こめなべ

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マンガ『不能犯』第1巻から4巻までのネタバレ感想

こめなべ-20160706

マンガ『不能犯』の主役・宇相吹正から目が離せません

どんなジャンルのマンガを読むか…と聞かれたら、「なんでも読みます」。
苦手な絵柄なもの以外は、ピンときたら「とりあえず読む」タイプです。
うん。マンガ大好き!!

毎回、私の中の未開拓ジャンルの扉を開けてくれるコミックシーモアの無料試読み。
今回は、コチラ!

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タイトル: 不能犯
作家名: 宮月 新 原著、画:神崎裕也
ジャンル: 青年マンガ / ミステリー・サスペンス
出版社: 集英社

この作品はホント、1巻丸々無料試読みの機会がなかったら、開けることがなかったかもしれません。
なんか手に取りづらい雰囲気を醸しているんですよね…(当者比)。
しかし開けてみたら、面白い!面白い!!

「なんでもっと早く、このマンガに出会わなかったのー!!」って、地団駄踏む勢いです。

この記事では現在販売されている、第1巻から4巻までのネタバレ感想書きます。
苦手な方は、ご注意ください。

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主人公の宇相吹正(ウソブキ タダシ)の怪しい魅力がねー…もう。
クセになるというか、なんというか…もしかしたら、私も既に宇相吹の術中にハマっているのかもしれません!

ただ…このマンガには、物語の中に少し(多々??)エグい描写があります。
「血とか全然ダメ!」といった方には、オススメできません。

マンガ『不能犯』第1巻から4巻までのざっくりしたあらすじ

警視庁杉並北警察署に勤める、夜目(ヤメ)は過去に同僚・河津村(カワツムラ)の息子を窃盗犯として逮捕。
息子は無実を訴えたが、夜目は聞き入れなかった。
自分の言葉を信じてもらえないことに絶望した息子は、自殺。

その後の捜査で、河津村の息子は事件と無関係だったことがわかる。

無実の人間を死に追いやった夜目は、そのことがトラウマになり…以来、精神安定剤を服用していた。

ある日、カフェで闇金業者の男が変死する。
店内の防犯カメラには、亡くなった男と直前まで話をしていた、黒スーツの男が映っていた。
その黒スーツの男を調べると、宇相吹正(ウソブキ タダシ)だとわかる。

後輩の多田と共に、公園で寝ていた宇相吹に話を聞く、夜目。
夜目の質問をのらりくらりとかわす、宇相吹。
宇相吹の態度に激高する夜目の手首を、傍に猫が引っ掻く。

宇相吹は、夜目の手首をとり意味深に舐めあげた。
すると、みるみる手首が腫れ上がる。
「毒を盛られた」と、直感する夜目。

ところが患部から検出されるのは、唾液の成分のみ。
宇相吹が"何かした"と考える夜目は、何日も徹夜して調べものを続けた。
そんな夜目の姿を見た河津村は、彼女に戦前ある国で行われた"実験"の話をする。

それは"思い込みで死ぬ"というものだった。

人に思い込ませただけでは、罪に問うことができないと説く。
思い込みについて否定的な夜目に、河津村は自分の息子の話を持ち出し追い詰める。

実は…河津村は宇相吹に、夜目殺害の依頼を出していたのだ。
息子を追い詰めて殺した夜目に、復讐するために。

計画が成功したと、公園に立つ宇相吹に報告に来る、河津村。
これまで抱えていた思いを、すべてぶちまける…すると、場面は一転。
そこは捜査会議が行われている場所だった。

河津村もまた、宇相吹によって暗示をかけられていたのだ。

この事件以降、多田が宇相吹を"何かしらの犯人"として追い続ける。
しかし宇相吹は、そんな多田を嘲笑うように犯行を重ねてゆく。

双子の姉に恨みを持つ、妹。
マンションの隣人に妻を狙われていると恐れた、夫。
か弱い女子高生を守りたいと思った、サラリーマン。

多田は不思議に思う。
なぜ宇相吹は、次々に人を殺すのか…と。
多田の質問に宇相吹は「善悪に興味はない」と答える。

善や悪…
そんなものは
その時代や立場によって
いとも簡単に基準が
変化してしまう…

僕が関心があるものは
人間が持つ もっと普遍的で
感情的なモノ…

それは
ただ一つ…
人間の……

「脆さ」

>引用元:マンガ『不能犯』(作:宮月 新 原著、画:神崎裕也 著|集英社) 第2巻 19ページから20ページ

いろんな人間のデータを集めること。
さらに、宇相吹にはもう1つ試したいことがあった。
宇相吹の暗示にかかりにくい人間が、自分を殺すかどうか―…。
その興味は、多田に向けられる。

刑事として宇相吹を追い詰めようとすればするほど、多田は己の精神を試されてゆくことになるのだった。

今後の宇相吹vs多田刑事に注目です!!

殺人をおかしているのに、殺人犯として逮捕できない…不能犯
いや、確かに直接手を下している訳ではないから、"犯罪"にもならないのかもしれませんが。
「すごい能力を持っているなぁ…宇相吹」と、物語を読むたび思います。

"思い込ませて、人を殺す"という発想が、そもそも私の中には無いので。
第1話を読んだときは衝撃でした!!

実は僕は、漫画家になる前から「殺し屋の漫画を一度作ってみたい!」と
常々思っていました。

しかし「自分にしか作れない殺し屋」とは何か・・・、その答えはずっと出ずにいました。

そして時は過ぎ、その頃手掛けていた連載が終了し、
新しい作品を作ろうということになったとき、
「殺し屋を描きたい!」という衝動が僕の中に再び湧き上がってきました。

そしてひたすら頭を悩ませる中でふと、自分が好きな心理をテーマにして、
殺し屋の話が作れないものか…と考えはじめました。

元来、ひねくれ者の僕は、そのとき「殺さない殺し屋ってどうかな?」
という、おかしな発想に至り・・・w
しかし、その考えがきっかけで、様々なピースがはまり出し、
紆余曲折を経て「不能犯」のネームが完成しました。

>引用元:お陰様で不能犯3周年!! : 宮月新(みやつき あらた)のブログ

毎話、毎話、驚かされるし。
ときに後味の悪さを引きずることもありますが、それがまた『不能犯』ならでわ!と、興奮してしまいます!!
ちょっと他では読めませんからね!!

宇相吹のねっとり、じっとり"嫌な雰囲気"と、猫と戯れたり、甘いものを和やかに食べるときのギャップもたまりません。

今後気になるのは、刑事の多田がどこまで持ちこたえられるか?!
宇相吹の陰謀にじわじわと嵌められていますが…嗚呼、どっちの多田を見たいんだろう、私は!!
純度100%の多田ですからねー。

転んでしまえば、あっと言う間な気もするし。
彼だから踏ん張れるところもある気がする。

とりあえず宇相吹には、いつまでも元気でぷらぷらしていてもらいたい!!
マンガ『不能犯』は4巻まで発売されていて、現在もグランドジャンプ(集英社)で連載中です!

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