こめなべ

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マンガ『どれだけ甘いシナリオだって』全2巻ネタバレ感想-トキメキ濃縮還元されてます!

こめなべ-20161211

仕事に恋に一生懸命な主人公に胸キュンしてしまう!!

マンガどれだけ甘いシナリオだって』(宮園いづみ著・小学館)。
コミックシーモアで見つけて、脚本家さんが主人公とあったので、興味を持って読んでみました。

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役者さんが主人公と絡んでくるのかな?と、期待していたのですが…役者さんが絡んでくることはありませんでした。
2巻まるごと恋に不器用な主人公が、自分の苦手な恋愛に一生懸命になっていく姿が描かれています。
(あ。1巻の終わりには、別の読み切りが1つ入っています)

脚本のお仕事もバリバリこなし、慣れない恋にも真剣にぶつかっていく主人公に、いつしか胸キュンしてしまうのでした。
史音さん、可愛いんだもんなー…。

今回は、マンガ『どれだけ甘いシナリオだって』全2巻ネタバレ感想を書きます。
結末も含みますので、苦手な方はご注意ください。

マンガ『どれだけ甘いシナリオだって』全2巻のざっくりしたあらすじ

脚本家の茅野史音(かやのしおん)は、大学在学中に脚本家デビューして以来、必死に物語を書き続けていた。
子どもの頃に見た、恋愛ドラマのような作品が作りたくて。

そのため、脚本に打ち込むばかりで、実際の恋愛のほうは疎かになっている。
史音は、恋愛モノが上手く書けずに苦しんでいた。

ネタ作りで行った、海沿いの喫茶店
そこでストールを風に飛ばされた史音に、男性がマフラーをくれる。
優しさにときめきながら、史音は「いつか会えたら返そう」と、クリーニングしたマフラーを持ち歩いていた。

ある日、打合せで入ったお店に、その男性がいるのを見つける、史音。
男は神原志貴(かんばらしき)という、不動産会社の副部長だった。

次の仕事でマンションが題材になるので、志貴に内覧を頼めないか?と訊いてみる、史音。
すると、翌日…仕事はお休みなのだが、時間を取って案内してくれるという。

エスコート慣れしている志貴に戸惑いながらも、史音はゆっくりとマンションを堪能する。
居心地が良すぎて、夕方まで眠ってしまった史音を、夕食に誘う志貴。
居酒屋で志貴は、史音の持つ強い目を見て「まだまだ君は上へ上れるよ」と、励まし応援する。

バツイチで恋愛経験の豊富な志貴を見ている内に、史音は「恋を私に教えてくれませんか?」と頼む。
本物の恋人に、なりたい訳ではない。
物語が紡げるくらいの“恋愛知識”が欲しいと、訴える。

志貴はビジネスと受け取り、史音が売れっ子になった暁には「8千万円のマンションを購入」してもらうことを約束した。
そうして、“付き合う”ことになった2人だが、志貴から“恋愛のルール”の提案がある。

①お互いの仕事の邪魔は絶対にしないこと

②直接会うのは週末 土・日の2日間だけ

③寝るのはなし

>引用元:マンガ『どれだけ甘いシナリオだって』第1巻 59ページより

お互いにルールを納得した上で、付き合いを始める2人。
それは近過ぎず、遠過ぎず、史音には程よい距離だった。

史音が力を入れて応募したシナリオのコンペは、落選。
思いっきり落ち込む史音を、抱きしめて慰める志貴。
史音がこれまで1人で抱えていた弱さを、そっと一緒に持ってくれる優しさが、志貴にはあった。

疑似恋愛だと言いながらも、志貴に惹かれていく、史音。
それは仕事をふってくれる、プロデューサーの小見(おみ)にも、気付かれるほど。

史音がバーで小見と話し込んでいると、偶然志貴が通りかかる。
それも女優かと見紛うほどの、美人を連れてー…。
史音は改めて自分が“本物の彼女”にはなれないと、悟る。

ところが「土曜日になった」と言って、史音の元へ引き返して来る、志貴。
史音の家で待っていると言われ、ドキドキしながら戻ると「タバコ臭いから、風呂へ入れ!」と命令される。

志貴の言い方が頭に来た史音は、志貴と一緒に居た女性のことを持ち出す。
しかし、あの女性は志貴の友人で、恋愛感情など無いと説明される。

ルール違反でヤキモチを妬いてしまった自分を責める、史音に志貴は突然キスをする。
混乱する史音に「これも、勉強だ」と笑って見せる志貴だったが、彼の中でも何かが変化してきていた。

志貴とのデートにも慣れてきた、史音。
ある日、志貴の学生時代の友人たちに出会う。
友人たちは悪気なく、志貴の離婚理由を聞きたがるが、答える志貴の顔色は悪くなる一方だ。
史音は機転を利かせて、話に割って入り志貴を連れ出すことに成功。

だが自宅へ戻っても、志貴の様子はおかしいままだった。
なにかしてあげたい気持ちでいっぱいの、史音。
しかし疑似恋愛の身では、なにも出来ることがないと、痛感する。

志貴は、なにも聞かずに黙って側に居てくれる史音に、感謝していた。
「ありがとう」という言葉を志貴から聞いて、泣き崩れる史音。
史音は志貴が「好きだ」と、実感する。

それは志貴も、同じ気持ちだった。
「疑似恋愛じゃなく、付き合おう」と告白される。
改めて付き合うことになった2人だが、史音はこれまでとの距離感の違いがわからない。

小見に相談すると、志貴の気持ちを考えてやれとアドバイスをもらう。
アドバイスを貰って、初めて自分のことで、いっぱいいっぱいになっていたと気付いた史音は、志貴に謝る。

そして互いの気持ち、仕事のことを思いやりながら、史音は志貴と歩んで行く。
史音は無性に恋愛ドラマを書きたいと、思うようになっていた。

恋愛のあれこれが濃縮還元されててたまりません!!

これまたトキメキ盛り沢山の、物語でした!!
志貴さん、カッコイイ!!←まずこれ
あと、史音さんの一生懸命さがたまりませんでした!!
メチャクチャ可愛い!!

本当にお似合いの、2人でした。
出会うべくして、出会った…みたいな。

最初はビジネス的にお付き合いが始まるものの、気がつけば互いを好きになっていた。
…うん。
私はどうもこういうお話が、ツボみたいです。

ちょっぴり天然で、恋愛に疎い女のコと。
仕事ができて、恋愛にも長けているイケメン。
2人が出会って生まれる、化学反応がたまりません!!

『はぴまり Happy Marriage!?』のときも、ドはまりしましたし。

なんかこう…好きなこと言い合って、ケンカもポンポンできるんだけど、甘々な関係がお伽話みたいで、いいなー…と、うっとりしてしまいます。

巻数は全2巻と短めですが、トキメキあり、ヤキモチありと恋愛のあれこれが濃縮還元されているので、ガッツリ楽しめました!!
個人的にはもうちょっと、お話が続いてくれたらいいのにな…という終わりだったので。
いつかどこかで、続編が読めるといいな…と思います。