こめなべ

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マンガ『黄泉の河』4巻が電子書籍化されてて感動!

こめなべ-20160814

待ってました!マンガ『黄泉の河』第4巻!!

コミックシーモアの読み放題プランは、個人的に「待ってました!」な作品がアップされるのでかなりのお得感があります。
今回はマンガ黄泉の河』(沢音千尋著・有限会社グラフル・アド)を発見!!
しかも、4巻を読むことができたのです!!

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このマンガは1996年に、秋田書店から出版されていて…3巻で完結していました。
コミックスとして収録されていないお話もある…というようなことを、原作者の方が書かれていて「勿体無いなぁ…」と思っていたのです。
とても好きなお話だったので。

それがまさか時を超えて、電子書籍という形で残りの作品も読む日がこようとわ!
忘れずに、待ってみるものですね!!

今回はマンガ『黄泉の河』のざっくりしたあらすじと、幻の第4巻に収録されている作品のあらすじをネタバレで書いてゆきます。
苦手な方は、ご注意ください。

マンガ『黄泉の河』のざっくりしたあらすじと4巻収録作品

あの世とこの世を結ぶ"黄泉の河(よみのかわ)"で、舟の渡し守をしている・聖(せい)。
彼の元には、亡くなった人や、意識不明で飛ばされてきた人たちが集まる。
その中にはあの世へ行きたがる人もいれば、この世に未練を残して留まりたい人もいる。

彼らの想い(心残り)は、黄泉の河に映し出されて、生きているときには気付けなかったものに、ゆっくりと気付いてゆく。
そんな人間たちを、傍で見守り続ける、聖。

彼は今日も、人を乗せ舟をこぐ―…。

…大体が、一話完結の物語です。
メインキャストは聖のみで、あとは毎回違うゲストの方が主人公。
亡くなった方が、生きている人に託した優しい想いを聞くと、ほろりとなります。

4巻に収録されているのは『幸せのハンカチ』、『ラストソング』、『天使の卵』、『はじまりの物語』の4本。

『幸せのハンカチ』は、失恋した女のコの前に聖が現れて、70年前に出会った軍人の話をします。
彼は軍を抜けた後、裏の世界に身を落とし、最後には信頼していた仲間に裏切られて、殺されかけました。
早くあの世へ行きたいという男に、「未練は無いのか?」と尋ねる聖。

彼がどんなことをしても生きていたのは、愛した少女との約束の為でした。
しかし、最低の人間になってしまった自分に、彼女を愛する資格はないと…男は死を急いでいたのです。

ところが、黄泉の河に映ったのは"彼の事件"を新聞で読んで、歓喜する彼女の姿でした。
「あの人が生きていてくれた―!!」そう喜ぶ彼女に、彼はもう一度会うため元来た道を戻ってゆくのでした。

その恋人たちは、失恋した女のコの身内だったのです。

『ラストソング』は、歌うことが大好きな女のコのお話。
彼女の特技は一度聴いたら、どんな歌でも覚えてしまうこと。
ある日、知り合いのおばあちゃんのお見舞い先で、ある男性に有名バンドのボーカルにスカウトされる。

それは亡くなったばかりのボーカルの女性に、女のコの声が似ていたから。
亡くなったことをファンの人たちに知らせることなく、ボーカルだった女性の残した歌を形に残したいという。

病で余命の短かった女性は、恋人だった男性に"生きていて欲しい"との想いから、歌をカセットテープに入れて残した。
ところがそのカセットが、途中から空であることに気づいた女のコは、男性に知られることを恐れて燃やしてしまう。

男性は女のコを恨むが、女のコはそれでも男性が生きていてくれることを望む。
男性は女のコを殺そうとするが、それを阻止したのは黄泉の河から見ていた、女性だった。
彼女は、自分から解放されて、2人が幸せになることを祈る。

天使の卵』は、余命20年と言われていた女性が、同級生だった男性に恋をするもの。
彼には臓器移植を必要としている、妹がいた。
女性は「自分が死んだら、臓器を妹さんにあげるから、付き合って欲しい」と言う。

ぶっ飛んだ告白に、男性はドン引きするのだが、周囲の女のコたちは女性の意外な一面に親近感を抱く。
そして男性との中を応援してくれることに―…。

周囲の協力を得て、男性と仲良くなる女性。
いつしか死ぬことが怖くなっていた。
そんなとき、彼女の病気が完治してしまう。

女性は男性と約束した臓器を提供するため、自ら命を絶ってしまうのだった。
ところが彼の妹は、既に亡くなっていた。
そのことを黄泉の河で見て、聖からも彼の心情について説明を受けた女性は、彼の元へ帰る決心をする。

『はじまりの物語』は、仮死状態に陥った男性が、黄泉の河で病室に眠る自分の姿を見る。
そこには「恋人です」と名乗る、女子高生が居た。
見たこともない女子高生に、恐怖を覚える男性。

ところが恋人だと思っていた女性に、顔についた傷のことで冷たくフラれ。
中々見舞いに来ない、身内や友人たちにイライラを募らせてゆく。
そしてかいがいしく通ってくる女子高生に、いつの間にか好意をいだくようになる。

現実の女子高生は、時間と共に女らしくなり、お見合いをするまでになる。
男性に出会うまでは、おとなしい性格で人付き合いが苦手だった。
しかし男性の世話をする内に、自分を認められるようになっていったのだ。

女子高生の想いに「抱きしめたい!」と、踵を返す男性。
だが、自分が戻ったら彼女との関係が壊れることもわかっていた。
なにしろ、まともに言葉を交わしたことすらないのだから。

悩む男性の背中を押す、聖。
あるきっかけで、男性はこの世に戻って来る。
目が覚めた男性の前から、姿を消す女子高生。

男性は、彼女と恋がしたいと切望し、彼女を探すため病院から駆け出した。

どんな形であれ作品が読めることの幸せを感じました!

この4巻が電子書籍化されるまでの経緯も、マンガの中に書かれていました。
そして諦めずに「読みたい!」と、声を上げ続けておられた方々がいたことを知りました。
その声を受けての、電子書籍化!!

「コミックス化にはなりませんでしたが…」と、書かれていましたが。
私も「3巻で終わりです」って聞いたときは、「そうなのかぁ…もう読めないんだ」と、そこで諦めていました。
紙がダメならネットで…なんて発想、全く無かったので!!
マンガ『黄泉の河』4巻が読めたのは、衝撃でした!!

「そうか!こういう方法もあるんだ!」って。
どんな媒体であれ、読めれば十分です!!
大好きな作品であれば、特に!!

こういう体制が整うまでの、時間というのもモチロン必要だったのでしょうし。
なんだろう?タイミングってあるんだなー…と、しみじみ感じました。
諦めないって、本当に大事だなぁ。