっかり毒気を抜かれていましたし。 それがあまりに愛息子キャラだったので…途中まで、「優一さんになりすまして、お金を使っているんじゃ…」と、疑っていました。

ところがどっこい! 杉谷さんが春江さんに目をつけて、傷つけようとしたから…勢い余って殺害してしまうなんて。 北山さん、どんだけ健気なんですか!!

それだけ大事な、やっと見つけた"居場所"だったんだな…と。 北山さんに感情移入して、涙が止まらなくなりました。

血の繋がりのない北山さんなので…出所したら、静子さんと結婚する…とか、そういうのは期待できないんでしょうか。 あまりに甘すぎる結末だとしても、あの"家族"はずっと一緒にいて欲しいなぁ…と、思ってしまいました。

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