多部未華子さんが一生懸命で健気で…可愛くてたまりません!!
2017年4月21日(金)22時からNHKで放送開始された、ドラマ『ツバキ文具店~鎌倉代筆物語~』。 出演は多部未華子さん、高橋克典さん、上地雄輔さん、片瀬那奈さん、新津ちせさん、江波杏子さん、奥田瑛二さん、倍賞美津子さん。
第2話のサブタイトルは「幸せの終了証書」。
予告とタイルを見て、勝手に悲劇的な物語を脳内で進行させていました。 ところがどっこい!前回同様、いい意味で裏切られて涙です!!
ストーリーはもちろん、鳩子さんを演じる多部さんが、一生懸命で健気で…可愛くてたまりません!!
今回はドラマ『ツバキ文具店~鎌倉代筆物語~』第2話のネタバレ感想を書きます。 苦手な方はご注意ください。
ドラマ『ツバキ文具店~鎌倉代筆物語~』第2話 幸せの終了証書のざっくりしたあらすじ
雨宮鳩子(多部未華子さん)は、祖母・カシ子(倍賞美津子さん)の死をきっかけに、実家の文具屋を継ぐことにした。 カシ子のこだわりはそのままに、鎌倉の一角で細々と商品を売ってゆく。
そこへ三津田桂司(高橋和也さん)が、やって来る。 手紙の代筆をお願いしたい、というのだ。
亡くなったカシ子の本業は、代筆屋…という、手紙を書けない人に代わって、手紙を書くこと。 カシ子の書く手紙は、依頼人の想いに深く寄り添い、本人でさえ気づかなかった想いを、言葉にしてしまう。 それは、読む人の心を動かすほどの力を持っていた。
カシ子の後を継ぐことを義務付けられた、鳩子。 鳩子は、小さい頃から代筆屋の修行をさせられていたが、誰かの代わりに手紙を書く…という行為に“嘘臭さ”を感じ、後を継ぐことを拒否している。
しかし、カシ子が亡くなる前に引き受けていた、お悔やみ状の仕事を無理矢理任されてから、鳩子は代筆屋という仕事がいかに大変で、技術を要するか身にしみていた。
文具屋は継いでも、代筆屋は継げない…と思っていた矢先。 三津田が「離婚を知らせる手紙を書いて欲しい」と、依頼しに来る。
15年前に結婚した三津田と綿貫梨香(村松えりさん)は、梨香に好きな人ができた為、別れることになった。 仕事でもプライベートでも、梨香と一緒に過ごしてきた三津田は、彼女を引き留めるだけの力がなかったのだ…と、自分を責める。
しかし、仕事仲間や友人たちに“幸せな結婚生活だった”ということを伝えたいと、三津田は鳩子に代書の内容を切望した。 梨香は文面に対する希望は無いようで、ただ封筒の封印にシーリングスタンプを使って欲しいと言ったらしい。
三津田は彼女に託された“W”のシーリングスタンプを、鳩子に手渡す。 鳩子は三津田と梨香のことを、もっとよく知らなければ手紙は書けないと、思い出話を聞いたり、写真を見せてもらったりする。
「円満離婚です」と言いながら、三津田の表情は冴えない。 口には出せない想いが、彼の中にあるのを感じた、鳩子。 だが、どうすれば聞き出せるのかわからない。
悩みを抱えたまま、守景蜜朗(上地雄輔さん)が営む『むぎカフェ』へ向かう。 ランチの注文をしたとき、蜜朗が鳩子の持っていたシーリングスタンプに興味を持つ。 蜜朗が持ち手の向きに気づいて、このスタンプは「W」ではなく「M」だということがわかる。
三津田は梨香が大切にしていたシーリングスタンプは、旧姓の“綿貫のW”だと思っていた。 ところが“三津田のM”だった。 彼女はプロポーズを受ける前から、三津田と生きていきたいと、思っていたのだ。
三津田と梨香の気持ちを掴んだ鳩子は、離婚のお知らせをする手紙を書く。 今回は一度に大勢の人へ送るため、鳩子はぶっつけ本番の勢いで書く…というやり方ではなく、パソコンで何度も推敲して言葉を選んだ。
そして「多少お金をかけてでも、良い物を」という三津田の要望から、手紙本文は活版印刷を使用。 封筒の宛名書きは、雲の色のインクを万年筆で。 切手は三津田と梨香が結婚した年のものを取り寄せ、最後にシーリングスタンプで封をした。
鳩子は2人の幸せだった時間を、大切にしまって、手紙を投函する。
別れ…ではなく、新たな一歩をそれぞれの道で踏み出した、三津田と梨香は、この手紙をとても喜んだ。 特に三津田は、自分を責めることを止め前に向かって進もうと、結審できたと笑顔で語った。
三津田に喜んでもらえたことを嬉しく思いながら、鳩子はカシ子の偉大さにまた気づかされる。
三津田さん、てっきり男やもめだと思ってました!
最初、三津田さんがやって来て、鳩子さんに代筆の依頼をしたとき。 「これは、奥さんが亡くなっているパターンで。三津田さんが再婚することになったから、愛する妻へ“これまで、ありがとう”的な“離婚のお知らせ”を書いてもらうんだな」と、確信に満ちた目で、ドラマを見ていました。
まあ…カスリもしないくらい、大外れでしたが。
本編は本当に、予想外の展開でした。 梨香さん、ちゃんと生きてて既に別の場所で、相手の人と生活を始めているし!!
三津田さんは順調に、後悔の迷路に迷い込んで行くし。 そんな着地点の見えない三津田さんのお話を、根気強く聞いていく鳩子さんを見ていると…代筆屋さんて、カウンセラーみたい…って思いました。
そして手紙は、お薬。 優しくて温かい、よく効く薬。
鳩子さんの調合する“薬(手紙)”は見ているだけでも、忘れて固まってしまった何かを、ゆっくりとほぐしていってくれるから、大好きです。