こめなべ

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ドラマ『相棒season15 第17話 ラストワーク』ネタバレ感想-脚本が森下直さんで喜び倍増!

こめなべ-20170307

大好きな回の脚本家さんが大好きな森下直さんで喜びが倍に!

2017年3月1日(水)に放送された、ドラマ相棒season15 第17話 ラストワーク』を見ました。 出演は水谷豊さん、反町隆史さん、鈴木杏樹さん、川原和久さん、山中崇史さん、片桐隆二さん、小野了さん。

ゲストは渡辺哲さん、西山繭子さん、尾上寛之さん。

予告を見て想像していたのは、自己顕示欲の強い男性が動画を使って、無茶苦茶しているんだろうと。 そこへ持ってきて、右京さんのキツ過ぎる正義が相まって…叩きのめされそうな気がしていました。

ところが本編は、私の想像とは全然違っていたのです!! 見終わって、あんまりに好みの作品だったので、どなたの脚本かと思ったら…森下直さんでさらに嬉しくなりました!! 森下さんの描かれる物語、大好きなので!!喜び倍増です!!

今回は、ドラマ『相棒season15 第17話 ラストワーク』ネタバレ感想を書きます。 苦手な方は、ご注意ください。

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ドラマ『相棒season15 第17話 ラストワーク』のざっくりしたあらすじ

投稿動画サイトに、“スガチー1888”(尾上寛之さん)という人物が、『ラストワーク』という動画を投稿し、話題になっていた。 内容は、初老の男性が拳銃を突きつけられ、無理矢理ステーキを食べさせられるというもの。

特命係の杉下右京(水谷豊さん)と冠城亘(反町隆史さん)は、参事官の中園照生(小野了さん)から、その動画に関する“調査”を依頼される。 捜査…ではなく、調査なのはこの動画内容が、フィクションなのか現実に起きている事件なのか、わからないからだ。

警察として、この件を放置してしまうと、犯罪予告であるなら後で問題になるし、フィクションであったなら、表現の自由の侵害だと、叩かれかねない。 そこで早急に、この動画の“真実”を突き止める必要が、あった。

右京と冠城は、ネットに強いサイバーセキュリティ対策本部・青木年男(浅利陽介さん)を訪ね、状況の確認をする。 すると青木は既に、スガチー1888の個人情報を特定していた。

彼の本名は、中鴨昌行という動画クリエイター。 事件や事故の現場に赴いては、それをネタにしてふざけた動画をUPしていた。 広告収入で優雅な暮らしをしていたが、最近は再生回数が伸びず、生活に困窮していることがわかる。

中鴨が投稿した動画を手掛かりに行方を追う、右京と冠城。 その間も『ラストワーク』は、次々と新作が公開されてゆく。

右京と冠城は、初老の男性についても調べ始めた。 彼の名前は、大屋嗣治(渡辺哲さん)。 ホームレスとして生活していたとき、中鴨と出会っていたことがわかる。

そして中鴨が動画を投稿する場所が、大屋の足跡を逆に辿っていることに気がつく、右京。 その頃、動画の情報を頼りに捜査を続けていた捜査一課の伊丹憲一(川原和久さん)と芹沢慶二(山中崇史さん)たちが、湖で大屋の遺体を発見する。

事態は殺人事件へと、発展していた。 中鴨の身柄拘束が、最優先事項となる中、右京は大屋の過去を、丁寧に辿ってゆく。

大屋は映画を製作したかったが、時代に合わず売れるものは全く作れなかった。 借金ばかりを作った挙句、家族さえ捨てて日雇い労働をして、生活していたのだ。 だが身体を壊し、働くことさえままならなくなり、ホームレスとなった。

あるとき動画を撮っている中鴨に、大屋は出会い…最近では最小限の機材で、映画を撮って自由に配信できることを知る。 大屋は自分のアイデアを、中鴨に提供し、共に撮影を行った。

最後の動画配信場所に、先回りして中鴨を待つ、右京と冠城。 中鴨に事情を聞くと、大屋を殺害することは不可能だとわかる。

右京は、全てを理解した。 大屋は自分の余命が僅かなことを知り、最後に自分の死さえも利用して、作品を作り上げたのだと。 大屋の死は、自殺。

他殺に見せかけることで、警察を…世間を巻き込んで、捨ててきてしまった娘に、自分の生きてきた証を伝えたかったのだ。

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中鴨さんと大屋さんをもっと見ていたかったなぁ

まさか、容疑者と思われている中鴨さんと、被害者と思われている大屋さんが組んでいたとは、驚きです!! “組んでる”と言っても、どちらかが強制的に“やらされてる”んだと思っていましたが…中鴨さんが大屋さんを、尊敬しているっぽいし!!

偶然撮れていた…という、撮影前の映像は、見ていて涙が止まりませんでした。 不器用すぎますよ、大屋さん。

もしも… もしももっと早くに、中鴨さんと出会えていたら、今まで「撮りたい」と思えていたものを、1つでも多く撮れていたでしょうに。

それに中鴨さんも…。 心を許せる誰かに出会えたことは、ものすごい宝だし。 その人と一緒に、作品を作れることも。

これからは、今までみたいな自分本位の作品じゃなくて、作り手の思いや、見る人への思いやりとか…そういう優しさを含んだ作品が、作られていくんだろうなぁ。

でも、もうちょっと一緒に居たかっただろうなぁ…大屋さんと。 2人でのやりとりを聞いていたら、まるで師弟とか…親子みたいで。

なんていうか互いに“素”になれる存在なんだ…って、すごく伝わってきて、顔がにやけてしまいました。 最期の最期に、出会えたことが奇跡なのでしょう。

『ラストワーク』の最終回、投稿させてもらえているなら、何千億回でも再生されればいいのにな、と思います。

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