こめなべ

マンガ・アニメ・ドラマや映画の感想&声劇台本置いてます

マンガ『ドージン活動、始めました?!』第5巻ネタバレ感想-名言盛り沢山で感動!

こめなべ-20170416

名言が盛り沢山で読んでいるだけで胸が高鳴り熱くなります!

続きを楽しみにしていたマンガ、『ドージン活動、はじめました?!』(中条亮著・KADOKAWA)。 5巻を購入して読みましたー!!

この巻でも名言が盛り沢山で、読んでいるだけで胸が高鳴り、熱くなりました。 そしてなにより悩みや、相談事を同じ趣味の仲間に打ち明けられることが、うらやましくて憧れて、読み進めてしまうのです。

>マンガ『ドージン活動、はじめました?!』1~4巻のネタバレ感想も書いてます マンガ『ドージン活動、はじめました?!』1巻から3巻までのネタバレ感想-読んだら無性に描きたくなる! | こめなべ マンガ『ドージン活動、はじめました?!』第4巻ネタバレ感想-美織ちゃん女神だ! | こめなべ

今回はマンガ、『ドージン活動、はじめました?!』第5巻のネタバレ感想を書きます。 苦手な方はご注意ください。

スポンサーリンク

マンガ『ドージン活動、始めました?!』第5巻のざっくりしたあらすじ

プロの漫画家を目指している、櫻井遥斗(さくらいはると)は、持込をした先の漫画編集者・柊 司(ひいらぎ つかさ)のアドバイスを受け、同人活動に精を出していた。 双子の妹・美晴(みはる)の描く小説を漫画化して、同人誌を作る。

遥斗の応援をしてくれるのは美晴の他に、漫画専門学校時代のクラスメイト・秋山美織(あきやまみおり)。 美織は商業誌で連載をこなしながら、同人活動にも熱を入れるほどの漫画好き!

遥斗がプロへの道について悩んでいるも、美織が「お金も稼げて、スキルアップもできるバイト」を紹介すると言う。

そのバイトは、プロ漫画家のアシスタント。 理解の追いつかないまま遥斗が連れて行かれたのは、人気漫画家・黒淵塞(くろぶち さい)の仕事場だった。

黒淵は締切間近だと言うのに、偏屈で好き嫌いが激しいため、すぐにアシスタントを辞めさせてしまう。 遥斗にも「気に入らない」と言いながら「今回は、締切前で時間が無いから」と言って、遥斗をこき使った。

アシスタント帰りに遥斗は、ペンネーム・リリアンダ(本名:合同小百合 ごうださゆり)を見かける。 美織の単行本が重版されるという、ポスターの前に佇む彼女は、今まさにそれを剥がそうとしていた。

思わずリリアンダを制する、遥斗。 遥斗の声に、これまで堪えてきたいろんな感情が溢れ出す、リリアンダ。

彼女は「美織に負けたことが悔しくて、何が何でも一番になって見返してやりたかった」と言って、泣く。 苦しそうに泣きじゃくるリリアンダを見た遥斗は、

「勝ち負けとか そんなことに こだわってて ドージン楽しめてんの!?」 >引用元:マンガ『ドージン活動、始めました?!』第5巻 17ページより

と、感情を露わにする。 遥斗の言葉に、自分の過去を振り返る、リリアンダ。

そこへ黒淵から、遥斗へ電話がかかってくる。 締切を勘違いしていたから、戻って一緒に徹夜で原稿を仕上げて欲しい…と、言う。

自分1人では間に合わないと察した遥斗は、目の前でぼんやりしているリリアンダに声をかけた。 2人で黒淵の部屋を訪れると、早速原稿にとりかかる。

慣れないデジタルに苦戦している遥斗の隣で、手際よく作業を進めて行く、リリアンダ。 彼女に便利な機能を教えてもらいつつ、なんとか仕事が終わった。

遥斗が家に帰ると、待ち構えていた美晴が、次の新刊について話してくる。 “スパーク”という、オールジャンル参加の大型イベントに出るらしい。

さらに黒淵からも電話で「オリジナルの同人誌を作れ!」と、言われてしまう。 なんと、黒淵が参加するコミティアに、遥斗も出ろと言うのだ。

問答無用で、遥斗が過去に持込をした作品を黒淵が見て、どこをどんな風にすれば読みやすくなるか、アドバイスし…それを元に、遥斗が描き直しを重ねて行く。

美晴の新刊と、自分のオリジナルの仕上げるため、睡眠時間を削って頑張る、遥斗。 なんとかコミティアまでに作品が完成し、いよいよ当日。 売り子に徹しようとする遥斗に、黒淵は「出張編集部で、作品を見てもらって来い」と言われる。

コミティアの会場内には、沢山の編集部がデスクを並べていた。 緊張で挙動不審になっていた遥斗は、同じく持込に来ていたリリアンダと出会う。 経験のあるリリアンダにやり方を聞いて、早速デスクを回ってみる遥斗。

行く先々でコテンパンに批評され、アドバイスも受けるが…このアドバイスが、編集者ごとに言うことがまるで違うのだ。 クタクタになって黒淵の元へ戻り、結果を報告する遥斗。 余計に訳がわからなくなった…と告げると、黒淵から「共通して出たダメ出しは、なんだった?」と聞かれる。

“内容がない 何を一番伝えたいのか 核となるものがない テーマが見えてこない”

それこそが遥斗の弱点で、プロになるには克服しなくてはならない課題だった。

遥斗の様子を見に来た美晴と美織たち、さらにリリアンダまで巻き込んで、黒淵はみんなを打ち上げに誘う。 そこで美織は、黒淵が二次創作否定派だという話を持ち出し、自身の二次創作に対する想いを打ち明ける。

「漫画って 描き続けることが 大切だと 思うんです どんなことでも そうですけど… 継続は力なり、 ですよね? 続けていないと 勘も腕も鈍って いくし… スポーツや 楽器の演奏でも そうですよね その 「続ける」ことを 一番力強く後押し してくれるのは 「好き」って 気持ちだと 思うんです」 >引用元:マンガ『ドージン活動、始めました?!』第5巻 119ページより

実は黒淵は、自身の作品の二次創作(ファンアート)を見るのを、何よりの楽しみにしている。 ただ、プロの漫画家を目指している者は、安易に二次創作で物語を作ることに慣れてはいけない…という、考えを持っているのだ。

プロを目指している人間には、厳しいことを言いがちだが、黒淵は美織の意見も柔軟に受け止める。 いろんな意見を聞くことが、楽しいというように。

“好き”という気持ちを表現するのが、二次創作だとわかってきた遥斗。 だが、“腐男子”と呼ばれるほど『フィギュア スケーターズ!』を好きな訳ではない。

遥斗は、プロの漫画家になれるというから、同人活動をしているに過ぎないのだ。 リリアンダから「プロの漫画家になるために、同人活動をしているなんて、フィギュイスタが好きで描いたり読んだりしている人たちには不愉快だ」と言われてしまう。

これからどうやって同人活動をしてゆくのか、自分の好きという原動力はどこで生まれるのか…遥斗は悩み始める。

スポンサーリンク

“好き”って想いは最強だー!!

今回も、名言がいっぱいでした! 同人活動をしたことはありませんが、胸に刺さる刺さる。 特に美織の、好きを極めているからこその言葉には、頭が下がるばかりです。

“好き”って想いは、最強だなー!!と。 そして。 その想いを形にして、別の誰かまで楽しませることができる才能を、尊敬してしまいます。

美織の何がすごいって「やりたい!」と思ったことは、全部やりきるパワーとタフさです!! 好きだから、漫画を描きたい→描いた漫画を広めたい→商業誌でもお仕事をしたい→ファンの声に応えたい…と、好きから始まった行動がどんどん、加速していって。

私なら途中で息切れしそうですけども、美織は「楽しまなくちゃ、勿体無いよ!」と、笑って突っ走ってくんですよねー。 カッコイイなぁ。

自分が好きなことに全力を出し切っているから、結果についてはあまり気にしていないところも、スゴイなぁ…と思います。 なんだか、悟りを拓いている人みたい…。

なんだか美織を見ていると「無理だわー…別世界の人だわー」と、ボヤきたくなってくるのですが。 今回はリリアンダさんがメイン回だったので…嫉妬もするし、羨ましがるし、怒るし…という彼女に勝手に、親近感を抱いてしまいました。

リリアンダさんも、“好き”って感情だけに純粋になったら、強いんだろうなぁ。 きっとこれから磨かれてゆく、原石なんでしょう。

遥斗も、これからどうやって自分の弱点を、克服してゆくのか!? キラキラした登場人物がいっぱいのマンガ『ドージン活動、始めました?!』から、目が離せません!!

スポンサーリンク