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マンガ『ドロ刑』1巻~3巻までのネタバレ感想-水と油な2人が相棒に?!

テンポがよく痛快なストーリーなので、読んでてスカッとします!

コミックシーモアのドラマ化特集の広告で、見つけました!
表紙のカッコイイ2人の男性に惹かれて、一気に興味を掻き立てられたのです!

タイトル:ドロ刑 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
作家名: 福田秀 / 古谷謙一
ジャンル: 青年マンガ、ミステリー、サスペンス、ドラマ化
出版社: 集英社

痛快なお話が好きな人には、うってつけの一冊です!!
テンポのいい展開と、スカッとする結末!
そこへ、魅力的なキャラクターたちとくればっ!
ページをめくる手が止められなくなりました!!面白いっ!!

マンガ『ドロ刑』のざっくりしたあらすじ

舞台は、現代の東京。
警視庁第三課…通称・ドロ刑と呼ばれる部署では、窃盗やひったくりなどを捜査している。
主人公の班目 勉(まだらめ つとむ)は、”ドロ刑こそ、刑事の中の刑事!”と、先輩たちに憧れを抱く、新人刑事。

ガタイの良さと体力が自慢で、性格は、人懐っこい大型犬。
欠点は、犯人逮捕への熱意が大きすぎて、空回りしてしまうところ。

そんな班目は、三年ほど前から高級な宝石ばかりを盗む犯人…通称:煙鴉(けむりがらす)を逮捕してやると、意気込んでいた。
煙鴉は、犯行の手口や証拠を一切残さない、謎に満ちた存在。

唯一の手がかりは、現場に残されたタバコの煙。

他の捜査中も、班目の中では煙鴉のタバコの匂いが、頭から離れない。
と…偶然出会った男から、同じ匂いを嗅ぎとる。
班目は、その男を煙鴉だと決めつけ、なんとか正体を暴いてやろうとするのだが。
毎日起きる他の事件に振り回され、思うようにいかない。

すると、しびれを切らした煙鴉が、班目の担当する事件の捜査協力を申し出てきた!
煙鴉曰く「そんな小者に時間をとられるなんて、許さない。早く僕を、捕まえてみろ」。
犯罪者の心理を知り尽くした煙鴉は、的確なアドバイスをしてくれる。

おかげで班目は、次々と犯人たちを起訴することができるようになった。
こうして、刑事と犯人が事件解決に向けて、コンビを組むという不思議な関係が出来上がる。

班目は、煙鴉の言葉を基に、犯人たちと向き合い、事件を解決してゆく。

刑事と犯人て、まるで恋する2人みたいだ…

一番好きなキャラは、煙鴉です!
見た目はすごく上品で、一見”素敵なオジサマ風”なのに、窃盗犯。

賢くて、器用。ユーモアのセンスもあって、度胸がある。
また、彼の行動には全て理由があるんです。
ゴールが見えているから、できるんだろうなぁ…。
班目と勝手に”チーム結成”した際、「ハルト」と名乗っていますが、本名なのでしょうか?

時折ストーリーの中に挟まれる、煙鴉の過去が気になります。
狭い所が苦手…とか。

体力と持久力には欠けるものの、そんな場面に出くわしたなら、上手く班目を使ってやり過ごすという技を身につけちゃうし。
いろんな意味で、無敵なんじゃないかと思ってしまいます。

基本、他人をバカにしている様子だが、班目には興味津々!!
他の人には見せないだろう表情が、2人のときにはたくさん出ている気がします←可愛い。

印象に残っている場面は、『高所侵入』の犯人について語るとき。

ドロボウの
行動原理は
いたって単純

”素早く”
”見つからず”
”稼ぐ”
それだけ

けど 時々
その道理に
はまらないモンがいる

合理性よりも
優先させたいものが
ある犯人が

現場に残していく
”不条理”

それを
見つけられるのは
ドロボウと同じ
景色を見ることができて

同じ考えを
できる者
つまり

ドロボウを
理解する事こそが
”ドロ形”の本質
なんだよ


>引用元:マンガ『ドロ刑』1巻 84ページから85ページより

犯人と刑事…黒と白。
相反するもののように、考えがちですが…この言葉を聞いて、確かに相手を理解できなければ、逃げた犯人を捕まえることはできないですよね。

相手の行動の先を読んで、動いていくわけですから。
それだけ真剣に、相手と向き合っていくというのは、なんでしょう…まるで、恋?

相手が1人だけならまだしも、犯人は毎日、毎日、何人、何十人と現れるわけで。
刑事という仕事が、いかに大変なのかということを、煙鴉に教わった気がします。

煙鴉…あなたこそ、ドロ刑向きなんじゃないですか…って、言いたくなりますが、彼が警察学校に、真面目に通う姿が全く想像できないので、無理なんだろうなぁ…。

ドラマ化が林宏司さんの脚本だと知り、今さらだけど追っかけ視聴します

2018年10月にドラマ化されました。
主人公・班目を、中島健人さん。煙鴉を、遠藤憲一さんが演じておられます。

ドラマはまだ見てないのですが、脚本が林宏司さんだと知り、俄然興味が湧きました。
林さんといえば、『離婚弁護士』や『BOSS』を書かれたかたです。

テンポのよいコミカルさと、ホロリと涙させられる場面が、すごく素敵で!
まさにこの作品のドラマ化に、ピッタリなのではないかと!!
ドラマ版ならではの、『ドロ刑』が繰り広げられているんだろうなぁ…。

huluで過去の放送も見られるようなので、そちらをチェックしてきます。