こめなべ

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ドラマ『警視庁捜査一課9係 season11』第10話ネタバレ感想なんて書かなくていいかも

こめなべ-20160609

ドラマ『警視庁捜査一課9係 season11』第10話は、小野武彦さんがすごかった!

ドラマ警視庁捜査一課9係 season11』。 メインキャストは、渡瀬恒彦さん、井ノ原快彦さん、羽田美智子さん、津田寛治さん、吹越満さん、田口浩正さん、原沙知絵さん、中越典子さん。

2016年6月8日に放送された、第10話のゲストは小野武彦さん、多岐川裕美さん。

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今回は、第10話『追憶の殺人』の感想を書きます。 ネタバレを含みますので、苦手な方はご注意ください。

music.jpニュースに、第10話のあらすじがすごくわかりやすく書いてあります!

先週、予告を見た時に…「ああ。これが前編で、最終回で後編って流れなんだな」と、勝手に思い描いていたのですが…まさかの1話完結!! 実質1時間枠での放送なのに、感覚的には余裕で2時間ありましたよ!!

そのくらい、濃厚な時間でした。 小野武彦さん演じる・渡部哲(あきら)さんに、もっていかれました。 予告からは想像できなかった展開に、言葉もありません。

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第10話『追憶の殺人』のざっくりしたあらすじ

一軒家で暮らす森登志子(多岐川裕美さん)が、布団の上で首を絞められ殺されていた。 9係のメンバーは現場で、状況確認を行う。 そこへ、犯人確保の報せが入る。

逮捕されたのは、渡部哲(小野武彦さん)。 パトカーで移送する際、渡部の隣に乗り込んだ倫太郎(渡瀬恒彦さん)は、彼の顔に笑顔を見る。 その微笑みは一瞬で消えたが、とても強盗殺人を犯したばかりの人間とは思えなかった。

渡部は、取り調べで犯行を否定。 犯人の男が他に居る、と言い張る。 その言葉を9係のメンバーは信用しないが、倫太郎だけはこだわる。

渡部の証言を元に、矢沢(田口浩正さん)が似顔絵を描き、青柳(吹越満さん)と共に聴き込みにあたる。 小宮山(羽田美智子さん)と村瀬(津田寛治さん)も、聴き込みに行き付近の防犯カメラの映像を入手するが、なんの情報も得られなかった。

倫太郎と浅輪(井ノ原快彦さん)は、渡辺が新たに証言した会社をあたってみることに。 その会社は高齢者向けに、お弁当を配達しているところだった。 担当者に確認すると、その日は該当区域での配達をしていないと言う。 青柳と矢沢により、その人物のアリバイも証明される。

物証や状況から見ても、渡部が犯人であることは確実。 さすがの浅輪も今回ばかりは、倫太郎が何にこだわっているのかがわからなかった。

渡部の笑顔に引っかかりを覚え、捜査を続けてゆく倫太郎は、次第に孤立してゆく。 そんなとき、青柳が捜査の協力を申し出る。 「納得いくまで、捜査をするべきだ」と。

それをきっかけに倫太郎は、9係のメンバーと共に捜査を開始する。 「渡部は、登志子に頼まれて殺したのではないか?」 しかし、2人の過去を調べても全く接点はない。

ところが、服役中に渡部がある人物から手紙をもらっていたことがわかる。 それは誰だったのか…倫太郎は渡部の足取りを何度となく辿っていく。 すると、渡部が逮捕された公園の一角にある電話ボックスの近くに、手紙が埋めてあったのを発見!

読むと渡部と登志子が、文通を繰り返していたことがわかる。 倫太郎は手紙を持って、渡部の面会に行く。 手紙を見た渡部は、ここまで突き止めてくれたら人ならば…と、ことの真相をすべて打ち明ける。

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孤独な人生を生きてきた登志子は、戯れに近所の電話ボックスに書かれている番地の番号を宛先に書いて、刑務所へ送った。

服役している人の中になら、自分と同じ孤独を理解してくれる人がいるのではないか…と。 登志子の手紙を偶然受け取ったのが、渡辺だった。 渡部は登志子の手紙を読んで、その気持ちを理解し文通を始める。

文通を重ね、相手をよく理解した頃。 渡部は「結婚してほしい」と頼むのだが、登志子からの返事が途切れてしまう。

出所してから、登志子の家を訪ねた渡部は認知症に苦しむ彼女に出会う。 渡部はそれでも登志子を支えて、生きたいと願うが…登志子は自分らしくいられるうちに死にたいと望む。

渡部は彼女の願いを叶えられるのは、自分だけだと登志子の首を絞めるのだった。

その事実を知った倫太郎は、渡部の望みが"死刑"であることに気づく。 いや、"死刑"になることで"心中"しようとしているのだと。 渡部の深い愛を思い知り、涙する倫太郎。 もはやなにも言葉はなかった。

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私は出会えてよかった…と思ってしまう。渡部さんと登志子さん

悲しいとか、切ないとか…なにを言っても、陳腐に感じてしまう。 愛なのかな…やっぱり、愛の深さにただただ涙するというか。 すごく、重厚な回でした。

ガツンと印象に残っているのは…面会室で倫太郎さんと渡部さんが、2人だけで語る場面です。 手紙を見た渡部さんが、それまで悪態を吐いていたのに、一気に素直な空気になって。 少し晴れやかな表情になるんです。

それは…これまで、人と上手く付き合えず悪いこともしてきたけれど、登志子さんを愛したことで、ちゃんと"道"が見えたような。 死刑を選ぶことも、震えるほどに怖いけれど、それすら受け入れて…本当の自分を受け入れたかのように思いました。

悪いことをしたら、悪いことをしたと自覚し、ちゃんと罪をつぐなう。 全ては、彼女とふたたび出会うため。

 渡部さん「そうしないと、天国で…彼女に、会えないじゃないですか…」  >引用元:ドラマ『警視庁捜査一課9係 season11』第10話 『追憶の殺人』より

登志子さんと出会えたことが、渡部さんにとってすごいことだったんだって、よくわかります。 出会えて、本当に本当によかったですね…。 …よかったって言葉は、ちょっと違うのかもしれないけど。 私のボキャブラリーでは、これしか出てきません。

死刑台に向かう前、渡部さんが登志子さんのことを「妻」と表現していたことに、また涙がこみ上げてきて止まりませんでした。 もう…ただただ、天国で2人末永くお幸せに…と願うばかりです。