窪田正孝さんの感情の起伏の繊細さに惹き込まれました!
2016年5月28日(土)に放送されたドラマ『世にも奇妙な物語'16 春の特別編』。 窪田正孝さんが主演される『夢みる機械』を見たくて、楽しみにしていました!
窪田正孝・西島秀俊ら「世にも奇妙な物語」主演陣発表「新たな可能性を感じていただける」 #窪田正孝 #西島秀俊 @yonimo1990 【ほか写真あり】https://t.co/qLHcyrulD8
— モデルプレス (@modelpress) 2016年5月17日
窪田さんは、ドラマ『臨床犯罪学者 火村英生の推理』で、火村英生(斎藤工さん)の相棒・有栖川有栖を演じられているのを見て以来、すごく気になっている役者さんです。 『夢みる機械』を見て、改めて思ったのは…「私、窪田さんの叫ぶ姿、好きだわー」でした。
今回は、『夢みる機械』の感想を書きます。 ネタバレを含みますので、苦手な方はご注意ください。
『夢みる機械』のざっくりしたあらすじ
漫画家になる夢を捨てきれず、バイトをしながら漫画を描いて出版社に持込みをしている野間崎健二(窪田正孝さん)。 家に帰ると母親から、いつまでも夢を追いかけてないで、就職するようにと叱られてしまう。
イライラしていた健二は、思わず母親を突き飛ばす。 母親は床に倒れると、不自然な動きをして固まってしまった。 慌てて駆け寄る健二だったが、母親の手を取るとポキリと折れてしまう。 なんと、母親はロボットだったのだ。
驚いて階下にいる父親に、報告する健二だったが、まともに取り合ってもらえない。
翌日、頭の整理がつかないままバイト先に行く、健二。 するとこれまで微妙に感じていた違和感を、強く感じてしまう。 その違和感を拭うため、工場長を突き飛ばしたが…床に倒れた工場長は、不自然な動きをして固まってしまう…ロボットだったのだ。
しかし、動きを止めた工場長を見ても、誰も驚かない。 「ここに居るのは、すべてロボットなのか?!」と恐怖し、恋人の慶子(石橋杏奈さん)にこれまでの経緯を相談する。
そして、自室で壊れたままの母親を見せようとするも、その姿は消えていた。 慶子は健二を気遣いながら、帰ってゆく。
ある日、外出先から戻った健二は、"世界財団 ユートピア配給会社"という業者とすれ違う。 家に戻ると、母親がこれまでと変わらぬ様子で立っていた。 ロボットだとわかっている健二は警戒し、そして先程の業者が母親を修理したのだと思い至る。
壊れた母親の腕にあった刻印を、思い出したのだ。 業者を追いかけて、本社に乗り込む健二。
そこは現実を捨て、夢の世界で自分の思い通りに生きる人たちが眠っていた。 現実世界には、自分ソックリのロボットが配給され、その欠けた部分を補うという仕組みだ。
健二はシステムを破壊し、眠っている人たちを現実世界に取り戻そうとするが、起こされた人たちから「なぜ起こしたのだ」と非難を浴びる。 自分のしたことは間違っているのか…混乱し会社から外へ飛び出すと、現実世界の人間はすべて動作を停止していた。
老若男女を問わず、すべての人間がロボットだったことを知る健二。 1人世界に取り残されたことに、愕然とする。
実は健二だけがロボットなんじゃないかと思ってました
タイトルと放送前のあらすじを読んで、私は「なるほど。健二クンだけがロボットってオチなんだな」と勝手に決めてかかってました。 ところがどっこい!健二クン以外、すべての人がロボットだったという…予想外の展開!
途中までは恋人の慶子ちゃんも人間だったのですが、現実に疲れて夢の世界の住人になってしまう。 なんていうか、健二クンの置いて行かれた感がハンパなくて辛かった。
両親は…まあ。 第二の人生というか。 夢の中でも、楽しんでくれていればいいか、と思えるのですが。
慶子ちゃんだけはねぇ…残ってて欲しかった。 2人で生きていこう…って話になっていたんじゃなかったの??
周囲が全員ロボットだったって事実よりも、「一緒に」って言いながら、1人で夢の世界を選んでしまう慶子ちゃんの判断に、ショックを受けてしまった。 仲良さそうに見えたのになぁ。 健二クンに、相談できなかったんだろうか?…もう、そういうレベルの問題でもなかったのかな…切ない。
窪田さんの表情の変化に見惚れました!
「こんなの間違ってる!」って、システムを壊す健二クン。 機械を壊すことで、みんなを救い出せた…と、目を覚ました慶子ちゃんに微笑むんだけど、「なんで起こしたの?!」と非難の目を向けられて、一気に背筋が寒くなる。
この場面の…安堵した表情から、一気に恐怖へ突き落とされる表情が…「窪田さん、すごいなぁ…」と、見入ってしまいました! 手を顔に当てて頬を持ち上げたり、下げたりすることで、すごく細かく変えられるんです。
それから、絶叫。 感情が一気に噴き出す感じの叫び方が、とても刺さるというか…好みでたまりません。 叫び声にいろんな感情をのせておられるから…なのでしょうね。
スタッフロール用のオマケシーンがツボでした!!
スタッフロールの中にまで、各話のオマケシーンが織り込まれていて、高まりました! 特に『夢みる機械』は、窪田さんがロボットになっている…という設定で!! 母親が倒れた場面のNG風に作られていました!
最初…「あ!NG集なんだー」と、なんの気無しに見ていたら…窪田さんの目玉がコロンと!?!! 「何事?!」と思ったら、『夢みる機械』のお話の設定で窪田さんまでロボットになっていたという。
いやもぉ、ビックリするやら、笑ってしまうやらで。 ここまでこだわって作ってくださった皆さまに、感謝の気持ちになりました!!