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ドラマ『遺留捜査 season4』第2話ネタバレ感想-心に余裕が無いと肝心なことを見落とす

予告からは想像できない意外な結末

2017年7月20日(木)20時からテレビ朝日系列で放送された、ドラマ遺留捜査 season4第2話。 出演は上川隆也さん、栗山千明さん、戸田恵子さん、永井大さん、和泉崇司さん、宮﨑香蓮さん、甲本雅裕さん、段田安則さん。

第2話『殺人犯脱走!狙われた母子…奇妙な駒が語る天才将棋少年の謎』のゲストは、酒井若菜さん、近藤公園さん、寺田心くん。 

予告で見た近藤さんの表情が、すごい悪者に見えたので「サイコパス的な人が、逃亡してしまうって話なのかな?」の、勝手に戦々恐々していました。 そこに将棋の駒がどう関わってくるのか?想像もつかないままに、本編を見てみると…なんとも意外な結末が待っていたのです!

今回はドラマ『遺留捜査 season4』第2話のネタバレ感想を書きます。 苦手な方は、ご注意ください。

ドラマ『遺留捜査 season4』第2話のざっくりしたあらすじ

京都府警捜査一課特別捜査対策室…通称:特対に異動となった・糸村聡(上川隆也さん)。 相変わらず遺留品にこだわり、マイペースな捜査を続ける糸村だが、特対のメンバー・神崎莉緒(栗山千明さん)、佐倉路花(戸田恵子さん)、雨宮宏(永井大さん)、高瀬信彦(和泉崇司さん)、室長の桧山亘(段田安則さん)にも、徐々に受け入れられてゆく。

放火殺人の容疑で逮捕されていた、赤木一雄(近藤公園さん)が所轄署から逃走した。 特対のメンバーも赤木の捜索に、駆り出される。

翌日、会社員の坂田治(山田アキラさん)の遺体が見つかる。 赤木の捜索で近くにいた糸村は、現場へ駆けつけた。 そこで糸村は、将棋の駒を拾う。

「銀」と書かれているその駒は、端が焦げ、血がついている。 裏を見ると「角」という文字が…しかし、普通の将棋の駒は「銀将」だ。

血の跡が坂田のものか、京都府警科捜研の村木繁(甲本雅裕さん)に調査を依頼。 駒を見た村木は「京都将棋だ!」と、すぐに気がつく。 糸村は初めて知ったが、京都ではポピュラーな遊びらしい。

駒からは、赤木の指紋が検出される。

調べると坂田は、赤木の事件の目撃者だった。 特対のメンバーは、赤木が自分に不利なことを証言した坂田に、逆恨みをしたのではないか…と疑う。 もう1人の目撃者を心配し、糸村と神崎は西崎みちる(酒井若菜さん)の元へ向かう。

みちるは光洋合繊加工で働く、シングルマザー。 息子の優太(寺田心くん)と共に、生活している。 少し前まで、ここで働いていた赤木は、優太の面倒をよく見ていたらしい。

赤木には、放火の前科があった。 出所してから光洋合繊加工で真面目に働いていたが、何者かが前科のことを会社にバラした所為で、クビになったという。

その後すぐに、工場でボヤが起きたのだが…誰もが赤木の仕業だと、口にする。 納得がいかない、糸村。 村木に頼んで、そのボヤが起きた場所を調査してもらうと…駒についていた焦げの部分の成分と一致した。

坂田が亡くなってから数日後、赤木が転落死体として見つかる。

自殺だと思われるが、糸村が赤木の過去を調べていくと、彼もまた母一人子一人で暮らしていた。 ところがある日、母親は赤木を捨てて、家を出て行ってしまう。 愛情を充分に与えられずに育った赤木は、放火することで精神の安定を保つようになる。

赤木は優太が自分と同じ環境で育っていることを、心配していた。 優太を気にかけて、京都将棋を教える、赤木。 それは退職したあとも、変わらなかった。

赤木がそこまで優太を気にかけているのには、理由があった。 優太にも、放火癖の兆候が表れていたから。

工場でのボヤは、優太の犯行だった。 赤木が突然姿を消し、情緒不安定になってしまったのだ。 所轄署から赤木が逃走したのも、優太に会うため。

そんな男が、人殺しなどするだろうか?

みちるを調べると、借金を抱えていたことがわかる。 だが赤木が逮捕されてから、その借金を返し終えていた。 そのお金はどこから出たのか…光洋合繊加工の事務長・南部修一(大河内浩さん)。

放火殺人の犯人は、被害者の妻。 彼女が南部に頼んで旦那を殺し、罪を赤木に着せた。 さらに目撃者として、坂田とみちるをお金で雇ったのだ。

糸村の後押しで、優太はみちるにもっと一緒にいたいと告げる。 みちるは、心細かった優太の傍に居てくれた赤木を、"前科者だから"と退職に追いやったことを、申し訳なく思うのだった。

赤木さんでもう1作ドラマが作れそうなくらい…イイ人過ぎて泣いた!

なんていうか…赤木さん、すっごいイイ人でビックリしました。 放火犯という過去はありますが、その理由というのも聞けば同情してしまうものですし。 もうちょっと、どうにかならなかったんだろうか…と。

でも…その過去があったから、赤木さんは優太くんの気持ちに、気付いてあげられたのかなと思うと、複雑です。 罪を反省し、真面目に生きてきた赤木さん。

みちるさんが「子どもの傍に、前科持ちがいるのはよくない!」と、会社をクビになるよう追い込まなければ、こんなことにもらなかったのに。 活き活きとしている優太くんを見て、赤木さんの過去に目を瞑るってことはできなかったんでしょうか。

それにしても…会社を辞めた後も、優太くんを心配して。 さらには逮捕されても、自分の心配より優太くんの心配されるとか…?! どれだけイイ人なんだっ!!赤木さんっ!!

なんだろう。 みちるさんともっと会話出来ていたら、赤木さんの未来は変わっていたんでしょうか? 折角やりなおそうと頑張っていた方だけに、殺されてしまったことが悔やまれてなりません。

せめても優太くんの想いが、みちるさんに届いたことが救いなのかなぁ。