意外なラスト!映画『ランダム 存在の確率』
「サスペンスものが見たいなー」と思い、Huluで検索して見つけた映画『ランダム 存在の確率』。 アイキャッチに使われている画像の、「あなたの脳は、ついてこられるか?」に惹かれました。
よくわかんないけど、謎解き要素が含まれているのかな?と。 気楽な気持ちで、見てみることに。 見終わって、タイトルの意味がよくわかったというか…「そうくるか?!」と意外な結末にビックリしました。
今回は映画『ランダム 存在の確率』の、感想を書いていきます。 ネタバレを含みますので、苦手な方はご注意ください。
映画のあらすじは、こちら。
ミラーすい星が、地球に最も接近するとされる夜。エム(エミリー・バルドーニ)とケヴィン(モーリー・スターリング)のカップルは、友人が自宅で開くパーティーに招待される。男女8人で楽しい時間を過ごそうとした矢先、突如として停電が起きて部屋は暗闇に包まれる。不安に駆られた彼らは部屋を飛び出して外の様子を見に行くが、そこで自分たちとうり二つの人間が全く同じ家で生活しているのを目にする。共通の空間に、自分たちと別の自分たちが存在することにおののくが……。 >引用元:映画『ランダム 存在の確率』 - シネマトゥデイ
最近よく耳に入ってくる、シュレーディンガーの猫という言葉
映画には"シュレーディンガーの猫"という言葉が、出てきました。 その言葉を聞いた瞬間、すぐに「あ!この前、ドラマ『相棒』でやってたやつだ!」と、思い当り。 ドラマで右京さんが説明してくれていたことを思い出しつつ、先の展開をするりと受け入れることができました。
物理学者と猫という組み合わせに、『シュレディンガーの猫』という現代物理の考え方を連想した右京。それは、猫を中が見えないケージの中に入れた場合、「猫が生きている世界」と「死んでしまった世界」の両方が同時に存在し、蓋を開けた瞬間にどちらの世界になるか決まるという考え方。 >引用元:第17話「物理学者と猫」2016年2月24日(水)|ストーリー|相棒14
これが初めて聞いた言葉だったら、理解が追いつかなかったかもしれません。 劇中で「"シュレーディンガーの猫"とは、こういうものだ」という説明はもちろんあるんですけど…いまいちピンとこなかった気がする。 結構重要なワードになっていたので、事前に知っていて助かりました。
それにしても、不思議ですよね…世界が2つ存在するという考え方。 パラレルワールドとか想像するのは大好きですが、あくまで物語の中のことだと思っていて。 でも…物理学に、こんな考え方があるんだと知って、驚きました。 っていうか、「面白い!」と勝手に親近感が増してしまいます!!
確かに蓋を開けるまで結果はわからないので、生きている猫と、死んでいる猫の両方の世界が存在している…っていうのは納得ですけど。 この映画では、さらにその先。 蓋を開けたあとの「生きている猫の世界」と、「死んでいる猫の世界」でそれぞれ時間が進んでゆくというもの。
つまり、私の大好きなパラレルワールド!!
もしも無限にある世界に放り出されたら…どうする?
物語の中では、ミラーすい星の影響で、無限にある世界が重なりあっていて。 様子を見に家の外へ出ると、元居た家には戻れない。 全く別の、ほんの少しだけ違う世界…例えば、友人の頭に貼った布の絆創膏が、テープの絆創膏に変わっているとか…へたどり着く。
しかし、違う世界へ来たという実感はないから…自分で元の世界との変化を見つけなければ、気づかない。
主人公のエムは、無限にある世界の中で、1度出た家にはもう戻れないことを悟る。 そして彼女がとったのは…「自分にとって一番都合のいい世界へ行って、そこに居る自分と入れ替わろう」だった。
いやー…。 そういうことを一番やりそうにないキャラだったので、最初は1人でなにやってるんだろう?と思っていたんですよ。 そしたら、ある世界で幸せそうにしている自分を見つけて、殴り殺してしまうという暴挙に!!
ビックリしました。 そんなに今の世界が嫌だったのかー…って。 他の世界の自分殺して入れ替わるくらいの強かさがあるなら、元の…辿り着いた世界でも充分やっていけそうなのになぁ。 手っ取り早い方法を、選んでしまったのかぁ。
私だったら…どうするだろう? まず、自分が違う世界に来たことに、気づかないかもしれない。 そんなに変わらない世界なら、ぽやーんとそのまま過ごしてそうだなぁ。
もしも「好きな世界を選んでいいよ」って言われたら…逆に、そっちのが悩みそう。 きっと見ているうちに、あれもこれもと欲が出てくるだろうし。 無限にある世界の中らから「これがいい!」って言えるものを選ぶなんて、私には不可能です!!