こめなべ

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映画『探偵ミタライの事件簿 星籠(せいろ)の海』感想…天才脳が欲しい

こめなべ-20160611

ただただ天才脳科学者の御手洗さんの発想に驚かされるばかり

2016年6月4日(土)から公開されている、映画探偵ミタライの事件簿 星籠(せいろ)の海』。 原作は、島田荘司さんのミステリー小説『御手洗 潔(みたらい きよし)』シリーズ。

主人公の御手洗 潔役を玉木宏さん、御手洗の相棒・編集者 小川みゆき役を広瀬アリスさん。 原作では御手洗の相棒は、小説家の石岡和己…という方だそうです。 映画では電話の声だけの出演でしたが…どんな方なのか気になりました。

設定だけ聞くと、ドラマ『臨床犯罪学者 火村英生の推理』の火村英生と、相棒で小説家の有栖川有栖みたいで。 すごく仲良しなのかな?と妄想して、1人別のところでワクワクする始末。

機会があったら、御手洗さん、石岡さん、みゆきさんの3人の姿を見てみたいです! 今日は映画『探偵ミタライの事件簿 星籠(せいろ)の海』を、見てきた感想を書きます。 ネタバレは…ありませんが、内容を知りたくない方はご注意ください。

予告を見て…「ガッツリ推理が楽しめる映画!」と、勝手に決めてかかっていました。 しかし現実は、天才脳科学者の御手洗さんの発想に驚かされるばかり。 犯人の2・3手先を読んでおられるらしく、御手洗さんの発言に「え?何が起こったの?!」とついてゆくのに精一杯でした。

いえ…正直に言うと、上手くついていけなかったです。 理解が追いつけなくて。

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私の小さい脳みそでは情報を処理しきれませんでした

原作を読んでいたら、もっと違った感想があるのでしょうか。 各キャラクターの過去、設定?…というか想いが、よく掴めなくて…混乱しています。

ストーリー:天才的な頭脳で、数々の難事件を解決に導いてきた脳科学者・御手洗潔玉木宏)。ある日、御手洗は半年の間に6体もの死体が海岸で発見されたという“死体島”の存在を知る。事件の現場である瀬戸内海の興居島に着いた御手洗は、死体が海流によってある場所からこの島に流れてきたと推理。その場所を広島県福山市だと突き止め、福山へ移動した御手洗たちだったが、外国人女性の変死体が発見されるなど奇妙な事件に遭遇し……。 >引用元:映画『探偵ミタライの事件簿 星籠(せいろ)の海』 - シネマトゥデイ

情報量が、私には多過ぎました。 事件に直接"星籠"が関わってくると思っていたら、そういう訳でもなくて。 なのに、その部分の歴史情報が「どわーっ!!」と入ってくると、私の脳内は大混乱!

「あれ?そもそも、なんで御手洗さんはココに来てたんだっけ?」と、当初の目的まで見失いました。 …なんで"死体島に死体が流れ着くのか"、だったんでしたっけ??

そして、死体ということはその人を殺した犯人がいるハズだから、それを突き止めようと…されていた…のかな?? 最終的に物語は、まとまって終わるのですが、途中にいくつも"事件"を経由してゆくので…「え?今、なにがどうなったの??」と、誰かに説明してもらいたくなりました。

もっと私の脳に処理能力がついていれば、さらに楽しめただろうに。 勿体無いことをしてしまいました…。 御手洗さんの発想って、本当に斬新だったから。

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自分の中の引っかかりについて書き出したらスッキリしました

みゆきさんは編集者で、作家の石岡さんの大ファン。 ようやく担当になり、大好きな御手洗シリーズを書いてもらおうとしたら、「御手洗が事件を解決しないと、何も書けない」と言われてしまったそうです。

そのため、みゆきさんは御手洗さんの前に、ネットで情報収集してきた「難しそうな事件」を並べます。 天才脳科学者は、難しい事件以外は興味が無いのです。 御手洗さんが喰いついて、事件を解決してくれれば新しい小説が生まれるから、みゆきさんは必死!

みゆきさんの目的は、何があっても一貫して、小説のネタ探し。 どんな事件に出会っても、それを糧に「こうすれば、より小説が面白くなりますよ!」と活かせるところがスゴイなぁ…と思いました。

御手洗さんは、自分の能力を活かせる事件に出会えれば、そこで存分に力を発揮する…というスタンス。 むしろ、時間さえあれば事件にどんどん首を突っ込んでゆくタイプ。

あ…でも、今回の立て続けに事件に首を突っ込んで行ったのは、事件が繋がっていると"わかっていた"からなのかなぁ? みゆきさんとは違いますが、やはり一貫して謎解きにこだわる部分が、スゴかったです。

さらにスゴイなー…と思ったのが、悩んだり、悲しい気持ちになったり、されないんですよ。 被害者や犯人にも、同情しない…というか。 そういう部分がIQが高い証拠、なのかなぁ。

あー……だからだ。 天才的な脳から導き出される"感情"が、私には理解できなかったんだ。 と、いうことがここまで書いててわかりました。