王様と少女のお話がとても好みです!
コミックシーモアのキャンペーンで、特集されているのを見て、興味が湧きました!
マンガ『贄姫と獣の王』(友藤 結著・白泉社)。
>公式サイト⇒贄姫と獣の王 | 白泉社
こちらの作品も『蒼竜の側用人』と同じく、王様と少女のお話でした。
ただ『蒼竜の側用人』よりもさらに、美女と野獣っぽくて私の好みです!!
竜もいいですが、やはりモフモフはいいっ!!
モフモフ最高ー!!
今回は、マンガ『贄姫と獣の王』第1巻~第3巻のネタバレ感想を書きます。
苦手な方はご注意ください。
マンガ『贄姫と獣の王』第1巻~第3巻のざっくりしたあらすじ
魔族の王の99人目の生贄として、御前に連れて来られた、サリフィ。
サリフィを見た宰相のアヌビスは、貧弱で脆そうなことを理由に、早々に処分すべきだ…と王に提案。
ところがサリフィは「そんな言い方は、失礼だ!」と、アヌビスに喰ってかかる。
「自分にも少しくらい、食べるところはある!」と。
それは王に対しても、同じだった。
雄々しい獣の姿の王を見ても、サリフィは恐怖も畏怖も抱かない。
ごく自然に、王の手を取った。
サリフィは生贄として育てられたので、王に食べられたらそれでおしまいなのだ。
いや。
それこそが、サリフィの生きてきた意味とも言える。
王に興味を持たれたサリフィは、供儀のときまで自由を許された。
王はサリフィが、恐怖を抱くところを見たいらしい。
しかしサリフィは、心から信頼していた父と母が、自分のことを生贄としてしか見ていなかったー…という、事実を知ったとき以上の恐怖は無いと思う。
話を聞いた王は、サリフィに「哀れな娘だ」と呟いた。
供儀の夜、王に食べられるために祭壇の間を訪れる、サリフィ。
そこには長い黒髪を持った、青年がいた。
サリフィはすぐに、王だと気づく。
王は魔族でありながら、半分人間の血を持って生まれたという。
月の光が射す“天啓”の夜には、獣では無い…人間の姿に変化してしまうらしい。
この姿を誰にも見つかってはいけないと、王は儀式を理由に一人、天啓の夜を過ごす。
そして生贄にされた娘を、こっそり逃していた。
魔族の誰にも、理解されない想い。
王の優しさを知ったサリフィは、心の底から王に食べてもらいたい、と願う。
こんなに優しい人の糧になることができるなら、なんと幸せなのだろうと…。
しかし。
王はサリフィを妃にすると、言い出した!!
周囲からの大反発を受けながらも、サリフィと王は2人でいることを選ぶ。
サリフィは共にあり続ける証として、名前を持たない王に“勇敢な心”という意味の「レオンハート」という名を贈る。
一方。
生贄の人間が、王の妃になるなど前代未聞!ということで、家臣たちの大反対が続く。
2人の関係を皆に認めさせようと、必死になるレオの姿を見て、心を痛めるサリフィ。
レオは、争いを好まないー…。
本当は優しいのに、恐ろしいフリをしているのも、無駄な争いの抑止にするためだ。
レオに苦しい想いはさせたくないと、自分にできることを懸命にやろうとするサリフィだったが…全て裏目に出てしまう。
落ち込むサリフィを、慰め励ますレオ。
レオにとっては、彼女の想いや行動全てが、胸を暖かくする。
傍に居てくれるだけでいい…そう、望んでいたのに。
魔族の住む国の瘴気に当てられたサリフィは、倒れてしまう。
元々、人間が長くいられる場所ではなかったのだ。
サリフィの命の危険を感じたレオは、人の暮らす場所へと返す。
レオに助けられたと感じたサリフィは、例え二度と会えなくても、彼を想って生きようと決めた。
ところが、サリフィが生贄として捧げられた娘だとわかった途端…人間たちは、サリフィを村から追い出す。
行き場を無くし、途方に暮れるサリフィの前に、レオが現れる。
“アンプロシアの実(瘴気を蒸発させることができる)"を、魔力で固めて指輪にして。
それをサリフィの左手の薬指にはめ、国へ戻ろうと促す。
魔族には、指輪を左手の薬指にはめる特別な意味は無かったが、その指にレオが指輪をはめてくれたことを喜ぶ、サリフィ。
ずっと一緒にいようと、誓う。
どんどん仲の良くなる2人を、危険視するアヌビス。
諸国の姫君を何人も招き、レオと見合いさせようとしたり、サリフィに無理難題を押し付けて、隙あらば殺してしまおうと企む。
だがサリフィとレオは、互いを想い合う力で試練を次々と乗り越えてゆくのだったー…。
レオの尻尾に巻かれてみたい!!もふりたいっ!!
読み終えての感想は…「レオを、もふり倒したい!」です!!
ハグはもちろん、モッフモフの尻尾をもふり倒したいっ!!
見ているだけで、たまりません!!
サリフィの表情や態度を見ていると、ものっすごく気持ち良さそうなんですよ!レオの尻尾って。
ふっかふかで柔らかくて…気持ちいいんだろうなぁ。
ベッドにも毛布にもなるんですからっ!!
サリフィ…うらやまし過ぎる!!
サリフィとレオは、似たような心根の持ち主で…少しづつ惹かれ合ってゆくのが、すごく自然に感じました。
なんでしょう?
無条件に、お似合いなのです。
サリフィの隣は、レオ。
レオの隣は、サリフィ…と。
初めから添い遂げることが、決まっているかのような。
周囲がなんと言おうと、どんな試練が待ち受けていようと!
必ず乗り越えて、最後にはみんなの笑顔が見られますように!!