こめなべ

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アニメ『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』第23話-善悪の彼岸ネタバレ感想

こめなべ-20170503

セラノ社の社長・瀬良野vs笑い男・アオイのツーショット!

Huluで配信されていた、アニメ攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』。 第23話は、セラノ社の社長・瀬良野vs笑い男・アオイ。 事件の中心人物である2人が、笑い男事件について、ガッツリ語っています。

ありそうでなかった、このツーショット。 事件について外野が語ることは多々あれど、ご本人たちの声を聞けたのはこれが初めてかと。 それにしても…どれだけ歪んだ形で報道されてるんでしょう。

"笑い男"って、沢山の人によって作られていたんだな…と、よくわかります。

出演されている声優さんは、 草薙素子田中敦子さん 荒巻大輔:阪 脩さん バトー:大塚明夫さん トグサ:山寺宏一さん イシカワ:仲野 裕さん サイトー:大川透さん ボーマ:山口太郎さん パズ:小野塚貴志さん タチコマ玉川紗己子さん です。

なお、あらすじや感想は公式の物ではなく、私が見て受け取ったものを文章化しておりますので、ご注意ください。

★アニメ『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』のざっくりした舞台設定について 物語の舞台は、西暦2030年ー。 情報ネットワークが、あらゆる進化を遂げている世界。 アンドロイドはもちろん、生身の身体と機械を融合させる技術も発展していた。 大半の人々は“義体化”という…脳や中枢神経以外の身体のパーツを、人工臓器や義肢などへ機械化している。 それにより、犯罪も多様化した。 政府は深刻な電脳犯罪への対処、要人警護、暗殺、政治家の汚職摘発、凶悪犯罪の捜査を一手に引き受ける、組織を内務省直属でつくりだす。 それが、公安9課。 通称「攻殻機動隊」と呼ばれている。

>公式サイト⇒攻殻機動隊 Information Site

今回はアニメ『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』第23話-善悪の彼岸ネタバレ感想を書きます。 苦手な方はご注意ください。

アニメ『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』第23話-善悪の彼岸のざっくりしたあらすじ

村井ワクチンを不認可にした張本人、中央薬事審議会理事長・今来栖尚(CV:品川徹さん)が、厚生労働省医薬局麻薬対策課強制介入班(通称:マトリ)の残党に殺害された。 この事件の発端は、笑い男事件。

笑い男と呼ばれている凄腕ハッカー・アオイ(CV:山寺宏一さん)が、セラノ社の社長・アーネスト・瀬良野(CV:中嶋聡彦さん)を、誘拐したことに始まる。 笑い男は、村井ワクチンは不認可にされたものの、セラノ社のマイクロマシン療法より確実に治療に役立つということを、世間に公表するように訴えた。

これまでの調べで事件の裏にいるのは、当時の厚生労働大臣で現連合与党の幹事長・薬島薫。 政界や海上自衛隊にパイプを持つ薬島は、いくら公安9課といえど、簡単に手出しのできない人物。

もう一方の手がかりを握っている瀬良野は、笑い男事件以来6年間軟禁されていた。 身辺を警護している刑事たちにより、瀬良野に近づくことは難しい。 だが公安9課が笑い男事件を追っていくことで、瀬良野の命が狙われる可能性が出てくる。

そんな中、瀬良野の自宅へアオイが姿を現す。 アオイは刑事や監視カメラの目を盗んで、堂々と瀬良野の前に辿り着いた。 瀬良野はそんなアオイに驚きもせず、淡々と対応する。 まるでこの状況を、予想していたかのように。

アオイは瀬良野を誘拐し、6年前にテレビ中継された場所の見えるカフェへ連れてきた。 笑い男事件の顛末について語り合う、2人。 笑い男の仕業だと思われていた企業への脅迫は、アオイの仕組んだことではなかった。

脅迫され株価が暴落した企業に対し、公的資金が導入される。 それを待っていたかのように、薬島幹事長の私設後援会会員を名乗る男が現れ、公的資金と脅迫された要求金額を合わせた額を献金させた。 それが、企業への脅迫を止めさせられる、ただ1つの手段だと説得して。

さらに彼らは株の空売りをすることで、多額の利益も得ていた。 正義のためにとアオイがとった行動は、すべて薬島たちに利用され、結果…罪だけをなすりつけられてしまったのだ。

瀬良野はアオイと話す内、薬島たちの悪事を告発する決心をする。 そこへ警官隊が突入し、瀬良野を保護。 いつのまにか、アオイは姿を消していた。

路地裏を歩くアオイの前に現れる、バトー。 アオイの姿をしていたのは、素子だった。

自分を見るものすべてを操り、"アオイに見せかけていた"のだ。 以前、アオイから"笑い男"としての記憶を預かった素子は、それを利用して瀬良野が告発をするように仕向けた―…薬島を逮捕するために。

素子とアオイがタッグを組んだ感じで見応え十分!

フードを深く被ったアオイが、それを脱ぎ去った瞬間―…なんと素子が現れて、ゾワリと鳥肌が立ちました!! まさか素子が、アオイに化けていたとは!!

以前、アラマキが笑い男のすごさを比較するときに、素子のハッキング能力を持ち出されていたので、人の目を盗んだり、監視カメラの映像をつぶさに書き換えたりするのは、素子にとってたやすいことなのかもしれません。

それにしても…。 6年前に直接対峙したことのある、瀬良野までだますことができるほど"アオイになりきれる"なんて、スゴすぎます!!

演技うんぬんじゃないんだろうなぁ。 アオイから託された記憶が、ちゃんと素子の中で生きてるんですね。

2人分の(いや…もしかすると、もっと沢山の)記憶が、自分の中にあるというのは、どんな感覚なんでしょう。 私だったら記憶を受け取った時点で、自分なんだか、アオイなんだか訳がわからなくなりそうです。 器用に切り替えられる術は、電脳化された社会だからこその力技だなぁ…と。

瀬良野の告発を後押しに、9課のメンバーがどこまで攻め込めるのか、楽しみです!