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マンガ『おはよう 、いばら姫』1巻から4巻までのネタバレ感想

こめなべ-20160808

魅力的なキャラが沢山!『おはよう、いばら姫』!

コミックシーモアの無料試し読みキャンペーンで、1巻を読んでまたしてもハマってしまいました!
マンガおはよう、いばら姫』(森野萌著・講談社)。

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表紙がなんとも魅力的で、「あ、これ読んでみよう!」とページをめくれば、中も素敵な絵で溢れていてっ!!
物語もミステリアスで、どんどん惹き込まれます!!

あなたは誰と私が尋ね

お前は誰だと
あなたが問う

わたしは誰?

その答えを
わたしはもうずっと
ずっと
わからないでいる

>引用元:マンガ『おはよう 、いばら姫』1巻 5ページから6ページより

1巻のラストが、丁度いい感じで“謎が解けそう”というところで終わるので…「2巻!2巻を買わねば!」と、禁断症状並みに購入。

現在、コミックシーモアで販売中の4巻まで購入しましたが…謎はホントに解けているのか?これからなのか!?
しかし、主人公の三郷 哲(みさと てつ)クンがいつでも一生懸命なので、これ以上に深い謎(闇?)が広がっていたとしても大丈夫!な気がします。

今回はマンガ『おはよう 、いばら姫』1巻から4巻までのネタバレ感想を、書きます。
謎とされている部分も書いておりますので、苦手な方はご注意ください。

マンガ『おはよう 、いばら姫』1巻から4巻までのざっくりしたあらすじ

高校生の三郷 哲は、進路のことで父親と揉めていた。
お金が欲しいので進学をしないと言う哲に、父親が出した条件は父の会社『家政婦紹介所』で、卒業までの間、怠けず働くこと。

哲が派遣されたのは“丘の上のお化け屋敷”と呼ばれる、空澤家。
怖いものが大の苦手な哲だったが、得意な家事が仕事とあって張り切る。

通帳の記帳が何より大好きな哲は、空澤家で通帳を出したときに、うっかり落としてしまった。
屋敷中を探したものの、見つからず。
一瞬出会った空澤家の娘・空澤志津のいる離れまで足を運ぶ。

中から出てきた志津は、カラリと明るい女の子。
哲の通帳を預かっているという。
部屋に通された哲は、物が入り乱れていて座る場所もないほどの惨状を見て、思わず片付けてしまった。

ずっと1人で過ごしてきたという志津は、哲に友達になって欲しいと頼む。
その言葉をきっかけに、志津を親のような心で気にかけ始める、哲。
流星群が見られそうだと人に聞けば、夜こっそりと志津を連れ出したりした。

志津のことが好きになり、告白する、哲。
ところが哲の気持ちを聞いた志津の様子が、おかしくなる。
「次に会ったとき、同じことが言えたら、ちゃんと答える」というのだ。

意味がわからないまま、志津に会いにゆく、哲。
そこに居たのは、志津であって志津では無かった。
どこかぼんやりした志津は、哲に「星を見に行ったりしたのは、自分ではなく別人だ」という。

その言葉にからかわれていると思った哲は怒って、志津の前から立ち去る。
数日後。志津の身体を借りた“ハルミチ”(通称:ハルさん)が、哲に会いに来る。
今までのカラリと明るい性格は、彼だった。
そして、志津の身体の仕組みを丁寧に説明した。

志津が多重人格であると理解した哲は、今まで彼女に友達が出来なかったことを納得し、改めて仲良くできないかと考える。
しかし、志津の本当の秘密は多重人格ではなかったのだ。

志津は死者の魂を呼び寄せる、憑依体質だった。
志津は気を抜くと、霊に身体を乗っ取られてしまう。
それを間近で見た哲は、恐れおののく。

哲の声に我を取り戻した志津は、なんとか自力で霊を追い出すことに成功。
倒れた志津を、哲は病院へ運んだ。
そこで志津の祖父・しのぶから、ハルミチやみれいといった霊たちと協定を結び、彼女を守っていることを聞かされる。
このことは、志津の両親も知らない秘密だった。

志津の母親は、娘が多重人格という病気で、自分には理解できない…として、距離を置いていた。
ところが哲に対してだけは、少し感情を出すことを知り、彼に取引を持ち込む。
哲は入院している母親のために、お金が必要だったのだ。

お金のために、志津の世話を引き受ける哲。
しかし志津は、自分と関わったら哲が不幸になると思い、距離を置こうとする。
志津の優しさに気づいた哲は、お金をもらったけれど精一杯、接しようと決意した。

ある日、哲が病院から意図せず連れてきたカナトという少年の霊が、志津の中に入ってしまう。
カナトは志津の身体を乗っ取りたいと言い出す。
危険を感じた哲は、なんとか志津から引き離そうとするがー…勢い余って、キスしてしまう。

意識して志津を避けてしまう、哲。
志津は哲に謝りたいと、自らの意思で屋敷を抜け出す。
そこで通帳を風に飛ばされた哲に出会い、志津は通帳を追って川へ飛び込んでしまう。

死にかけたところを、追ってきたハルさんが志津の身体を動かし、助ける。
哲は自分の命にさえ無頓着な志津に、驚く。
そして、どうして志津がこんな風になってしまったのかを、突き止めようとする。

しかし、志津の父親によってお金で雇われていたことを、志津にバラされてしまう。
志津の父親の歪んだ愛情と、志津の母親の弱さを目の当たりにした哲は、彼女を守るため屋敷から2人で逃げ出した。

志津のことが好きだから、一緒に居たいと告げて。

志津の本当の“病”が明らかに?!

もー…志津ちゃんが、メチャクチャ可愛いんです!!
顔はモチロン、心根の優しい女のコでっ!!
自分のことよりも、常に相手のことを思いやって…人が喜んでくれたときの、嬉しそうな笑顔がたまりません!!

哲クンじゃなくとも、ギュッってしたくなっちゃいます!!
母性本能をくすぐられるというのでしょうか?!
哲クンに出会ったことで、自分を変えてゆこうと懸命に努力する姿とか…もう!「こんな女のコが居た日には、片っ端から恋に落ちていってしまうわっ!!」と、無意識に机を連打してしまう程です。

そして、哲クンがまた“イイ男”なんです!!
家族思いで、妹大好きで、友だちも大切にしていて…まっすぐなんですよねー。
なんというか、夏空に向かって咲くヒマワリみたい。

ホラーが大の苦手なのに、志津ちゃんから逃げないで向かってゆく逞しさ。
あとやっぱり、大口開けて笑う姿がカッコイイのがイイ!!
なんか、そういう人と一緒に居れたら、どんなことがあっても乗り切れるさ!みたいな気持ちになれるから。

4巻まで読んで、本当にお似合いのカップルだなーって思いました!!
そして、この物語の本当の敵(病気?!)は志津ちゃんのご両親っぽいなぁ…とも。

屋敷から志津ちゃんを連れて逃げた、哲クンの行方が気になります!
志津ちゃんのお父さん、追いかけてくるんだろうしなぁ。
逃げ切ってもらいたいと、切に志津ちゃんと哲クンを応援しております!!