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マンガ『真夏のエデン』全6巻ネタバレ感想

こめなべ-20160724

マンガ『真夏のエデン』は一気読みにもってこい!

マンガ『せいせいするほど、愛してる』(小学館)のドラマ化記念で、北川みゆきさんのマンガがいくつか期間限定で無料で読めるようになっています。 その中の1つに、私の大好きな『真夏のエデン』(小学館)もあって、久々に読み返しました。

この作品は、常に一気読みしてしまいます! 主人公・芦田水夏(アシダミズカ)が、健気で可愛くてー!! 双子の兄弟・和久井秋也(ワクイシュウヤ)と紺野冬馬(コンノトウマ)に、振り回されるんですけども切なくて切なくて、たまりません!!

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『真夏のエデン』とタイトルにあるように、夏がメインのお話。 マンガの中で読む分には夏の景色がとても綺麗ですが…猛暑日が続いている今年のような夏だと、しんどいでしょうね…。

それに夏といえば、皮脂の分泌量が増えたり、紫外線によるダメージで、肌の状態が不安定になるものです。 …ヒロインは、汗をかいても綺麗だからうらやましいなぁ…。


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今回は、マンガ『真夏のエデン』全6巻ネタバレ感想を書きます。 苦手な方はご注意ください。

マンガ『真夏のエデン』全6巻のざっくりしたあらすじ

芦田水夏(アシダミズカ)は、13歳の夏に祖母の田舎で会った"冬馬(とうま)くん"のことが好きだった。 「来年もまた会おう」と約束したものの、彼が姿を見せることはなく、水夏の初恋は断たれてしまう。

社会人になった水夏が、合コンに参加した際…偶然、紺野冬馬(コンノトウマ)と再会する。 水夏は"冬馬(とうま)くん"と出会えたことを喜び、2人は付き合うようになる。 ある日、冬馬は水夏に「兄を紹介したい」と言う。 紹介された冬馬の兄・和久井秋也(ワクイシュウヤ)は、双子の兄だった。

話をしてゆくと、13歳の夏に一緒に過ごした"冬馬(とうま)くん"の記憶を、秋也も持っていることがわかる。 水夏は次第に13歳の夏に恋をしたのが、冬馬なのか秋也なのかがわからなくなってしまう。

秋也は水夏が派遣として働く通販会社の社長で、冬馬はその会社のサイト制作を一手に引き受けていた。 小さいころから身体が弱く、就職活動も上手くできなかった水夏派遣社員として働くことに引け目を感じていたが、秋也が「正社員も派遣も関係ない」と、社員と平等にチャンスを与えてくれたり、仕事をキチンと評価してくれることで、自信をつけていゆく。

傍で働く秋也に、次第に惹かれてゆく水夏。 しかし秋也は水夏からの好意を、一切受け付けようとしない。 冬馬が大切だから…という理由で。

13歳の夏、祖母の田舎で会った"冬馬(とうま)くん"。 それは秋也と冬馬が双子であることを隠し、交互に水夏と会って帰省前に双子だとばらして驚かせようという、いたずらから始まった。

当時は双子だと気づかなかった水夏だが、一緒に過ごして"冬馬(とうま)くん"が好きだと意識した場面がある。 渓谷で足を滑らせて落ちそうになったとき、夏祭りの夜、帰省する朝に駅まで追いかけてきてくれたとき。

勇気を振り絞って秋也に尋ねる、水夏。 秋也は自分だと認める。 ところが冬馬を出し抜いて、水夏と夏祭りへ行くため嘘をついて1人田舎に残った秋也は、その所為で両親を事故で亡くし、冬馬を傷つけたという。

両親を亡くした2人は、別々の家に引き取られ暮らしていた。 その家で虐待を受けて育つ、冬馬。 気付けなかった自分を責める、秋也。 以来、秋也は冬馬の幸せだけを願って生きているのだ。

水夏は秋也と決して結ばれないことを、思い知る。 自覚してた想いを抱えたまま、付き合えないと別れを告げるが、冬馬は水夏を手放そうとしない。

水夏はいつかしっかりと秋也と向き合えるようにと、仕事に打ち込むようになる。 自分の体調とも向き合うようになり、ネイルサロンで受けたサービスに感動し「自分も人を喜ばせる仕事がしたい」と考え、秋也の職場を辞める。 冬馬にもしっかりと別れを告げ、ネイリストとして歩み始めた、水夏

3年後。 秋也と冬馬に連絡をとり、再会を約束する水夏。 思い出の場所に現れたのは、秋也だけだった。

冬馬は秋也と水夏の気持ちを認め、身を引くことを決めていたのだ。 秋也は水夏に、「愛してる」と指輪を渡して告白する。

秋也のセリフがいちいちカッコよくてたまらない!

仕事の鬼として恐れられている、秋也。 クールで厳しいことも、口にする。 しかし人のことをよく見ていて、気遣いも人一倍。 わかりづらいけど、優しい。

「こんな人いたら、見惚れて好きになっちゃうよねー」と、しみじみ読み返す。 顔がカッコイイのはもちろんだけど、言葉がカッコイイんだ!秋也は!!

水夏が秋也に「私のこと、思い出したりしなかったの?」とか詰め寄ると、「全然!」と言い捨てておいて…ぼそっと本音を吐露してみたり。

「思い出したりなんかするか 一日だって 忘れることはなかったんだから」 >引用 マンガ『真夏のエデン』(北川みゆき著・小学館) 3巻 138ページから139ページ

そっか。 忘れずにずっと思っているんだから、"思い出す"ってことにはならないんだ! それくらい強く秋也は水夏を想ってるのかー!!とか。

水夏に「好きじゃなくてもいいから―…」って迫られた秋也の言った、このセリフも好きだったなぁ。

「好きじゃなかったら 好きにならないって 決める必要ないだろ 遊び相手になんか なるかよ とっくに 本気なんだから」 >引用 マンガ『真夏のエデン』(北川みゆき著・小学館) 5巻 45ページから46ページ

なんだろう? 言葉の選び方が、私にはできないものばかりだから、すごく新鮮で。 一個、一個、考えさせられました。

ストレートじゃない、想いの伝え方が…すごいなぁ…と。 「好きだ」ってことを、いろんな角度から伝えていく秋也に、ただただ魅せられます。

水夏と秋也が結ばれるまでの道のりは険しいですが、読み終えたときには「よかったねー!お幸せに!!」と、幸せなきもちになれる、お話です。