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マンガ『アクタージュ act-age』1巻~4巻のネタバレ感想-ガッツリお芝居を楽しめる作品!

舞台好き!役者さん好き!には、たまらないマンガ!!

お芝居が大好きで、マンガも大好きな私。
舞台に関係があるマンガ…と知ると、読まずにはいられません
この作品も、コミックシーモアの広告に表示されて、興味を惹かれました。


タイトル: アクタージュ act-age 1 (ジャンプコミックス)
作家名: マツキタツヤ / 宇佐崎しろ
ジャンル: 少年マンガ / ヒューマンドラマ / 芸能 / エンタメ
出版社: 集英社

舞台が好き、お芝居に興味があるという方にオススメの作品です!
役者さんたちの舞台裏(?)が描かれているので、ゾクゾクします!!

演技の方法も、役に対するいろんなやりかた…入りかたがあるとか。
どんなふうに物語の世界に、溶け込んでゆくのかなど。
役者さんそれぞれの個性に、惹かれてゆくのです。

ああ…もう!!
私、この作品大好きですっ!!

マンガ『アクタージュ act-age』1巻~4巻のざっくりしたあらすじ

舞台は、現代。
役者に憧れている、女子高生・夜凪景(よなぎ けい)は、芸能プロダクションのオーディションを受けるが、不合格になる。
役者になりたいと言いながら、これまでなにも芝居の稽古というものをしたことがないからだ。

だが、選考委員の中にいた映画監督・黒山墨字(くろやますみじ)に才能を見出され、スカウトされる。
彼は、景のために芸能事務所『スタジオ大黒天』を設立。
そこで景は、”一流の役者になるため”にさまざまな仕事に向き合ってゆく。

景は、弟と妹の3人で暮らしている。
母親は亡くなり、父親も家を出ており、景がアルバイトで家計を支え、弟妹の面倒をみてきた。
つらいことも悲しいことも、1人で抱え込む景の唯一の逃げ場は、映画の中。

家に沢山ある映画のビデオを見ては、追体験し…役になりきる。
景は無自覚に、メソッド演技法を身につけていた。

そんな生活を続けているためか、景の感性は少し他とは違う。
自分の外見に興味はないし、クラスの中でひとりぼっちでも、気にならない。
弟妹との生活優先で、周囲との関わりを後回しにしてきた為、自分が独特な個性を持っていることに気づかなかった。

”普通”がわからない景は、与えられる役に向き合うたび、それを痛感し苦悩する。
現場で迷惑をかけることも、多い。
だが、黒山のアドバイスや、現場で出会う役者たちと関わってゆくことで、景は“役者”として成長してゆく。
それも、周囲が目を疑うほどの、恐ろしい勢いで。

景が最初に目標としたのは、”天使”の異名をもつ

役を演じる楽しさに目覚め始めた景は、演劇界の怪物と呼ばれる・明神阿良也(みょうじん あらや)との共演の機会を得る。
世界的に有名な演出家・巌 裕次郎(いわお ゆうじろう)の元で、阿良也と共に『銀河鉄道の夜』の舞台稽古に励むのだった。

景がマスターしなくてはいけない”俯瞰力”。私も欲しい…

驚いたのは、景の集中力!(のめり込み力?)
役を演じるというよりは、役を取り込んで己の糧にして生きる…みたいな。
役者という枠の人なんだろうか?と、疑問に思うほど。

お芝居に関しては、無自覚に天才的!←恐ろしい子
なのに、育った環境のせいで“普通”とは、ちょっと違った感性を持っているところに、ギャップ萌えします!!
これも無自覚なので、周囲の人が驚き、戸惑うハメになるのですが。

景を知っていくうちに、気にならなくなっていくようです。
それ以上に、お芝居の才能に惹かれていって…切磋琢磨が始まります。

同じ舞台に立つもの同士、仲間でありライバル。
さらに自分自身との闘いが、壮絶です。

役をつかむだけでなく、その演技をすることで、自分がどのように映っているのかまで計算して。
その上で共演者とのバランスをとり、作品が面白くなるように立ち回る。

黒山「欠陥だらけの
  お前の芝居に
  足りないもの

  その一つが
  ”自分を俯瞰
  する力”だ」

景「フカン?」

黒山「幽体離脱
  みたいなもんだよ

  演じてる自分を
  外から見下ろし
  コントロールする技術だ」

>引用元:マンガ『アクタージュ act-age』2巻 52ページより

黒山は、「太陽は東から昇る」みたいに説明してましたが…これってもう、超能力じゃないかと。
現に、この技を身につけている女優・百城千世子(ももしろちよこ)は、”天使”呼ばれているのです。
…人間とは、思えない。

千世子までとはいかなくとも、自分を俯瞰で見られる力はつけられないかなぁ…と、切実に思います。
私はしょっちゅう周囲が見えなくなってしまうので。
自分を客観的に、冷静に、見ることのできる力が欲しいです。

いつか実写化されたらいいのにと願います!

実写化されないかな…と、読んでいて思いました。
特に見たいのが、景vs千世子!!(戦ってませんけども…

自分に無頓着だった景が、千世子と出会うことで、人としても世界が拓けてゆきます。
その、花がほころぶような瞬間を、映像で見たいなぁ…と。

それに、景と千世子。
実写で演じるとしたら、誰なんだろうと想像するのも楽しいです!!

あー…
実写化されるとしたら、阿良也も初っ端から絡んできて、恋愛モードに突入しそう。
難しいかもしれないけど、この作品は”ラブ要素”なしで見たいなぁ。

テレビでガッツリ、お芝居を見たい。(からの、舞台化とかもいいなぁ…
いつか叶いますように!!