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ドラマ『ブランケット・キャッツ』最終回ネタバレ感想-強引な逃避行とクロの運命

たえ子さんが何をしたいのかわからぬままに最終回!

2017年8月4日(金)22時から放送された、ドラマブランケット・キャッツ』。 出演は西島秀俊さん、吉瀬美智子さん、島崎遥香さん、唐田えりかさん、酒井美紀さん、美保純さん。

最終回「さよならのブランケット・キャット」。 ゲストは富田靖子さん、井上肇さん、朝加真由美さん、小市慢太郎さん、大西利空さん、古川凛さん。

■登場人物
椎名秀亮(シイナシュウスケ)…西島秀俊さん
2年前に妻・陽子を交通事故で亡くし、以来7匹の猫と共に生活している。
淡々とした性格で、あまり感情を表に出さない。
現在、猫の飼い主を募集中だが、貰い手には厳しい態度で接する。

藤村美咲(フジムラミサキ)…吉瀬美智子さん
秀亮の幼馴染で、動物病院の医師。
何かと秀亮のことを気にかけていて、その態度には幼馴染以上の感情がこもっている。

水島楓(ミズシマカエデ)…島崎遥香さん
藤村動物病院で働く、動物看護師。
美咲の秀亮に対する想いを察して、応援している。

佐伯さくら(サエキサクラ)…唐田えりかさん
母・奈緒子が営む、さくら食堂の看板娘。
気配り屋で、奈緒子のフォローをすることもある。

椎名陽子(シイナヨウコ)…酒井美紀さん
秀亮の亡くなった、妻。
猫が大好きで、7匹も飼っていた。

佐伯奈緒子(サエキナオコ)…美保純さん
さくら食堂の女将。
昔から知っている秀亮を、息子のように思っている。
陽子を亡くした秀亮を心配し、見合いの世話まで焼いたりする。

前回、富田靖子さん演じる・たえ子さんが、会社のお金を盗んできたらしい…というところで終わっていたので「え?どういうこと?!」と、続きが気になっておりました。 病気が再発したのかも…という状況に加えて、窃盗なんて…。

「死ぬまでにやりたい10のこと」という一見前向きなことをされていながら、どこか後ろ向きなたえ子さん。 強引に、逃避行の道連れにされてしまった、クロもどうなってしまうのか?!

今回はドラマ『ブランケット・キャッツ』最終回のネタバレ感想を書きます。 苦手な方はご注意ください。

ドラマ『ブランケット・キャッツ』最終回「さよならのブランケット・キャット」のざっくりしたあらすじ

椎名秀亮(西島秀俊さん)は、2年前に妻・陽子(酒井美紀さん)を交通事故で亡くした。 現在は、陽子が愛した猫たちと共に、生活している。

幼馴染みの藤村美咲(吉瀬美智子さん)は、猫たちに陽子の面影を探す秀亮を見ていられず、里親探しを積極的に行う。

積極的…といえば、秀亮の行きつけの定食屋『さくら食堂』の女将・佐伯奈緒子(美保純さん)が「秀亮に!」と、いくつも見合い話を持ってくる。 毎回、適当に受け流す秀亮だったが…「猫を譲ってください」と、秀亮の見合い相手・桜井たえ子(富田靖子さん)が店を訪れた。

たえ子はクロを気に入り、秀亮もたえ子の生活環境を見て、3日間のトライアルに出すことを了承。 店に戻った秀亮は、たえ子が落としていった巾着袋を見つける。

中には薬が入っており、彼女が困っているのではないか?と、秀亮はたえ子に電話をかける。 しかし、何度かけても電話は繋がらない。

不安に思った秀亮がたえ子の自宅に行くと、彼女の勤め先『永島文具店』の社長・永島吾郎(井上肇さん)と、妻の良子(朝加真由美さん)もやって来た。 たえ子の様子がおかしいので、心配になったと言う。

部屋はもぬけの空で、クロの姿も無い。 クロを連れ去られたと知り、秀亮は苛立ちと怒りを覚える。 感情的になり過ぎている秀亮を、なだめる、美咲。

今できることは、たえ子に電話をかけること。 そして、たえ子からの電話を待つことだけ…。

落ち着かない気持ちのまま、仕事を再開する秀亮。 そこへ、たえ子から電話がかかってくる。 「クロの様子がおかしいー…」と、いうのだ。

秀亮は咄嗟に、クロには持病があって、薬を飲ませなければいけないと言い、なんとかたえ子の居場所を聞き出すことに成功。 美咲も合流し、たえ子の元へ駆けつけた。

そこにはたえ子の他に、サトル (大西利空くん)とエミ(古川凛ちゃん)という兄妹がいた。 なぜ、たえ子が兄妹と一緒にいるのかわからないが、サトルがクロをどこかへ隠してしまったらしい。

全員で周辺を捜索し、クロを発見することができた。 秀亮はクロの持病の話は嘘で、たえ子に病院へ行って欲しいと告げる。 たえ子は昨年、胃ガンの手術を受けていたが、どうやら再発したらしい。

人生に絶望したたえ子は、死ぬことを決意し、海へ身体を沈めてゆく。 秀亮は、入水自殺を図るたえ子を、身を呈して止めた。

突然命を奪われた妻・陽子のことを思い…「生きて欲しい」と、秀亮は願う。 この世にたった1人だと思い込んでいるたえ子の前に、吾郎と良子が駆けつける。

そして、どれだけたえ子のことを想っているか、伝えた。 たえ子は吾郎と良子に付き添われ、入院し「生きる」ことに希望を持つ。

クロは秀亮の元へ戻って来たが、たえ子が退院するまでの“預かり”扱いとなる。 どんどん里親が見つかってゆく、猫たちー…そこへ、水島楓(島崎遥香さん)が段ボール箱を抱えて、駆け込んできた。

子猫が捨てられていたのを、拾ってきたという。 また世話をする猫が増えたことに、秀亮は苦笑いを浮かべるのだった。

たえ子さんて何で1人でこじらせてしまうんだろう

たえ子さん…やはり自殺を図ろうとしておられたんですね。 私はてっきり車ごと、どうにかしてしまうつもりなのかと、思っておりました。

でもちゃんと車から降りて、身一つで海へ入水とは…。 「私なんかの所為で、車がダメになったら申し訳ない」という、想いがあったんでしょうか?

たえ子さんて、基本…真面目で優しい女性ですよね。 子どもや動物にも、ちゃんと心を配れるし…なぜ、お友だちがいないって、思い込んでいるんでしょう?

「え?たえ子、私、友だちじゃないの?!」って、驚愕する人が実はたえ子さんの周囲には、沢山おられそうな気がします。

社長の吾郎さんと、奥さんの良子さんの深い愛にも、気づけずにいたくらいですから。 たえ子さんを見ていると、なんでこんなに1人でこじらせているのか、謎で仕方ありません。

会社のお金を盗んだ理由?目的??も、最後までわかりませんでした。 たえ子さんのことだから、“盗んだ”といっても、一銭も手をつけてなさそうですから。

吾郎さんと良子さんの気持ちを、試したかったんでしょうか? それなら、目的が達成できてよかった! しっかりと目の前の愛情に、浸りまくっていただきたいものです。

あんな…家族以上の想いでいてくれる、社長がいる会社に勤められるなんて、羨ましくてしかたありません!! 結婚相手を探すよりも、難しい気がしますもん。

ラストは、たえ子さんの前向きな笑顔も見れましたし! 秀亮さんの元には、新たなコたちもやって来たので「めでたし、めでたし!!」と、大満足です!

いつかまた秀亮さんと、猫たちに会いたいものです。