こめなべ

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映画『バニラ・スカイ』ネタバレ感想

こめなべ-20160926

予告がすごく印象的な映画…だった気がします

Huluに並んでいる、映画のアイコンを見ていて「そういえばこの作品、見たいなー…と思っていてそれっきりだ!」と、気づいたのがトム・クルーズ主演の『バニラ・スカイ』。 テレビで流れていた予告が、すごく印象的だったんですよ(確か)。

出演はトム・クルーズペネロペ・クルスキャメロン・ディアスジェイソン・リーカート・ラッセル

今回は、映画『バニラ・スカイ』のネタバレ感想を書きます。 結末についても触れていますので、苦手な方はご注意ください。

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映画『バニラ・スカイ』のざっくりしたあらすじ

デイヴィッド・アームズ(トム・クルーズ)は、出版界の王様と呼ばれた男の息子だった。 父親を交通事故で亡くしてからは、跡を継いで社長に就任。

才能はあるものの、根っからの遊び人で女好きなデイヴィッド。 仕事そっちのけで遊び呆け、会議に遅れることもしょっちゅうだ。 彼を諌める役員たちの声に耳も貸さず、自分の意見を言うこともない。 そんなデイヴィッドの態度は、部下たちを失望させる。

あるパーティの夜。 親友のブライアン・シェルビー(ジェイソン・リー)が連れてきた女性、ソフィア・セラノ(ペネロペ・クルス)に一目惚れする、デイヴィッド。 ブライアンとの友情や、今付き合っているジュリアナ・ジャンニ〈愛称:ジュリー〉(キャメロン・ディアス)のことさえも見えなくなってしまう。

結果、嫉妬に燃えたジュリーはデイヴィッドを車に乗せて、心中を図る。 奇跡的に一命を取り留めたデイヴィッドだったが、顔の半分の傷は残り、手足に麻痺も残った。 さらに、激しい頭痛に悩まされ、その痛みを抑えるために強い薬を飲むと、まともな思考が出来なくなるのだ。

やがて役員たちが自分を追い込み、会社を乗っ取ろうとしているのではないか? 付き合い始めたソフィアが、死んだはずのジュリーに見えてしまうなど、どんどんと妄想に取り憑かれてゆく。

気がつけば、デイヴィッドは殺人容疑で逮捕され、取調を受けていた。 カウンセラーのマッケイブカート・ラッセル)に、何をしたのか思い出すよう諭されるが、記憶が前後左右していて、わからない。

そんなとき、看守の点けていたテレビに流れる映像を見て、ある事を思い出す、デイヴィッド。 彼はLE社で、何かの契約を交わしていた。

マッケイブに付き添われ、デイヴィッドはその会社へ行く。 そこは、遺体を冷凍保存してくれる場所だった。 職員の説明を受ける内、自分が既に死んだことを思い出す、デイヴィッド。

彼は150年前にこの会社と契約を交わした後、自殺した。 速やかに保存された遺体は、オプション機能の“リアルな夢”を体験していたのだ。 システムの案内人を呼び出し、悪夢から目覚めるよう、デイヴィッドは依頼する。

そして、「目を覚ましてー」という声に導かれ、目を開くとー…。

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夢の中で夢と気づかなければ、それは現実

いやー…無限ループ地獄(いい夢が見れてれば、天国?)でしたか。 ラスト、デイヴィッドが目を開けたところで、暗転するためその後の展開は、想像するばかりですが…。 目覚ましに使っていた女の人の声と、同じ声に起こされていたから、多分夢からは覚めないんだろうなぁ。

デイヴィッド本人は「やった!悪夢から解放された!!」と、起きてからの人生を満喫するのかもしれませんけれど。 それもまた夢でー…。 というか、案内人の人が語る“事実”が、どこまで真実なのかは、謎です。

デイヴィッドの夢の中なら、自分にとって都合のいい案内人を登場させることも、可能な訳ですし。 もしかすると最初から全部が、デイヴィッドの創り上げた虚構かもしれません。

夢の中で「これは夢だ」と気づかなければ、それはもう“現実”ですもんね。 楽しい夢なら、いっそ夢と気づかずに永遠に見ていたいものです。

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勝手に妄想していた映画『バニラ・スカイ』の結末

物語を見始めてすぐ、私が想像したラストは…出版界のプリンス・デイヴィッドに憧れた“男”が、自分をデイヴィッドだと思い込んで、事件を起こしてしまった…でした。

ジュリーやソフィアには、ストーキングを繰り返し。 心中を図ったのもジュリーが主犯ではなく、この男。 デイヴィッドになりきって、男は声をかけたが、すげなくあしらわれた為、逆上。 ジュリーを連れ込んだ車で、無謀な運転をして事故を起こす。

ジュリーは亡くなってしまったが、男は奇跡的に軽症で済んだ。 そのため彼の記憶の中では、“ジュリーに心中を図られた”に書き換えられる。 自分は顔に酷い怪我を負ったと思い込み、マスクをつけるようになる。

その後、ソフィアにもつきまとうようになるが、当然受け入れてもらえず逆上。 彼女まで、殺してしまう。

複数の目撃証言、また現場に残された指紋などから、男の犯行であることは明白だが、「自分は、デイヴィッドだ!誰も殺してない!」と言うものだから、カウンセラーのマッケイブが担当を任された。

男の思い込みをじっくりと外してゆく、マッケイブ。 現実と男の中の妄想に、亀裂が生じたとき…マッケイブはマスクを外すよう提案する。 男がマスクを外すと、マッケイブはすかさず目の前に鏡を突きつける。

マスクを外した男が見たものは、デイヴィッドとは似ても似つかない、自分の素顔だった。

…なんてことを、割とリアルに妄想していたので「あれ?これ、正解なんじゃない?」と思ったんですが、見事にハズレてました!!