こめなべ

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マンガ『プライベート・プリンス』全5巻ネタバレ感想

こめなべ-20160731

王子様と庶民の女の子のラブストーリーってやっぱ萌える!

マンガ『はぴまり~Happy Marriage!?~』の作者・円城寺マキさんの作品で、『プライベート・プリンス』(円城寺マキ著・小学館)があります。 このお話がまた…誰でも一度は憧れる、王子様と庶民の女の子のラブストーリーでたまりません!!

王子様の名前は、ウィルフレッド・エンリケ・リツカ・エストール。 エスリア王国の第二王子で、20歳。 かなりのイケメンで、柔らかな物腰がマスコミからの注目を浴びています。

そのため王子様のイメージを守るべく、外面の大変良い方です←いい意味で 現在は勉強のために、英都大学に留学中。

ヒロインの名前は、桜川都(さくらがわ みやこ)。 都内の老舗旅館『さくらがわ』の1人娘ですが、将来は跡を継がずに、歴史学者になりたいという夢を持っているため、母親とケンカ中。 英都大学文学部史学科修士課程1年生で、22歳。

この2人が織りなすドタバタなラブストーリーが、またツボで!! 『はぴまり』に続き、ハマってしまった訳です。 私、本当に円城寺マキさんの描かれるお話、大好きだなー!!

今回は、マンガ『プライベート・プリンス』全5巻ネタバレ感想をガッツリ書きます。 苦手な方はご注意ください。

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マンガ『プライベート・プリンス』全5巻のざっくりしたあらすじ

留学生として、英都大学にやってきたエスリア王国の第二王子・ウィルフレッド・エンリケ・リツカ・エストール(以下、ウィル)。 整った顔立ちと、柔らかな物腰ですぐに注目を浴びる存在になる。

女性やマスコミからの黄色い声に、うんざりするウィル。 そこへやって来る、桜川都。

都は修士論文を書くにあたり、ウィルの曾祖母である・リツコ妃の手記を貸して欲しいと頼む。 どんな女性も虜にしてきたウィルは、自分のことが眼中にない都に苛立つ。

ウィルは都に、資料を貸す条件として「俺(ウィル)を好きになること」を義務づける。 困惑する都だったが、ウィルは強引に都の実家である、老舗旅館『さくらがわ』に長期滞在することを決めてしまう。

都は実家の旅館を継がないことで、母親と揉めていたが、ウィルが間に入り、とりなしてくれた。 おかげで、少しだけ母親と話し合うことができる、都。

ウィルに感謝しつつも、都は彼の強引でワガママなところについて行けない。 それなのに甘く囁かれると、ウィルに逆らえない自分も居て…「なんで拒めないんだろう?」と、悩む日々。

そんなとき、ウィルの幼馴染のクリストファー・ローランド・ウェルズール(以下、クリス)が短期留学にやって来る。 彼もリツコ妃の血を引く者であるといい、手記をネタに都に迫る。

ウィルに振り回されて疲れ果てていた都は、クリスの言葉を信じてついてゆく。 小さい頃から家柄の差で、いつも苦い思いをしてきたクリスは、ウィルに恨みを感じていた。 ウィルが都に執着しているのを見て、都を自分のものにしようと企んだのだ。

クリスの計画に気づいたウィルは、都を助けにやって来る。 その姿に、都は自分がウィルを好きになってしまっていることを自覚してしまう。

ウィルに告白する、都。 ウィルもまた「好きだ」と都に告白し、彼女が待ち望んでいたリツコ妃の手記(原本ではなく、コピー)を、渡す。

晴れて両想いになった2人だが、ウィルと自分の立場が違い過ぎることを痛感する、都。 生まれながらに王子としての責任のある、ウィル。 学問を極め、歴史学者になりたいと考えている都。

この恋は長く続かないことを、都は悟る。 そんなとき旅館で調理師をしている、誠が都に告白をする。 「自分を選んで結婚してくれれば、都の夢を邪魔しないし。旅館は自分が切り盛りしてゆく」と。

ウィルを諦めるしかないのか…と、悩み苦しむ都。 ウィルは都に「都を手離すつもりはない」と宣言。 一緒にエスリア王国へ行くことを、提案する。

エスリア王国でウィルの家族と会う、都。 みんなから歓迎されるが、中でもウィルの兄・アルフレッドに特別可愛がられる。

リツコ妃の研究をしていると言えば、王家私有の図書館にも案内してくれて、都は大喜び! 一方ウィルは、昔から自分の彼女に茶々を入れてくるアルフレッドに、ヤキモキしていた。

ルフレッドの見せてくれる資料に夢中になり、ウィルのことを忘れてしまう、都。 ウィルに叱られて初めて、そのことに気づく。 「私は、ウィルに相応しくないんでしょうか?」と、アルフレッドに相談する、都。

ルフレッドはウィルのことを利用して“プリンセスになりたい”と思っている女性たちを、見極めていたのだ。 都のウィルを想う気持ちと、歴史学者への夢を聴き「研究ならここでもできる。両方をとることだって可能なんだよ」と、アドバイスする。 その言葉で、前向きになれる都。

都は実家に戻り、旅館を継がないことを、改めて母と父に告げた。 ウィルは都の父と話をし、都を連れてゆくことを許してもらう。 都にプロポーズする、ウィル。

ところがウィルに彼女ができたことに勘付いたマスコミが、スクープを狙ってウィルと都の周りを取り囲む。 都を守るため、マスコミの前で都との婚約を発表する、ウィル。 正式なものではなかったが、世間を騒がせるには充分だった。

ウィルは国に戻り、両親に結婚の許しをもらおうとするが、王家のしきたりで長男のアルフレッドが結婚するまで、次男であるウィルは結婚が許されない。 しかしアルフレッドの結婚相手は、王家に反対されていた。

王子であるがために都と結婚できない自分を悔しがる、ウィル。 いっそ王位継承権を放棄して、都の実家『さくらがわ』を継ぎたいとまで言い出す。 ウィルが望むのは、都とささやかな家庭を持つこと…それだけだったのだ。

そんなとき、都に妊娠の兆しが現れる! ウィルは子どもができたことを理由に、責任を取るため今すぐ都と結婚すると、王家のしきたりを強行突破することに!!

病院で検査すると、妊娠していないことがわかった都だったが、2人の結婚は認められた。 正式にエスリア王国に嫁いで行く、都。 二度と日本には戻れないことを悲しく思いながらも、ウィルと一緒に生きてゆけることを、都は幸せに思うのだった。

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ケンカするほど仲がいい関係に憧れてやみません

王子様で顔もいいし、頭もよかったらもうそれだけで幸せなんじゃないかと思ってしまうけど…"王子様"として縛られなきゃいけない一生というのも、しんどかろうなぁ。 いや、実際体験する術もないから、想像の範囲に限られますけども。

「絶対、こうしなきゃダメ!」って決めてかかられるのは…私は苦手だなぁ。 王家の看板なんて背負ってたら、それこそイメージ重視だろうし。 そのイメージを自分に当てはめられるってのもまた、居心地わるそうだし…「私って、なんだ?」とか思ってしまいそう。

そんな中で、王子様じゃない…自分のことをちゃんと見てくれる女性・都に出逢えたウィルは、幸せだったなぁ。 悪態吐いても、無茶苦茶ゆっても、受け止めて返してくれる相手って…中々いないもんなぁ。 ウィルと都は、大抵ケンカ腰になってますけども、それも愛情表現のひとつだし。

信頼し合っているから、ケンカできて仲直りもすぐできちゃうんだなー。 ポンポン言い合える関係って、ホント憧れる。 あー…『はぴまり~Happy Marriage!?~』の北斗と千和が、メチャクチャ理想!! ケンカできることじゃないか…ケンカしても大丈夫なほど信頼し合える関係に、憧れるんだな。

それにしても『プライベート・プリンス』は、どこかの映画みたいにお洒落で素敵な物語。 いつか映像化されちゃうんじゃないだろうかと、思ってみたり。 読み終えて、ちょっと期待してしまいました。