まさかの再登場！北 一幸？！
2017年2月22日に放送された、ドラマ『相棒season15 第16話 ギフト』を見ました。 出演は水谷豊さん、反町隆史さん、鈴木杏樹さん、川原和久さん、山中崇史さん、片桐隆二さん、小野了さん。 ゲストは、野間口徹さん。
予告を見たときには、まさか一年前の事件の犯人・北 一幸だとは、思いもよりませんでした。 本編を見るまでは、顔がそっくりの別人だとばかり…。 あのお話の後に、こんな展開が待っていようとは。
今回はドラマ『相棒season15 第16話 ギフト』のネタバレ感想を書きます。 苦手な方は、ご注意ください。
ドラマ『相棒season15 第16話 ギフト』のざっくりしたあらすじ
1年前、連続殺人を犯して逮捕された、北 一幸（野間口徹さん）。 北は末期ガンの治療のため、現在病院に入院している。
ある日、病室の見張りについていた刑事・潮崎良純（橋本淳さん）を殺害し、北が逃亡した。 潮崎の遺体は1年前と同じように、北によって顔を切り刻まれている。
当時、北を逮捕した捜査一課の伊丹憲一（川原和久さん）は、北が過去にリストアップした女性たちを、殺害しようとしていると悟る。 芹沢慶二（山中崇史さん）と共に、捜査へ向かう伊丹。
特命係の杉下右京（水谷豊さん）と冠城亘（反町隆史さん）は、潮崎の遺体を見て違和感を覚える。 これまで北の殺害対象は、すべて女性だった。 美しい女性の顔を切り刻むことで、北は快感を得ていたハズだ。 それが何故、男性の顔を切り刻んだのか？
捜査本部は、北が過去にリストアップした女性たちの安否確認を急ぐ。 そこへ伊丹宛に、業務用の冷蔵庫が送られて来る。 開けてみると、中には顔を切り刻まれた、女性の遺体が入っていた。
身元を確認すると、リストアップされた女性の1人・有村みなみ（片山萌美さん）だとわかる。 北は、またしても女性たちを殺害してゆくつもりなのか…？！
その頃、右京と冠城は「北の逃走を手助けした人物は、誰か？」を、捜査していた。 調べてゆくと、殺害された潮崎に行き着く。
潮崎は女性として生きたいと願っていたが、周囲に理解されず男性として生きることを強いられていた。 中でも恋愛に関して…同級生の男性・段原亮（宇賀神亮介さん）を好きになるのだが、段原は潮崎の想いをバカにし、大勢の人の前で笑われてしまう。
潮崎の苦しみを理解したのは、北だった。 刑事であるにも関わらず、段原を殺したいほど憎んでしまった自分に、嫌悪を抱く潮崎を「憎んで当然だ」と、優しく受入れる。
そして北は、自分が段原を殺すと約束した。 北に殺人を依頼した潮崎は、脱走の手配を整えた後、毒を飲んで自殺を図る。 そんな潮崎を“美しい女性の証として”、彼の顔を切り刻んだ。
脱走後、北はみなみの協力を得て、段原とその仲間たちをバーに呼び寄せ、殺していった。 段原を殺害せんとしたとき、右京と冠城が駆け込んで来て、犯行を止める。
右京は北の左手に、結婚指輪があるのを見つける。 北は、逃亡中にみなみと結婚していた。
みなみは自分の容姿に嫌悪を抱いており、北の犯罪に心酔していたらしい。 獄中の北へ、弁護士の連城建彦（松尾諭さん）を通じて、手紙のやりとりを繰り返し、想いを育んでいた。
みなみと、結婚した日。 彼女は北に、殺して欲しいと頼む。 誰かのために殺人を犯すことに、快楽を覚えていた北は、妻となったみなみさえ殺したのだった。
北さんはみなみさんだけは殺したくなかったんじゃないかなぁ
まさか、北さんが再登場されるとは…思っていませんでした！ 前回、病に侵されていると言われていたので、てっきり余命幾ばくもないのかと。
お元気そうじゃないですか。
多少無理はされておられるのでしょうが、次から次へと手際よく人を殺していって…。 本当に犯罪に対する、知識が豊富なかたなんだなぁと、思いました。
“人のために、人を殺すことに快楽を覚えた”。
この北さんというかたは、なんでこう…こんがらがった思考をされているのでしょう？ 根は賢い人なのだから、逆方向へベクトルを向けてれば、歴史に名前が残りそうな勢いなのに…勿体無い。
…興味ないって、言われそうですけど。
何を考えているのか、理解し辛い北さんですが。 みなみさんから「殺して欲しい」と言われた瞬間…あのときだけ！北さんは、みなみさんを殺したくないって思ったんじゃないかなぁ。
ただ…みなみさんが、自分自身に恋い焦がれていた訳ではなく、自分の犯す殺人に惚れていたことに気づいて。 自分の想いを理解してくれている訳じゃなかった、と落胆して“彼女の望みを叶えるため”に、彼女を殺して顔を切り刻んだのかな…と。
亡くなったみなみさんに触れる北さんの手が、とても愛おしそうで…前回の自分本位で連続殺人を犯していた頃とは、少し変わられたなぁと。 相変わらず殺人自体を悪いこととは、思っておられないようですが。
右京さんの言葉も、届いているのかいないのか。 …届いていないんだろうなぁ。
それにしても最近の『相棒』には、"自分のルール"で生きている人が度々登場されますね。 まるで右京さんに、真っ向勝負を挑んでいるかのような。 だからといって、右京さんが負けることはないのでしょうけれど。
