本編の合間に書かれている作品の裏話もツボでした!
マンガ『ヨルカフェ。』(円城寺マキ著・小学館)全3巻を読みました。 私の大好きなマンガ『はぴまり Happy Marriage!?』を描かれた、円城寺さんの作品ということで、期待して一気買いです!!
いやもう、イケメン堪能いたしました!! カフェで働く3人はもちろん、弁護士の久貴さんもよかったです。 メガネ×スーツ最強!!
個人的には本編の合間に書かれている、円城寺さんのこの作品に関する裏話がとてもツボでした! 機会があればぜひ、読んでいただきたいです!!
今回は、マンガ『ヨルカフェ。』全3巻のネタバレ感想を書きます! 結末を含みますので、苦手な方はご注意ください。
マンガ『ヨルカフェ。』全3巻のざっくりしたあらすじ
孤独な人生を歩んでいた高遠妃菜(たかとおひな)は、資産家の高遠邦和(たかとおくにかず)と歳の差を乗り越え、結婚。 周囲からの反対を受けながらも、幸せな結婚生活を送っていた。 ところが2年ほどで、邦和が病に倒れ亡くなってしまう。
妃菜が相続したのは『QUEEN'S CAFE』という喫茶店と、そのお店が入っているビルのみ。 それは相続争いに妃菜を巻き込みたくないという、邦和の優しさだった。
早速オーナーとして、喫茶店を訪れる妃菜。 『QUEEN'S CAFE』では雪村美澄(ゆきむらよしずみ)、南条望(なんじょうのぞむ)、沢渡颯士(さわたりそうし)のイケメン3人が働いていた。
妃菜は颯士を見て、一目で元プロテニスプレイヤーの沢渡颯士だと気づく。 彼のプレーする姿に、苦しいとき励まされた妃菜は、颯士のファンだった。 颯士は膝を故障して以来、姿を消していたので、再び出会えたことを喜ぶ。
邦和が遺してくれたお店と、従業員たちを守るため妃菜は自分にできることを考える。 しかしロクに働いたことがないので、颯士たちの足手まといになるばかり。
妃菜は裏方として、お店に出すケーキや颯士たちの賄いを作るようになる。 お店にも馴染み始めた頃、妃菜は颯士や美澄、望たちのことをもっとよく知りたいと思うようになった。
体当たりで向き合って来る妃菜に、戸惑いながらも颯士や美澄、望たちは次第に心を開いてゆく。 彼らと過ごしている内に、妃菜の中でも変化が起きていた。 「もう二度と恋はしない」と思っていたハズなのに、颯士に対してときめいてしまうのだ。
そして遂に、妃菜は颯士と身体の関係をもってしまう。 颯士、美澄、望たちと仲間になりたいと思っていたのに、女の自分がその関係を壊してしまった…と考え、妃菜は3人の元を去る。
邦和が雇っていた弁護士・藤堂久貴(とうどうひさき)に相談し、久貴のところへ身を寄せる、妃菜。 自分が『QUEEN'S CAFE』を去ったことで、颯士、美澄、望たちは元どおりになると思っていた妃菜だったが、もう誰も戻れなくなっていた。
久貴の所まで妃菜を連れ戻しに来た望の言葉に、自分の考えが甘かったと痛感する。 妃菜自身にとっても、3人はかけがえのない存在になっていた。
彼らの元へ戻ろうと考える妃菜を、久貴は手放そうとしなかった。 それは颯士、美澄、望の3人が、邦和によって集められた、妃菜の再婚相手候補だったからだ。 彼ら3人はそれぞれ邦和に大恩があり、邦和の願いを拒否することができない。
そんな状態で妃菜に手を出したとしても、彼らの意思ではないのではないか…というのだ。 久貴に聞かされた事実に、パニックになる妃菜。 追って来た颯士の手も振り払って、逃げ出してしまう。
一夜明けて。 妃菜は気持ちを落ち着かせようと、邦和のお墓へやって来る。 そこには颯士が、居た。 「俺はあなたが好きなんです」と告白され、妃菜も自分の想いを伝える。
晴れて2人は結ばれて、『QUEEN'S CAFE』へ戻って来た。 これからこの店を守りつつ、颯士と生きていこうと決心した矢先、妃菜のところへ店の立ち退きの話が来る。 ビルのある区画が、都市開発の対象となってしまったのだ。
店を守れないかと奔走する妃菜だったが、結局『QUEEN'S CAFE』は閉店。 颯士、美澄、望はバラバラになってしまう。 だが、心で固く結ばれた4人は『QUEEN'S CAFE』をなくしても、これまで通り仲良く付き合っていくのだった。
最強の愛されキャラ・妃菜さんに憧れます!!
天然で、大食いで、大酒飲み。 挙句、酒癖が悪い…というヒロインを、初めて見ました。 これだけやっても許されちゃう妃菜さんは、人として魅力的なんだろうなぁ。
まさに“最強のキャラ”ですね。 羨ましい。
妃菜さんと言えば“大食いで天然”。 努力家で、愛情深い人。 本当は弱いんだけど、無理して強がるクセがある。
気を許した人の前でだけは、泣いたりもするから…なんていうか、「守ってあげねば!」という気持ちにさせられますね! 妃菜さんに好意を持っている男性なら、本当にイチコロな気がします。
これが計算じゃなくて天然ってところが、妃菜さんのスゴイところなんですけども。
あと、孤独な人生を歩んできた所為で、人との距離感が上手く掴めないところはあっても、自ら積極的に人と関わっていこうとする姿勢は、尊敬ものです!!
颯士さんも、初めて見るタイプの相方さんでした。 どこか一歩引いていて、肝心のところでも強気になれない。
ただ、妃菜さんが離れて行っちゃうかも!?ってときに、腹を括ってからの颯士さんは格好よかったです!! 今までのヘナチョコぶりが嘘みたいに、男らしくなって!!
過去の失恋を引きずってて弱腰だったのが、妃菜さんを他の誰にも譲れないと確信してから…本来の自分に戻れたのでしょうね。 テニスプレイヤーとしても、復帰されますし!!
どのキャラもみんな魅力的で、愛おしかったので…この物語に登場したキャラクター全員が、幸せになりますようにと、読み終わってから、すごく願いました!!